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1-5始めに⑤

写真で祖父の顔は覚えているのです。「だから大丈夫だ」と少年は心で独り言をつぶやくのです。少年はとても嬉しい気持ちを想定しました。

「祖父に会う、または母のところまで連れてきたらいいだけだ」

 少年は楽観的です。しかし、そうは問屋が卸さないのです。1ヶ月たっても成果がなく、月並みな人ならあと一月足らずで諦めることでしょう。


岡田から吉見に散歩しても見つからないものです。そもそも、どうやって探しているでしょうか? 

幽霊と言葉を交わすことはできるかどうか。それは、可でもあり不可でもあります。言葉を話せる幽霊ならOKなのです。

早い話が、最近の日本人の幽霊ならOKなのです。人外なら生き物同様にわからないし、外人も同様です。日本人でも昔過ぎると今と言葉が違うのでわからないのです。

現実は非常なのです。簡単に分かり合えないものなのです。それでも、すくない範囲でも言葉が通じるのはありがたいのです。

しかし、言葉だけではわかりません。映像として写真の顔を伝える必要があります。記憶の共有をする便利で特殊な能力はもちろんありません。

だったら祖父の写真を見せればいいではないかと思うかもしれません。しかし、見せてもらった写真がどこにあるのかわかりませんでした。

だったら母親に聞いたらいいではないかと思うかもしれません。しかし、それを聞くのは少年には嫌でした。黙っていたいし、そもそもどう説明したらいいのでしょうか?

そこで少年がとった作戦は、母親と兄の写真を見せることでした。母方の祖父は母親と兄と顔が似ているのです。少年とは似ていません。

だから、代わりの写真で探すのです。この顔の年老いた男性バージョンを所望するのです。それで情報収集は大丈夫でした、成果がないこと以外は。

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