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ヤンデレ系女子 ―「熱帯夜の寝汗」

部屋の中、静寂の中で私だけが目を覚ましている。


外では夜の風が涼しさを運ぶはずなのに、


私はひどく暑く感じる。


それでも、あなたのことを考えると、身体が火照るように熱くなるのを感じる。




シャツが肌にぴったりとくっつき、寝汗が背中を伝って流れる。


その冷たさに一瞬、身を震わせるけれど、


その冷たささえも、あなたのことを思うとどこか心地よい。




「…寝てるの?」




私はそっとあなたを見つめる。


寝ているあなたの姿を見て、何とも言えない感情が胸を締め付ける。


こんなに穏やかで、無防備なあなたを、私はもっと見ていたくなる。


あなたが笑っているときも、眠っているときも、


その一瞬一瞬を、私は独り占めしているような気分になる。




「どうして、あなたはそんなに無防備なんだろう?」




私はそんな思いを胸に抱きながら、


あなたが寝ている横顔をじっと見つめる。


その無邪気な寝顔が、どうしても愛おしくてたまらない。


でも、同時に、少しだけ恐ろしい気持ちが込み上げてくる。




「こんなにも、私だけのものなのに…。」




あなたの寝息が静かに響く。


その静かな音が、私をさらに引き寄せるような気がする。


あなたの温もりを、私はすぐに感じたくてたまらなくなる。


体が熱くなり、息をつくたびにその胸の奥が締め付けられる。




「私、もう我慢できない。」




そう呟くと、私はあなたにゆっくりと近づく。


シャツが肌にぴったりとくっついて冷たさが感じられるけれど、


その感覚もどこか不安定で、逆に心地よく感じる。


私はそのままあなたの手を取ると、優しく指先で触れながら、


あなたを起こさないように静かに微笑んだ。




「ねぇ、あなたが私のものだって、わかってるよね。」




その言葉を耳元でささやき、私はさらに近づいていく。


あなたの反応が見たくて、少しだけ息を荒くして、


そのまま無理にでもあなたを起こさずに、そっと触れる。




「私はあなたがいないと、何もできないよ。」




言葉にならない思いが、心の中で暴れる。


シャツがぴったりと肌にくっつくその冷たさを感じながら、


私はあなたの顔をゆっくりと見つめる。


その目に、どうしても依存している自分がいることに気づいて、


少しだけ胸が痛む。




「私はあなたに、全部を捧げる。」




その思いがどんどん強くなり、身体を震わせる。


あなたが少しでも私に気づいてくれるように、


私は無意識に手を伸ばして、もう一度あなたに触れた。




「あなたが私を見てくれなかったら、


私はどうなってしまうのか…。」




その問いを自分に投げかけて、


私はただその思いに没頭する。


この気持ちが、あなたに届けばいいのに。


届けば、私はどんなにでも幸せになれると思っているから。




「あなたは、私のもの。絶対に離さない。」




その言葉を心の中で何度も繰り返し、私はあなたの顔に近づく。


その瞬間、シャツがぴったりと肌にくっついて、


その冷たささえもあなたの近くにいることで、熱に変わる。




「私は…あなたのためなら、何でもできる。」




そして、私は静かに、あなたの耳元で囁いた。


その言葉が、あなたの耳に届くことを願いながら、


私は少しずつ、あなたにもっと近づいていく。

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