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「真面目に言ってるんだよー?多分もう特定されてるから早く逃げようって話なんだけどー」
唇をとんがらせて不満を訴えられるが、気色悪すぎてマイナス方向の感情が加速しそうだ。
「っつか、ありえねえだろ。まずなんでお前が地球の裏側で爆発を起こすような超遠隔爆弾のスイッチを持ってるんだよ」
「それは僕がサイバーテロ犯罪の常習犯でー、いろんな意味で裏側にいる爆弾魔の知り合いをけしかけたからー?」
だからかわいこぶんのやめろ。ちょっと明後日の方を見つつ舌をぺろっとだしていいのは女子だけって決まってんだっつの。
「本当だとしたら俺は今から110番に通報するが」
「やめといたらー?一瞬で居場所特定されて逮捕されちゃうよー?」
「何で俺がされるんだよ」
「それは君が爆破スイッチを押した人で僕の共犯扱いになってるからかなー」
「……もういい、俺はもう部活行くからな」
付き合ってられるか。お遊びとはいえ、そんな妄想には付き合えない。こいつのことだからもっと面白い遊びを提供してくれると思っていたが、期待外れもいいとこだ。
「うーん、そう?まぁじゃあしょうがないね、ばいばーい」
「ああ、じゃあな」
少々落胆しながら踵を返した瞬間、かちりという金属音とともに目の前に黒光りするものを突き付けられた。
「犯人は、お前か」