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神様が愛した人~願い星~

作者: 星ノ宮 紫希

一年後

まだ心の痛みは取れない

涙は枯れてしまったけれど

君の笑顔を

君の声を

君の姿を

恋しいと

思い出す日々



五年後

今日の空は

君が大好きだと

そう言っていた色

僕もいつからか君と同じ

この色が大好きになっていたって

君は知らないだろうけど



十年後

この声

この歌

この想いが

届くはずのない君に届けばいいのにと

言葉にならない声で叫んでるのに

月や星屑たちに照らされたのは

空虚な僕の心だけ

あぁ、こんなにも

君に会いたいと願っているのに



五十年後

独りで夜空を見上げて

ふと思い出す

あの時の流れ星に

君は何をお願いしたのだろう

星たちは僕の願いを叶えてはくれなかったけれど

せめて君の願いだけは叶えてくれたのだろうか



百年後

独りには

だいぶ慣れてきたよ

季節がいくら巡っても

君への想いは変わらない

ただ君がいた頃と違うのは

君がいなくなってしまってから

僕は笑う方法を忘れてしまったこと



五百年後

何度この夜空に手を伸ばしたことだろう

掴めるはずがないのに

届くはずがないのに

“もしかしたら”と

淡い希望を胸に抱いて

今日も僕は

この夜空に手を伸ばす





長い長い年月が過ぎた

目を瞑ると

瞼の裏に君が映る

懐かしいと

恋しいと

君を思い出す

こんなにも涙が溢れてくる

あぁ、もう一度

「君に会いたい」

叶うことはないけれど

君の隣で願ったあの願い星へ

もう一度願おう


”君と共に生きたい”と




読んでいただきありがとうございました。

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