謎の少女
「本当になんでもいいんだね?」と何回も僕に少女は言った。
「そう言う約束だろ?」これから何を言われるか僕はわくわくしていたけど、興味が無さそうに言ってみる。
もしかしたら、あんな事やこんな事かもしれない。何で避妊具を買っていなかったか後悔している。
「ねぇ…失礼な事考えてない?」と全てを分かったように聞いてくる。
「べ、別にエッチな事なんて考えてないし…」と知らない振りをする。
「私、別にそういう事一言も言ってないんだけど?」顔を赤くして怒っていた。
少女は1度ため息をしてから、深刻そうに話をしてくる。
「まずは私の事から話すね。」真っ直ぐを向いて真剣な目で話しかけてくる。
「あぁ」素っ気ない態度をとるが何を言われるのかと気になって気になって仕方が無い。
「そもそも自己紹介から、私の名前はイロウエル。仲のいい人からはエルって呼ばれてるわ。」
イロウエルって確か神話とかいうそう言う奴じゃ無かったっけ?
「もしかしてハーフか何か?」恐る恐る僕は聞いてみる。
「あぁ…名前からして勘づいているかもしれないけど私は人間じゃないの。」
「人間じゃ無かったら何なんだよ?」名前で何となくわかったような気がするが聞いて見る。
「私は神なのよ、携帯とかで調べて見てイロウエルって。」
僕は携帯の検索履歴を消したからイロウエルって調べてみる。
「イロウエルは天使の1体で恐怖を司る天使。その名前は神の畏怖って書いてるけど実際の所合ってるのか?」
「合ってるような、合ってない様な感じだね、その説明だと」やれやれと言った感じでイロウエルは言っていた。
「何処が合っていて何処が間違ってるんだ?」何となくこれから凄い事に巻き込まれそうになったので聞いてみる。
「まずは天使って言うか私は堕天使に近いと思う。」悲しそうな顔でそういう話をした。
「そもそも天使と堕天使っ何が違うのか僕にはさっぱりわかんないんだけど…」
「聞かれたから話すけど天使は神に仕えているの、ちなみに堕天使は天使から堕ちてしまったり、神から堕天使になったり、他には色々事件があった感じかな。」
「そもそも貴方がどうするか分かんないから詳しい事はあんまり言えないけどね。」イロウエルは自分の説明をして苦笑いをしていた。
「エルってどうして堕天使になったんだ。」僕は理由によっては覚悟を決める事になるかもしれないが聞いてみる。
「私にも仲の良かった天使がまあまあ居たの、そして神様の役に立ちたくてした事が、逆にダメだったの。」
僕はその話を聞いて黙る事しか出来なかった。
「だから堕天使になっちゃったの。」僕には聞くことしか出来なかった。
神とか、天使とか、堕天使って、よくわかんないし、考えても無駄な事だと思っていた。
「そっか…僕には余りそういう話は分かんないけど何でも言う事聞くからさ、そんなに落ち込まないで。」
何でも言う事聞くって言ったし、この少女がイロウエルなので、取り返しが着く訳でもないし、これが僕の運命かもしれない。
「私の言うことはね、私と、いえ、今は堕天使なイロウエルと契約を結んで欲しいの。」
ただの高校生な僕と、イロウエルが契約を結ぶのか?僕はイロウエルの事を、堕天使なんかと思っていない。
物凄く優しい天使、いや、物凄く優しい女神かも知れない。
僕なんかが契約に結ばれるのかはよく分かん無いけどイロウエルは僕に契約を結ぼうと言っている。
まずはどう言う契約か分からないと話にならないと思う。
「そもそもどう言う契約なんだ?」
「まずは私が貴方の双子の兄妹になるの、私が妹ね、これには傍に居やすい意味を込めて、そして私の仕事を手伝ってもらうわ」
「兄妹か、これから面白くなりそうだな。」僕の人生余り面白くないと思っていたけど、これから面白くなりそうだ。
「わかった僕はエルと契約を結ぶよ。」僕は格好つけて言う。
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