竜の強襲
ライラはどうなった何が起きてるのかが判明します。
今回もよろしくお願い致します。
走って馬の位置までたどり着くが、ライラさんの姿が見えない…
何処に行ったのか周りを確認するが、何処にも居ない…
何処だ?何処に居る?
痕跡が見当たらない、それどころか暗くなって確認する為の照度が足りない。
ん?あの辺少し動いてないか?
大きな岩に見えていたが、違う動いている。
あそこに何かが居る……ライラさんが襲われているのかもしれない…そう思い立った瞬間に脚を動かす
走れば危険を伴うが、襲われているならそれどころかではない、動く物陰に近づくとゴツゴツした皮膚らしき物が確認できる。
何だコイツは?
動いているのは頭の方だと思う…急いでそっちへ走ると血だらけのライラさんの脚を…食べている?
ヤバイ、襲われているどころではないし既に倒れていて食料にされている…
急いで止めなくては…剣を横にし、飛びつきながら突きを行うが……切っ先が滑っていく、コイツの皮膚が硬すぎる。
その後何食わぬ顔でこちらを見る……
コイツはドラゴンなのか?
羽は生えていないが、それ以外はそうとしか思えない見た目だ
長い首ごとこちらを向き睨みつけた直後に口が開く
「ゴァァァァァァーーーーーーー」
デカい咆哮だった……
俺を見下ろし、身体もこちらへ…戦闘体勢はバッチリって言ったところか……
「畜生…恐えぇなぁ
だけど俺は餌になんかなってやんねぇぞ」
その時、ドラゴンは口を大きく開け俺を食しに来る
ショーテルを首に向かって斬り放つ……
鱗との衝突で火花が弾ける。
互角ではなかった、力負けした俺は後ろに飛ばされる。
ドラゴンとの距離が開く
腕が痺れている。
硬い鱗を全力で叩いた結果が、吹き飛ばされ腕が痺れる……硬いし強い。
これを斬るには腕輪の力を借りるしかないか…
イメージをする。
まずは金属を斬り裂くイメージだ。
ドラゴンもそのままではなく突っ込んで来る
またもや口を開けて襲いかかる
腕輪が熱くなり、持つ剣は軽くなる。
「良し、これならどうだ?」
突進して来るドラゴンを横に避け、脚に斬りかかる。
剣はドラゴンの鱗を通り抜け肉にまで到達するが、
まだ浅い、致命傷どころかカスり傷だ。
コレだけの力でもこんなもんか……
これ以上の力と言えば何を想像すればいい?
考えてる途中でも攻撃は止まない
バックステップで避けていくがその内後が無くなるだろう…
じゃあこれならどうだ?
覚悟を決めて前へ踏み出し距離を詰める。
イメージを固めて、腕輪が更に熱くなっていく…
これは少し痛いかも…だけど背に腹は変えられないさ
食いに来た攻撃を躱し、腕の1振りも避ける。
最後に尻尾による振り回しをジャンプして躱し、ヤツに近付く…
「これならどうだコンチクショー!!」
ショーテルを振り上げ縦に振り下ろす
そして、それはバターを切るかの如くドラゴンを切り裂いていく、ヤツの左腕と左脚が身体から切り離される
ドラゴンは天を仰ぎながら横に倒れていく、その途中にガラ空きになった首にショーテルを斬り上げる
「これで終いだコノヤローーー」
ドラゴンの首は斬り上げた剣によって空に舞う
討伐完了だ…かなり恐かった。
ドラゴンを斬った後で膝が震えた…
鱗は硬いしで、勝てないかと思ったぞ
なんとか剣が通ったから良いものの、イメージが上手くいかなかったらどうした物か
ドラゴンを斬る為に思い描いた事はこの剣だ、ドラゴンを最初に斬った時に火花が散り、どちらも傷つかなかった。
と言う事は、強度的に同じではないのかと思ったのだ。
行って見た結果はご覧の通りドラゴンが横たわり、俺が生き延びている。
そう言えば、ライラさんは無事なのか?
ドラゴンに脚を喰われてたのに完全に無事ではないよなの、ただ生きてるかどうかが肝心だ。
急ぎライラさんの元へ駆け付け脈を確認しないと
疲れた身体を無視して向かう
「頼む、命だけはあってくれ」
次の魔獣が出て来ないこと願うばかりだった……
次回にようやくチェーンの効力発動します。
今回もお読み頂きありがとうございます。次回もよろしくお願い致します。