『斉時、ミスゼロの大将の名を得ること』速記談2035
左大将藤原斉時卿が、ミスゼロの大将、と呼ばれるのは、娘が、速記が上手なのを自慢なさるのが鼻につくので、周囲の者が、斉時公の娘が速記大会に出場するたびに、ミス出ろ、とかけ声をかけるのを、ミスゼロ、と聞き違えて、庭に下りて舞いを舞われた後、ミスゼロではなかったことを知って、落胆された様子が滑稽であったので、ミスゼロの大将、と揶揄されたのである。事情を知らない人は、斉時公のことを、優れた速記者だからミスゼロの大将と呼ばれるのだと思っているが、そうではない。
教訓:都合のいい聞き間違いをする速記者は、ミスゼロにはならない。