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洞窟の攻防

更新遅くなりすいませんでした。


今回もよろしくお願い致します。





翌朝早くに小屋を出発する事になった。

昨日の事があった為、移動時間は陽が登ってすぐにという事になった。

それとこれから先の移動は馬ではなく徒歩になる。

洞窟を通る必要がある為らしい…


馬を放ち城へ先に帰らせる。


「では出発しよう、出来るだけ明るい内に距離を稼いでおこう」


ライラの掛け声で出発する。

山中は魔獣も強い為、いつでも戦闘が出来る様に抜刀しておく。

それに腕輪もいつでも発動可能な様に大体のイメージをしながら歩く、考える間があればいいが奇襲を掛けられればそんな暇もないだろう。


徒歩は老体に辛い…トレッキングなんてしたこと無いし、歩き続ければ今日の夜には腰痛で大変な思いをするだろう。


山を登り中腹まで来たところで洞窟が見える。


「あれが今日の難所だ。

今日はまだ魔獣が出てないが、あの中にはこことは比べ物にならない程魔獣が住んでいる。

出来るだけ近くで四方を確認しながらの前進と戦闘になるから、お互いの距離を大事にしましょう」


「解った。

お互いが背中合わせの様に、死角をつくらないようにするって事で良いかな?」


ライラが頷き形態を整える。

そして洞窟へ侵入……

少し進んだ先にすでに魔獣が見えている…先に突っ走る事は出来ないから魔法を準備する。


使うのは比較的発動条件の簡単な風の魔法だ。

魔力を手の平に集中し息を吹きかけ風を増強していく、イメージは敵の首を斬る様な鋭利的な風だ。


見えていた魔獣は多分オークだろう、太い身体に豚に近い顔で斧を携帯している。

見える数は2体だが、何処かにまだ潜んでいるか判らない為、速やかに風魔法で首を狙う…


「先に撃たしてもらうよ。

手前のヤツを狙うから、その後のフォローをお願いする」


「解った、すでに魔法は私も展開中だ。

気にせず撃ってくれ」


では遠慮なく……オークの首をめがけて風魔法を放つ、勢いよく空気を切り裂き飛んでいく

発動は成功したが、後は威力の確認だ。

イメージ通りの事が出来るか?


ほんの一瞬でオークまで到達し首を跳ねた。

斬撃と変わらぬ威力で成功する。

直後ライラの魔法が発動し、もう1体の頭を水魔法剣で突きの威力をそのまま飛ばし頭を貫いた。


「良かった…なんとか成功したよ。

距離があったから上手くいくか心配だったし」


「充分な魔法の威力じゃない、これだけの風魔法なら複数体狙って巻き込む事も可能よ」


「昨日の練習の賜物だね。

しっかり習ってて助かったよ」


これから出来るだけ魔法の練習は手伝ってもらおう、発動時間をもっと短縮出来れば連発も可能になるだろうしな


考え事をしている最中倒れたオーク達の横からゾロゾロとオーク達が現れる。

2体だけ見えていて、残りは横道に居たようだ。


「騒がれては面倒だわ、一気に殲滅しましょう。

私が突っ込むから援護お願いね」


ライラが勢いよく突っ込む、その後付いて行くようにを走り出す

ライラは同じ水の魔法剣で近付きながら突きをオークの頭を狙って飛ばして行く、俺は邪魔にならない様に風魔法を縦の斬撃の様に放つ。

一瞬にして2体倒し、ライラはすでにオーク達の目の前に近付いていてサーベルで喉を斬っていく、ようやく追い付いた俺はライラの背後に背を向けて立ち向かって来るオークを腕輪の力を借りて対応する


オーク達がやって来た道を確認すると相当な数のオークが居る。

おおよそ30体位だろうか、こちらに向かって走って来ている。


こりゃあ小学校の1クラス分ぐらいいるぞ……

速攻で片付けないと囲まれて終了だな。


「ライラ、俺は奥に突っ込んでアイツらを掻き回して来るから、出来るだけ壁を背にして戦っててくれ」


「あの数の中に突っ込むのか?

無茶しないでよ」


「このまま戦ってたら囲まれて手数で負けてしまう。

一方向に走って戦えば相手にする数も四方ではなく最低三方向に減ってくれるし、突っ込んでる間はそっちに向かう数も減る。

そっちが終わったら挟撃する形もとれるから優位にもなれるだろう?」


「なるほどな、でもそうするにはジンが生きている事が条件になるでしょう…

だから絶対生きていなさいよ」


ライラを見て頷き走り出す。

出来るだけ通路の真ん中ではなく隅の方を走る。

真ん中を走って四方に囲まれる危険を避ける為だ、隅の方を進めば相手するのは二方向、囲まれても壁が背にあるので三方向で済む。


「頼むぞ腕輪、思いっ切り行くからな」


ドラゴン程硬い訳でもないからイメージは鉄を簡単に斬る感じでいこう。

腕輪が光りだし、腕に力がみなぎる……オークが斧を振りかぶって来たが、ショーテルで斧ごと斬る

見事に真っ二つ、これなら楽に行けるな。


正面と右のオークを斬っては間をすり抜け前へ進む、まだ先はオーク達で一杯だが前進するスピードを緩めなければ後ろからの攻撃は気にする事は無い


十数体倒したところで奥が見えた。

後少しで抜けるな……そのまま突っ込むぞ


オークの群れを突っ切った途端、バカデカい剣が振り下ろされる。

急な事でイメージが追い付かずショーテルで受け流す。

そこに居たのは全身に鎧を纏ったオークだった、身体は倒してきたオークと違いひと回りデカいし、筋肉が隆起している。

さっきの剣も片手握っていて、あのぶっとい剣を片手で振り下ろす程だ。


これは一筋縄でいきそうに無いな……まずあの剣のリーチをかい潜らなきゃならないし、あに鎧も結構な厚さだぞ…輪切りにするのも大変そうだ。

だか、コイツを倒さないと挟撃は出来ない……なんか良い策はないか?


少ない戦闘経験だが思い出してみる。

ドラゴンとの戦いでは?あれはそんなにリーチを気にした戦いではなかったし…

パペットや狼の群れは?パペットは動きも遅くて余裕だったし、狼は素早かったが横の回避行動を剣のリーチで殺して斬ってたし…

ライトとの修練で…………あった良い作戦が、これならリーチを気にせず斬れるぞ


でっかい豚め、今たたっ斬ってやるぞ







お読みいただきありがとうございます。


誤字等で読みにくいところがありましたらご報告頂ければ幸いです。


次回もよろしくお願い致します。

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