魔法の剣
初投稿の作品になります。
皆様に楽しんで頂ける作品になれば幸いです。
今回もよろしくお願い致します。
「魔法の飲み込みの方も早くてなによりです。
ただし、魔法を使う上で精神力の消費も気にして下さいね。
使い過ぎると体温が著しく低下し、寝込んでしまうハメになりますから」
さっき魔法の基礎を教わっている時に手のひらが熱く感じたのは実際に体温を媒介にして、魔力を操作しているからか…
気だるくなったのも風邪を引く前に似た症状だったもんな、充分注意しないとな
「では最後に我々が1番得意とする戦闘方法をお教えしましょう。」
剣術や魔法意外に何かあるのか?
まさかかめ〇め波が撃てますなんて言わないだろうから
「実際にお見せした方が早いので
まずはこのサーベルを対象として魔力を充填します。
次に下にある砂地にサーベルから出ている魔力を繋ぎ、サーベルの周りを覆う様にすると…
サーベルが一気に大剣に早変わりです」
すごいもんだ
確かに大剣位の大きさになっている
魔法をこんな風に使うなんてな…
「これを魔法剣と言います。
今のサーベルはさっきより質量も多く、重そうに見えるでしょうが…」
そう言うとライトは軽々と剣を振って見せた。
「実はこの砂自体を魔法で固定している為、全く重さを感じないんです。
地属性の魔法剣はこういう使い方を主にします。
ですが、それぞれの属性によって魔法剣の用途は様々になります」
この魔法剣を使えばリーチを伸ばす事が出来る
回避能力の高い相手には充分過ぎる戦術になるだろう…
「水属性の魔法剣を使う際は、初期動作は同じですが突きと一緒に繰り出せば、その速度に乗せた突きを飛ばす事が可能です」
なるほどなこれを使えば中距離から近距離での戦闘をサーベル1本でこなす事が出来るんだな
「水属性の場合は鋭利な形に固定して水の斬撃として行う事も可能ですよ。
雷属性の場合は、相手が剣を使っているのであれば直接相手の剣に電撃を流しダメージを与える事が出来るので近接では有効な魔法剣になります」
剣で捌く事は不可能な斬撃になる訳だ…
武器自体から伝わって来るから回避意外の選択肢は出来ないのか
「同じ雷属性の魔法剣を使わなければ剣での防御は不可能ですね。
後は、1番使い易い魔法剣として重宝するのが風属性の魔法剣ですね。
剣に纏わせて斬撃を飛ばす事が出来ますし、風を纏わせてる事によって斬撃の速度を上げたりと言った事が可能です」
確かに剣技との相性が良いのは風属性の魔法剣だろうな
斬撃を飛ばす事が可能なら、戦闘中に敵から囲まれる事なく早く片付けられるし、足止めも可能になる
「魔法剣の使い方は様々出来ますが、先ずは基本的なものの風属性から覚えて頂きましょうか。
風属性の魔法は媒介が風ですので何時でも簡単に発動出来ます。
例えば息を吹く事でも発動可能ですし、手で扇ぐ事でも可能です。
で、先程お話しした通り剣に魔力と纏わせて、それに息を吹きかければ風属性の魔法剣の完成です」
「この魔法剣を使いこなせば戦い方の幅はかなり広がりますね。
剣士とって苦手な中距離や遠距離を相手にする事も出来ますし
離れた場所から多人数を相手にする事も可能になるから、どんな状況でも優位に戦えますね」
自分も風属性の魔法剣を行ってみる
先程の水をその位置に留めるより楽な感じがするが使っている間は集中力がハンパなくいるぞ…
これも慣れが必要だな
出発までの時間はなるだけライトとの立会いを行いながら先程学んだ全ての行程を反復していこう
付け焼刃じゃここからの道程は厳しいだろうし、生きて辿り着けませんでしたじゃ話しにならんからな
この日は城の客間に泊めてもらい夕方までびっしり修練に励んだ…
お読み頂きありがとうございます。
誤字等で読みにくいところがありましたらお申し付け下さい。
次回もよろしくお願い致します。