『速記者の生まれ変わりの比丘尼』
掲載日:2026/11/04
あるところに、比丘尼が住職を務める小さなお寺がありました。比丘尼は、仏道にも熱心で、葬儀や法事にも親身に応対してくれるため、村人からの信頼も篤いのでした。村人たちは、比丘尼様は、観音様か弁天様の生まれ変わりだろう。いや、速記者の生まれ変わりかもしれない、と言い合って、進んで寺の掃除をしたり、寺の行事の手伝いをするのでした。ところが、悪いやつはどこにでもいるもので、お寺の田んぼを、だまし取られてしまうという出来事が起こりました。比丘尼は、代々の住職に申しわけない、と言って、断食に入り、ほどなく亡くなってしまいました。それから間もなく、寺の田んぼをだまし取った男は、崖から落ちて死に、その田んぼを所有する者は、決して長生きできないのでした。
教訓:こののろいが、比丘尼によるものなのか、仏罰なのかは不明である。




