2-4頭だけの犬④
単純明快です。自分の目的のために邪魔だからさっさと処分したいのです。母方の祖父に出会うために必要がないが視界をウロウロされると鬱陶しいのです。
去年のおもちゃが邪魔なので捨てるみたいなものです。捨てる感覚で成仏したいのです。そこに相手の気持ちを慮るところはありません。
自分よがり成仏作業を進めたい少年です。しかし、いかんせん成仏の仕方はわかりません。したことがないのですから。
アニメでそういう概念があったから思いついたまでです。ヒーローの真似事をしたいだけです。年相応です。
成仏させるための特殊な能力はありません。相手の悩みを聞いて解決することもできません。八方塞がりです。
猟師の子孫に会わせるしかないでしょう。言葉が通じるものならそう結論づける可能性が高いです。しかし、言葉が通じないから結論づけられません。
そんな少年に関係なく、頭だけの犬は飼い主の子孫を探している部分がありました。それなら犬鳴山に戻ればいい? そこにはもういないのです。
だから出ていったところもあります。嫌っている周りの策略に合わせてあげたのもそれが1つの理由です。恩人がいない場所には居場所がないのです。
でも、見つからない。簡単に見つかるものだと思ったが、そうは問屋が卸さない。現実は非常です。
少年が母方の祖父を見つけられないことに似ている境遇です。ただ、年季が違います。少年はたったの1年だけなのに対して、頭だけの犬は数百年なのです。




