冷たくなった君へ
冷たくなった君へ
いつからだろう。君が僕に対して冷たくなったのは。
あの日あの時あの場所で、僕が君の事を好きだと言ったその時から、全ての時間は止まったままだ。
透き通る様な瞳には僕は映らない、その手を取っても何も反応してはくれない。
「今日も会社にいってくるよ」
そう呼びかけてみるけれど、その声は結局届かない。これだけ近くにいるのに、君は返事を返してはくれない。
表情は何一つ変わらないまま、どこか遠くを見つめている君。
冷たくなった君の唇に僕はキスをして、大きな冷蔵庫の扉を閉じた。
ひんやりとした感触が唇に残り、それを舌で舐め取って味わう。
これからもずっと君と一緒だよ