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旅立ち

初投稿作品になります。


皆様に楽しんで頂ける作品になれば幸いです。


今回もよろしくお願い致します。





翌朝、ライトが部屋にやって来て起こしてくれた


元の世界では携帯の目覚ましを3コールほど鳴らさないと起きない位の低血圧で中々布団から出れなかった

こっちに来たところでそれは変わらなく、旅立ちの朝だと言うのに1人で起きれなかった



「おはようございます。

そろそろ出発の準備の時間ですよ」


「すいませんね、隊長職の方にわざわざ起こしに来てもらうなんて」


ホントにすいませんだ…

ライトだって忙しいだろうに…ライトにはここ2日間お世話になりっぱなしだ



「いえいえ、お気になさらず。

これも立派な勤めだと思っていますから」


ステキなスマイルで爽やかな冗談を言ってくれた

俺が女性ならこの笑顔で虜だろう…

男で良かったとつくづく思った


「もう姉は起きて準備を終えている頃かもしれませんよ

姉も朝は弱い方で私が起こしているんです」


「そう言えば昨日知りましたが、ライラさんってお姉さんだったんですね。

誰かに似てるって思い、謁見中にじーっと見つめてしまいましたよ」


「私達は2人とも母親似でして、性格以外は小さい頃は本当にそっくりだったんですよ」


着替えながらライトの話しを聞いていた

確かにライトはここ2日間見ている限りでは、優しくしっかり者のイメージだ。

ライラはどちらかと言うと活発で思いやりのありそうな感じだった。


確かに違う様に見えるが、根は近いところだろう


話してる間になんとか準備も終わった

服装は来た時の服を着ているが、これの上から用意してもらった隊の正式な防具を纏った


「準備出来たみたいですね。

それでは参りましょうか…

そう言えばリレイ様が行かれる前にご挨拶なさりたいと城の門の前で待たれると言う事でしたよ」


「リレイさんにも出掛けの挨拶はしておかなければいけませんね」


2人で門の前まで向かう

門の近くに辿り着くと、リレイが大きく手を振っていた。


「ジンさんおはようございます。

今から出発と言う事でしたので此処でお待ちしていました」


「リレイさんおはようございます。

お待たせしてすいません。

朝が弱くてライトさんに起こしてもらったんです」


「お部屋に直接お伺いしようか迷ったんですけど、

この前の様な事があってはと思い、警戒して此処で待っていたんです」


しっかり覚えてらっしゃるようで…

布団から肌けて、更に見苦しい姿を見られなくて良かった


「あらら、その事はおあいこになって帳消しになったので記憶に無かった事にしてもらわないといけないですね」


「忘れませんよあんな状態だったんですから〜

何も無かったじゃ済みませんよ」


「確かに…その節は申し訳ございませんでした。

それに、その事はまた帰って来てからって事でありましたしね」


「そうですよ。無事に帰って来られたらおあいこにしてあげますよ」


「そうですね。無事に帰って来て何も無かった事にしてもらわなければいけませんね。

それでは行ってきます。

今度は朗報を持って帰った時ですね」


「はい、それではいってらっしゃいませ。

何事も無いように祈っております」


一礼をし、待ち合わせ場所に向かう…

リレイは長い間手を振ってくれていた。


「姉さん、ジンさんをお連れしましたよ」


ライラは馬に荷物を載せ終えたところだったようだ


「ライラさんおはようございます。

本日からよろしくお願い致します」


「ジンさんおはようございます。

こちらこそよろしくお願い致しますね。

既に荷物は載せ終えたので後は出発するだけですが、忘れ物等は無かったですか?」


携帯も持ったし、タバコもあるしライターも完備…って携帯の必要性は無いけど、戻った時に無かったら連絡取れないし不憫だから肌身離さず持っとかないとな…

後は武器は背中に、鎧は装備完了。

事前に渡されていた回復薬は袋の中で腰に下げてある。


「大丈夫みたいです。何時でも行けますよ」


「では夕方までには小屋に着きたいので、何も無ければ出発しますね」


「はい、よろしくお願いします。

ではライトさん行ってきます。

2日間お付き合い頂きありがとうございました。

戻ったら祝杯でも上げましょう」


「ジンさんお気を付けて

姉さんの事よろしくお願い致します。

祝杯楽しみにしておきますね」


ライトにお辞儀をし、結界から出て目的地に向かう

ライラさんに先導をしてもらいながら先へ進む…

少しづつ進むにつれて緊張感が高まる


魔獣があまり出て来なければ助かるけど、行く途中である程度実戦は踏んでおきたいのだが、まだまだ恐怖感に苛まれる。


大丈夫だ、ライトとあれだけ修練を積んだんだ

ちょっとやそっとじゃ怯まないぞ


異常に警戒しながらの道程が始まった……



今回もお読み頂き誠にありがとうございます。


誤字等で読みにくいところがありましたらお申し付け下さい。


次回からようやく戦闘が始まります。

次回もよろしくお願い致します。

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