美味

高鳴る声を

引きちぎれていく鼓動を

闇夜を切り裂く鮮血に混ぜ合わされば

獏を召喚して

幻と化した夢を食べさせる

咥えた虹は

ぐにゃりと変形して

闇夜を再生させる

星を投げよ

頬張った数多《あまた》の輝きを

具現化せよ

味わった儚さに涙して

途切れた願いは

想いを秒速で回す

虹色の星たちが闇夜に浮かぶ

美しき儚さたちよ

永久に限りなく近い存在よ

空に浮かぶは幸せの数々

常に見守り微笑んで

高鳴る声を

引きちぎれていく鼓動を

闇夜に返して

ああ　獏よ

幻と化した夢を

鮮血と虹の儚きメロディーが彩る

夢に夢見た幻想の断片

評価をするにはログインしてください。

この作品をシェア

ブックマークに追加

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

―　新着の感想　―

このエピソードに感想はまだ書かれていません。

感想を書く場合はログインしてください。

+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ