同行者
初投稿の作品になります。
皆様に楽しんで頂ける作品になれば幸いです。
今回もよろしくお願い致します。
夕食も頂き、お風呂まで入らせてもらって床に着く
1日で色んな事があって大変だったなぁ……
でも、解決方法も解ったし後は帰る為の努力を行うって感じだな。
魔法、剣術、魔法剣…明日また復習しながらライトに立ち合いをお願いして、明後日には出発する。
明後日からは命懸けの旅になるし、魔獣との戦いも初めてだ。
目的地に近付くにつれて魔獣は強さを増すという過酷さ、油断1つ出来ないな…
家族にまた逢うためだ、悩んだってどうにかなるものでもないし、なんだって乗り越えてやるさ…
だけど置き去りにした長男が気になるなぁ
無事に家に帰り着いてれば良いけど…
そこまで考えていたが疲れで意識を失った。
そして翌日も修練場でライトと訓練に励み、夕方に国王から呼び出された…
「疲れておるだろうにすまないな
呼び出したのはそなたが魔族領に行く時の連れについて話しをしておかねばと思ってな」
そう言えば地図を貰っても全く土地勘が無いから解らないから連れが居ないと絶対辿り着かないな
そりゃそうだ、どうにかして着いても人間族が単身乗り込んで来たと思われて戦いになり終わりだよな
「先ずは連れの者を紹介しよう…ライラ前へ」
「この度は大変光栄な役割を頂き誠にありがとうございます。
そしてジン殿今回はよろしくお願い申します」
同行者として前へ出た者は女性だった…
長身で髪は綺麗なストレート、身体は細くモデルかと思う様な美しさだか、身体にしっかりと芯が通っており立ち姿は凛々しい
ダークエルフの女性は綺麗な人が多いがこれまた目の保養になるな
けど、誰かに似てないか?どっかで見た感じがするのだが…
「こちらこそよろしくお願い致します。
危険な旅になると聞いておりますので、ライラ殿の足で纏いにならぬ様に尽力致します」
「こちらこそ全力を持ってお力添えをさせて頂く所存です」
やっぱり誰かに似ている…
この世界で出会った人数は少ないんだけどな、この顔立ちの整い方と言い、ライラさんって…
ライラの顔を見ていると国王から正解を言い渡された。
「気になっておるようだな…ライラはそなたがさっきまで一緒に修練していたライトの姉だ。
実力はライトよりかなり上だかな」
なるほど、羨ましくなるくらい整った顔立ちは確かにライトに似ているところがあるな
この姉弟羨まし過ぎるぞ、弟が美男子なら姉は超絶美女…こんな家系に産まれてれば異性で困る事は1つも無いだろうよ
「まだまだ未熟な弟でして、王国の為にもっと尽くし努力を怠らない様に日々聞かせています。
私を超えてくれれば家督も安心して任せられるのですが」
「ライトは良く尽くしておるよ。だから直々に3番隊を任せておる。
お主程の実力は無いが人望に厚く期待しておるからな」
「勿体無いお言葉です」
そう言うとライラは深々とお辞儀していた。
「明日の事だが、朝から出て行けば夕方には山中の小屋に辿り着けるであろう。
道中は小屋までは馬で行けば良いが、それから先は魔獣が増える為徒歩になる。
小屋で1泊し休息をとって向かうがいい」
「了解致しました。
色々と準備して頂き誠にありがとうございます」
「気にするでない、これが成功すれば戦況は好転する事になるであろう。
その為の苦労など何とも思わん。
城の中で、ただ待つ我らに出来る事をさせてもらっただけだ」
「いえ、本当に助かります。
絶対に成功して帰って参ります」
「では頼んだぞ。
今日も修練で疲れておるだろう、食事の準備は出来ておるから。
しっかり食べてゆっくり休むが良い」
その言葉で皆が解散となった。
俺はライラさんに直接同行してもらう事の礼を言う為に声を掛ける事にした。
「ライラさん、明日からよろしくお願いします。
先程言った通りまだまだ未熟ですが努力致します」
「あなたの事はライトから聞いているわ
たった2日の修練で追い抜かれたってね。
その実力期待していますよ。
こちらこそ明日からよろしくお願いしますね」
直接話してみるとお姉さん気質で頼りがいのありそうな感じだった
美女との旅は楽しそうだ。命懸けじゃなければ最高なのにな…
昨日と同じ様に夕食を終え、お風呂を頂いて客間に戻った
明日から本番だ…ライラさんの前で見苦しい事の無いように頑張ろうじゃないか
若干目的を勘違いしながら床についたのだった……
お読み頂き誠にありがとうございます。
誤字等で読みにくいところがありましたらお申し付け下さい。
次回もよろしくお願い致します。