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調査

城外で待機している部隊は、大きな爆発を確認してから何の動きもみられずに焦りを感じていた。


「リュード合図はまだないのか?」


「はい……ジン隊長から言われた合図は全く……」


「手こずっているのか……援護を向かわせた方が良いのか……」


「ウィリアム様、今しばらく待ちましょう。

ジン隊長を信じましょうぞ」


「だがしかし……」


「ウィリアム様大丈夫ですよ。

あの人ならなんとかしてくれます」


ライトが戦闘を終わらせた後戻って来ていた……


「ライトか……そう信じたいところだがな……

しかし、お前は何故そんなに汚れているのだ?」


「これですか?

少し離れた場所で戦闘になりまして」


「敵が来ていたのか!?

して敵はどうなったのだ?」


「全滅させました……

魔獣化する相手まで来ていたので時間が掛かりましたが」


一通りジンさんから聞いていた事や、戦った相手の情報を伝えた。

抜け道の存在が本当なら進軍する事になっても、部隊を分けなければいけないと悩まれていた。


「リュード、憲兵隊で城の守は十分か?」


「魔獣化した者が複数現れなければなんとか……」


「そうか……後方部隊を少数残して城の守りは任せるとしよう……

待っている間に我々で抜け道の情報を知っている者がいないか聞く事にしようじゃないか。

以前話しを聞いた時には信憑性のない話しとばかり思っていたが、領内に現れたのであれば間違いないであろう。

皆に話しを通し何か知っている者が居れば、ここに連れてきて情報を集めて精査しよう」


「解りました。

私は憲兵隊と弓部隊に聞いてきます」


「じゃあ私は魔法剣部隊に聞いてきますね。

それが終わったら後方部隊にも話しを回しておきます」


「では近接部隊には私が行くとしよう。

それでは急ぎで行ってくれ……」


各自で情報を知る者を探す為に別れて通達した……






しばらくして4人がウィリアム達の元へと集まった……


「先程の情報を聞いて集まって来てくれたと言う事は、君達は何かしらの情報を持っているのだね?」


そうウィリアムが言い放つと、1人の男性が1歩前に出た。


「正確にどこと言う事は判りませんが、侵入される方角ならば特定出来ると思います」


「今はそれだけ解れば十分だ……すまないが、そう言い切れる根拠も一緒に教えてくれまいか?」



「かしこまりました……まずは方角ですが、ここから西に向かった方角になります。

そこには私が住んでいた村があります……そこの昔の風習で、人間どもと同じ神を信じるのです。

そして、ここにいる者は全てそこの出身で……イルニードとも同郷になります」


「有力な情報だな……向かって来る方向は西で間違いないないのかもしれんな……皆も同じ意見か?」


そう言われて皆が頷いていた……


「そうか……それならば進軍が開始された後は西側に戦力を大きく置いておこう。

名前を聞き忘れておったな、お主の名前を聞いても良いか?」


「……その村を取りまとめていた者で、現在は弓部隊に配属されていますブランと言います」


「ブランか、情報提供助かる。

残り集まって来てくれた者にも礼を言うぞ」


合図の後の行動は決まったが、まだまだ合図は鳴らなかった……不安はない、ジンさんを信じているからだ。

今は合図までに体を休めておこう……さっきの戦闘でだいぶ消耗してしまったからね……






―――――――――――――――――――――――――――――――






その頃、大砲の制圧にケイン達は苦戦していた……


3つまでは無事に終わらせたのだが、最後の四つ目の大砲制圧出来ずにいたのだ……


「あなたでは話しになりません……早く諦めてもらえないでしょうか?

戦闘が長いのは嫌いなんです」


「私だって嫌だよ……ですが、諦める事なんて出来ません」


「はぁ……面倒臭い人ですね。

億劫で仕方がないですが、攻撃を再開します」






今回もお読みいただきありがとうございます。

ご意見ご感想お待ちしております。


次回もよろしくお願い致します。

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