セクハラ疑惑?
初めての投稿作品です。
皆様が楽しんで頂ける作品になればと思います。
それでは今回もよろしくお願い致します。
夕方まできっかり修練を積んで用意された客間に入る。
初めての魔法をかなり使い身体がダルい
元の世界で魔法無かったし、剣なんて振った事すら無かったからな。
やってると言えば筋トレぐらいしかしなかったし
運動すら最近遠ざけてたからな。
これは明日は筋肉痛かも…
いやいや、明後日かな。歳とったら翌日じゃなくて、翌々日に筋肉痛の発症があるもんで…
数年前に昔の名残でバスケやったら2日後に体中が痛くなったのを覚えてる。
何の痛みかと思ったら言われ通り実際に2日後に筋肉痛がやってきたのを覚えてる。
明後日は出発なのにどうしたものかな…
そんな事を考えてる最中、ドアがノックされる
着替えが用意されていたので上着を脱いで上半身裸だったが、ライトがやってきたと思い、そのままどうぞと言ってしまった。
そして、開けられたドアの先に居たのはリレイだった…
完全に油断していた…急いで着替えの上着を取るが時既に遅し…リレイは完全にこっちを見ていた
「わ、わ、すいません」
勢いよくドアが閉まった。
そりゃそうだ。どうぞと言われてドアを開けたら上半身裸の男が居るんだ。
開けた側は変質者が居ると思うだろうよ…
「リレイさんすいません。
ライト殿かと思い返事してしまったんです」
言い訳に聞こえるだろうか、だがホントの事なのでちゃんと伝えないと誤解を生んでしまう
「今、服を着ますのですいません」
急いで服を着てこちらからドアを開けると、ドアの横にリレイが顔を真っ赤にして立っていた
「すいません。見苦しい物をお見せしてしまいました。
本当に申し訳ございませんでした」
うつむいて顔を上げてくれない、こういう時の対処法なんて知らんぞ…どうしたものかな?
「いえ、ドアを開ける前に名前を言わなかった私の無作法でもあります。
こちらこそ申し訳ありませんでした」
まだこちらを見てはくれないがなんとか言葉は発してくれた。
「いえ、こちらこそ誰が開けても良い様な状態で返事すべきでした。
本当にすいません。あの、ここではなんですのでどうぞ中へ」
「ホントですよ。ビックリしたんですからね
ドアを開けて、裸だなんて思ってもみませんでしたよ」
1度顔を見てくれて中へ入ってくれた。
少しは誤解が解けたかな?
「すいません、以後気を付けます。
ところで、どうなさったのですか?」
「先程ライトから話しは伺いました。
魔族領に行かれるそうですね?
道程は危険どころではないですよ。山道では此処とは比較にならないレベルの魔獣が出ますし、魔族領に至ってはもっと強いモンスターも居るのに何故ジンさんが行くんです?
こちらの所為でご迷惑お掛けしているのに…」
「それは王と謁見させて頂いた時にもお話ししたのですが、ライト殿から聞いていませんか?」
ライトから話しを聞いているなら、そこら辺も言うだろうと思うけど
「それがですね、魔族領に行かれると聞いた途端に、こちらに急いで来たものなので聞き忘れました……」
「それはご心配ありがとうございます。
では、お話し致しますね。
召喚された原因が何であれ、召喚された理由を解決しないと帰れないと言われたからが1つと
もう1つは、私が何もしなければ何時までも帰る時間が無くなる、もしくは帰れないと思ったからです」
「そう言う事だったんですね…
私が未熟で召喚魔法を完全に使いこなせなかったばかりに多大なご迷惑をお掛けして…」
すっかり気を落としてしまったな
こんな娘に気を使わせてしまった…って言うか同い年だったな
「いえいえ、気にしないで下さい…って言っても気にされるでしょうけど、自分はこれでも楽しんでる部分もあるんですよ。
これはこれで良かったなと思っています。
だって、向こうに居たら魔法なんて覚えられなかったですし、剣術だって知らなかったんですから。
意外とやった事無い事を満喫してますよ」
実際に思っている事だ。
魔法を使える様になって凄く楽しんで修練してるし、ライトとの立会いも良い汗かいたって感じでリフレッシュしてる。
2日後の筋肉痛は怖いけど
「って事で自分は結果オーライって感じです
それに、お昼に飲んだお茶が美味しかった事も良かった理由の1つですよ」
「ジンさん…ありがとうございます。
でも、裸を見せられた事は許しませんよ」
良かった笑顔が戻ってくれた
裸を見せたのは謝りますホントに……
「それはホントに反省してますって
でも、これでおあいこですよ。だから気にしないで下さい。俺も気にしませんから」
「解りました…って反省しているって言った側から気にしないって言いましたね〜」
やっぱりリレイさんは笑った方が可愛いな
これ以上後悔させない為にも、今回の伝令は成功させないといけないな
「バレましたね
俺は見られても減らないので大丈夫です」
「私は初めて男性の裸を見たと言うのに〜
どお責任とってくれるんですか〜」
42年生きてきてそりゃないでしょう
恋の1つや2つ位はあるでしょうよ
「そう言えばリレイさんは恋人はいらっしゃるので?」
「いえ、父が厳しくて…
大体の男性は父が怖くて逃げ出します。
現国王様ですら圧倒してしまう始末で…」
あの王ですら?
結構なプレッシャーがあったと思うんだが…
親父さん相当なもんなんだな
「見合った男性が居ない限り近づけさせないっと言うのが父の方針で
おかげでまだ恋人はいません」
「相当怖そうですねお父様…」
「そうですね。この国で文句を言う人など誰も居ないのでしょうね…
実際、前国王だったので仕方ないのかもしれませんが…
ただ過保護が過ぎます。今まで話した男性なんて父の社交関係の方ばかりですし、こうやってお話ししているのもジンさんが初めてですよ」
なるほどね、国王が逆らえないのも頷けた
でも大変だな、それだけの過保護と肩書きがあれば中々男性も近寄り難い訳か…
「そんな方に裸を見せたのならあいこじゃ済みませんね。
では、今回の伝令を無事に帰って来たらチャラにしてもらいましょう」
「そうですね。
その時はチャラです。だから絶対に無事に帰って来て下さいね。
絶対ですよ。待ってますからね」
「解りました。
絶対帰って来ます。絶対にですね」
「その時はまたお話ししましょう」
「はい、約束しますね」
お互い笑顔で約束をした
約束したからには絶対守らないとな
「そう言えばライト殿が食事があるから、着替えたら来てくれって言われてたんでしたよ。
お食事がまだだったら一緒に行きませんか?」
「ではご一緒させて頂きましょう」
2人で部屋を後にし、案内して頂いた。
今回もお読み頂きありがとうございました。
誤解で読みにくいところがありましたら報告下さいね。
次回もよろしくお願い致します