日曜日
今日は日曜日何をしようかと考えていると、畏怖が目の前に現れる。
「急に現れるのやめてくれない?毎回びっくりするんだけど。」ぼーっとしてる時に限って目の前に現れる。
「俺様は藍斗しか居ない時に現れてやってんだぞ、感謝ぐらいしろ!」そんな事を言って怒ってる。
「別に僕以外見えないんじゃ…」もしかして畏怖って頭が悪いのかな?
「なわけないだろう。俺様は天才だ!それに、人間の世界だからと言って全員が人間とは限らないしな。」
「まぁ、確かに。」もしかしたら他にも契約を結んでいる人間もいるかもしれない。
「人間とは限らないって天使とか堕天使なのか?」
「元々人間じゃなかった人間もいると思うし、天使や堕天使もいると思うぞ。」と上を向いて言っていた。
「ふーん、そんなもんなんだ。」案外この世界は色んな者が居るらしい。
「そんな事もイロウエルは教えてくれなかったのか?」不思議そうに僕に聞いてくる。
「うん、成り行きで契約を結ぶ事になったけど、そんなに仕事って大変なの?」本当にどういう仕事なんだろうか?
「まぁ、イロウエルはちょっとポンコツな所も有るから許してくれ。」と手を合わせて僕に謝る。
「別に絵琉が居て、人生が楽しくなりそうだから、いいよ。」仲良し兄妹みたいな感じ。
「そろそろ話た方がいいか。藍斗にやってもらう仕事は、死神だ!!。」死神?何となく察してしまった。
「どういう事をするんだ?」分かっていても真実から逃げたくて聞いてしまった。
「死神って狩ったりするだろ。それみたいな感じだ。」当たり前のように話してくる。
「誰を狩ったらいいんだ?勿論捕まったりはしないよな?」もしバレたら捕まるとかあったら契約なんて破棄だ。
「勿論大丈夫だ。狩られた奴の存在が徐々に薄れてくる。そしてこの世界にいなかったことになる。」
「何も言わずに後ろから狩ったらいいのかな?」どうせ忘れるんだから、これだと楽なんだけど。
「それは出来ない。狩られる側が藍斗に狩られても良いって思わないとダメだ。」
「誰を狩ればいいの?」自分で誰が決めて狩るんだったら僕には出来ない。
「まぁ、最初の方は俺様に任せろ。一様どうやって狩られる人が決められているかだけ教える。それは簡単に言うと事件を起こす人だな。」
「事件を起こす人?」要するに秩序を保つのか。
「まぁ、今は分からなくていい。自分で確かめていくものだから。」これから僕は魂を狩らないと行けないらしい。
よく見てたあの夢と何か関係があるのかな?
「とりあえず明日の学校は俺様もついて行くからな。透明化しとくから気にする必要は無い。」
「分かった。」じゃーなと言葉を残して畏怖は消えた。
――それにしてもよく見てたあの夢は正夢だったんだろうか?僕はどうしたらいいんだろう。
まだ高校が始まったばっかりでよかった。でも狩られるって可哀想だな。
僕には畏怖の言う通りにするしかないのかな?
畏怖とも契約を結んだら誰も狩らなくて済むんじゃないか?でも畏怖ってぬいぐるみだからディープキス出来ないか。
まぁ、イロウエルとしたのでもう十分だけど。て言う今は誰ともする気がない。まぁどーせする機会なんてないんですけどね。ハハッ
「お兄ちゃん。遊ぼ〜、入るね。」僕はあぁと言って絵琉が入ってくる。絵琉は僕の横に座った。
「絵琉って金曜何してた?」僕は恐る恐る聞いてみる。
「金曜日は何してたかな〜、たしか、あれ?なんだっけ?」絵琉は首を傾げていた。
「まぁ、そんなに大事な事じゃないからいいよ。」本当に契約の事は忘れてるよな。でも、イロウエルは今どうしてるんだろう。
「ね〜お兄ちゃん聞いてる?」と僕の事を揺らして聞いてくる。
「うん。聞いてたよ。絵琉は今から何をして遊びたい?」とりあえずエルの事は後回しで絵琉と遊ぶ事にした。
「私、お兄ちゃんと一緒にゲームしたい!」
「じゃあゲームするか。」絵琉とゲームをする事になった。
今日も普通だった。でも、明日からは大変そうだ。人を殺し魂を狩る夢が正夢になるみたいだ。
あの夢の通りにはしたくないから、学校では明日から気を引き締めて行かなきゃ。
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