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夕暮れの強襲

初投稿作成です。


皆様が楽しめる作品になればと思います。


今回もよろしくお願い致します。





馬に乗っての旅なんて初めてでワクワク…しないな

どっから魔獣が襲いかかって来るのか判らんし、そもそも、どんな姿してるのかも解らないまま…

まぁ、ライラさんも居ることだ問題無いだろう。



ビクビクしながら昼まで進んだが、何事も無く進んで行けた。



「ここら辺で食事にしますか、腹が減っていては何かあった時に全力を出し切れないでしょうから」


広い野原がある場所で止まり食事を勧めてくれた。


ずっと気を張っていたから疲れたし、腹も空いたから良いな…


ライラさんの好意に甘えて食事を取ることになった


「とりあえず今の所何も起きなくて安心してますが、これから危険な所なんてあるんですか?」


「そうですね、小屋に着くまではそうそう危険な所は無いでしょうが、山道に入ると魔獣が現れるかも知れませんのでそこからは気を付けられると良いでしょう」


「ありがとうございます。

では、山道に差し掛かったらより一層気を付けますね」


「暗くなると此処らの魔獣も活発化するでしょうから、お昼を頂いたらすぐに出発しますよ」


頷いて、握っている食事をすぐに平らげた。

出来るだけ危険は避けたいから早く出発しよう…


お昼を済まし、言われた通りすぐに出発した。


森の奥で物音はするが、こちらに向かっている物は何もない様子で、着々と距離を稼ぐ


少し暗くなって来た頃、山の麓にたどり着いた。


「では、ここから先は先程申した通り警戒を強めて下さいね」


ライラさんの一言に気を引き締め直す。

若干視界も暗くて音などを頼りに警戒して行く。


山道に入って、10分位だろうか

少し離れた場所で物音がする。何か来たか?

何事も無く着いて欲しかった気持ちもあったが、それは無理な話だろうな…


物音の数は1体では無いようだ…

馬から降り、周りを見渡す。

音のなる方をしっかりと見据えていると、木製の人形の様な物が動いている。

しかも見える限りでは4体ほどだ…


「あれはパペットですね。

そんなに脅威ではありませんが、人間の使う武器を持って襲いかかって来るので気を付けて下さいね」


「解りました。

では、こちらから仕掛けますか?

こっちまで来るのを待つ時間も勿体ないので」


相手が人型なら戦闘には少し自身が持てる。

ライト相手に修練を積んでいたので、パペットの動きはライトの素早さよりは遅いだろうから


「そうですね。

では、素早く片付けましょう」


2人で一斉にパペット目掛けて走り出す。

相手はロングソードの様な物を手にしていた…


相手が剣ならなおさら楽だな


ライラは素早く一体目のパペットに向かって斬りかかる。

攻撃力はそんな高くないようで、数回斬りつけて一体目を倒した。


遅れて着いた俺もショーテルを背中から取り出し両手で持ち切斬りかかる。

斜めから切りかかり、武器を持っている右腕と胴体を真っ二つに斬り分けた。


もう一体がすぐ後ろに居た為、斜めに斬りかかった勢いを殺さぬよう、その場で一回転してパペットに飛び掛りながら斬りつけた。


またしても1発…こりゃあいい武器もらったのかもしれないな。

切れ味は良いし、重さも丁度良い両手で持ってしっかり斬りつけられる。


ライラの方も終わったみたいで、急ぎ馬の方に戻るが、どうやらパペットが陽動だったみたいで馬との間にすでに複数の魔獣が居た…

相手は狼の様な姿だが、俺が知る狼とは大きさが異なる。

サイズとしてはライオンぐらいあるんじゃないか、すでに襲いかかって来る準備は整っているみたいだ


それより馬がヤバイんじゃないか?

アイツらにとっては充分なエサだろうし


「ライラさん、自分が先に突っ込みますんで馬の方の援護をお願いします」


「承知しました。

では、行きます」


ライラさんの合図と共に一斉に巨大な狼の群れに向かって走り出す。

狼達もそれを見て周りを囲むかの様に迫って来た。


囲まれたらマズイ…ライラさんの周りをに行こうとする狼を迎撃する事にした。


ライラさんも自分の前に来る狼が飛び上がって来たのを見て横に回り、素早い突きを狼の頭に1発と腹に2度いれた。


ライラさんの横から襲いかかって来る狼に対して、横に真っ二つになる様斬りかかる。

この斬り方だと左右に回避されても当てる事が可能だと思ったからだ。

案の定狼は横にステップで躱そうとするがショーテルのリーチが長いため届き、真っ二つに…


良しイケるぞ、このまま押し切ってやる。

後ろから走っていたライラさんは狼を相手にしている間に追い抜いてもうすぐ馬の所にたどり着く、それを援護するように後ろから俺は走って行く。


「ジン殿こっちはもうだいじょう……

何だコイツは!?」


ライラが道に差し掛かった時に異変が起こる。

どうやらまた新手の魔獣が出現したようだ…


次から次に、どうなってんだ?

日が落ちるとこんなにも魔獣が活性化するのか?


「大丈夫ですか?今そっちへ向かいます」


呼び掛けたが返事がない…

何かマズい事になっているのか?

狼達も残り2頭だ左右の斬りでコイツらは対応出来るから、残りも問題ないだろう…


その場で威嚇している狼と、こっちに走り込んで来ている狼、まずは動いている方を仕留めてやる。


狼は一直線に走り込んで来ている。今までは援護しながらだった為、奇襲をかける形で攻撃していたが今はこっちが攻撃対象だ。

狼の動きをしっかり見た後、対応していく必要があるだろう…


狼はある程度の距離、つまり飛びかかって攻撃出来る距離で体勢を低くし飛び上がる。

このスピードなら…

さっきのライラさんの真似で横に避け狼の腹から斬り上げる。


攻撃が上手く当たり、狼は半分に別れる結果に

残りの一匹は見渡す限りでは見えない…


何処に行ったかは判らないが、ライラさんの事が気になる。

周りを気にしながらライラのとこへ急ぐ、無事を祈りながら……



お読み頂きありがとうございます。


誤字等があればお申し付け下さい。


次回もよろしくお願い致します。

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