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運命に導かれ・3

すでに夕暮れ時、沈みゆく太陽の残光が町を紅く染める。市場では店をたたみ始める店がちらほらと見え、酒場には明かりが燈り始める。

そんな中、図書館から大広場へと通じる道をゆっくりと軽く1組の男女がいた。


「あーあ、今日も結局レポート終わらなかったね、ルシッド。」

「悪かったよ。いいところまでは来てるんだよ。」

「はぁ……昨日も同じこと言ってなかった?」

「そうだっけ?そんなことより早く宿に戻って飯食おうぜ。俺もう腹ぺこだよ〜」

「食べることに関しては人一倍なんだから……」



宿に戻ると、食堂には体格の男が数人で酒を飲んでて、うるさかったんだけど……女将さんオススメのシチューは美味しかった。でもやっぱりそいつらが絡んできちゃって………


「お嬢さん、こっちに来て俺達と飲まねぇか?」

「はっはっは、ここでは変なことはしないからよお。」

「酒は俺らが奢るからさ。」


風で彼らをぶっ飛ばすことは女将さんに悪いかなって思ったから我慢してたら……


「ちょ、てめぇ、無視すんなよ。」

「下手に出たらいい気になりやがって。」

「俺らに逆らうとはいい度胸だな。」


彼らは傭兵崩れなのか、一人が背中にさしていた大剣を抜くと、近付いてきた。酒臭いし、こいつもしかして風呂入ってない?


「ほら、剣で刺されると血が出て痛いんだぜ〜 綺麗な顔に傷がつくのは嫌だろ。俺らと飲むだけだからさ、な?」

「なぁ、雨音。飯の邪魔だから、こいつらやっちゃっていい?」

「いいわよ。私もそろそろ我慢できなくなってきたから。でも宿壊さないでよ?」

「分かってるって。じゃあ援護よろしく。」


ルシッドは彼の愛用しているバスターソードを抜き、男たちに向かって言った。

「お前ら、怪我したくなかったらこの宿から出ていけ。」

「はっ、もしかしてお前みたいなもやしが俺らとやろうってのか?」

「面白れぇ。」

「俺は見学させてもらうよ、はっはっは。」


ルシッドはバスターソードを手に持ち、既に大剣を抜いていた男に向かって突進していった。私は援護みたい。

「風の精霊よ、いまこそ力を解放し、矢のように走れ、疾れ。フィアルタンス!!」

風の精霊が粒子となってルシッドの脚に纏わり付き、ルシッドは風のように走る。男は目を見開き、慌てて剣を構えるが、もう遅い。ルシッドに柄で後頭部を叩かれ、失神する。

「げっ、あの女強化呪文が使えるのか。おい、二人で同時にかかるぞ。」


「そんな暇はやらん。ライトシャイニング!!」


ルシッドの左手から放たれた電撃が残りの2人を襲った。2人はそのまま白目を剥いて、気絶した。


「ふぅ。あっけなかったな。」

「それにしてもルシッドは本当に精霊に愛されてるよね。私も呪文省略したいな……」


ルシッドは精霊に深く愛され、呪文省略が出来るのだ。この能力をもつ人は結構いて、もっと深く愛されていると精霊が見えるらしい。


「とりあえず今日はもう寝ましょうよ。」

「俺はもうちょっと食べるよ。」

「レポート明日は仕上げなさいよ。」

「分かってるって。」

「「おやすみ。」」

実はいまだ主人公出てきてません……

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