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唯一無二の異能者  作者: 陽炎
中学校編
44/57

作戦会議 その一

投稿が遅れてしまい本当に申し訳ありませんでした。

「ねぇ、小島君。マジの作戦会議って何?」


アカリさんが目を輝かせながら小島に問い掛ける。


「簡単に言えば役割決めとか合図の仕方とかだな。所詮俺等は寄せ集めのチームなわけだし、予め決めておいた方が得策だろ」


小島はそう言うと、自分の机に座り込んだ。


「じゃあまずは役割決めだな。…何か意見のある奴はいるか?」


「はい!」


小島の問い掛けに答えるべく、小野寺さんはその短な腕を振り上げて大きく返事をした。


「…なんだ小野寺?」


「えっと…その役割決め、僕に任せてはくれないかな」


小野寺さんのその一言に小島は驚いたような顔をしていたが、すぐに元の堅い表情に戻していた。


「それは俺一人で決められる事じゃない」


「じゃあどうすれば…?」


「…他の奴等にも同じような事言えば良いだろ」


小野寺さんは少しの間黙り込んだ後、此方の方を向いた。


「あの…お願いします!僕に貴方達の役割を決めさせて下さい!」


そう言い終えた後、彼は深々とお辞儀した。


「べ、別に私は構わないよ!…ね?美香ちゃん、香織ちゃん、里緒菜ちゃん」


アカリさんに促されるがまま、三人組はウンウンと頭を上下に動かす。


「拙者も構わない…」


どうやら残ったのは僕と小島だけらしい。




…小野寺さんの視線が僕の方へ送られてくる。



それに応えるべく、僕は口を動かし始めた。



「…まぁ、ちゃんと自己紹介もした訳だし、よほどの事がない限り大丈夫だと思うから…僕も賛成だ」


「あ、ありがとうございます!」


またしても彼は深く礼をした。


そして、小島の方を改めて向く。


「後は小島さんだけ、だよ」


小島と小野寺さんの視線が合わさる。


…しばらくして、漸く小島が口を開けた。


「…勝手にすれば良い、どうせ俺が反対したところで何も変わらない」


「やった…!ありがとうございます!」


小野寺さんと顔を逸らし、不機嫌そうな顔をする彼をよそに大声で御礼をする小野寺さんに少し違和感を感じた。



…その時。



「まぁ、他の奴等を蔑ろにして俺だけに役割を決める許可を貰おうとするような周りを見られない自分勝手な奴が適切な配分を出来るとは思わないけどな…」




小島がそう小声で呟いていたが、どうやら僕以外聞き取れなかったらしい。


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