表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/7

魔力


「ここがライル王国の城下町にゃ!」

「すげぇ」


思わず感嘆の声が出てしまう。

なんか大きな門をくぐったると

まるでハリー○ッターのダイア○ン横丁を1.5倍にしたくらいの大きさの商店街のような道に、人がごった返している。

しかも普通の人間もいれば、頭から犬や猫の耳が生えてる人もいるしエルフやドワーフのようにトールキンが考えた亜人もいる。


「そういえばまだ魔力について話してなかったのにゃ」

「魔力?それって魔法でも撃てたりするの?」

「そうにゃ。でも魔法を撃つには精霊と契約する必要があるにゃ。」


俺は『精霊』と言われてドキッとした。

何故なら今まで精霊が見えると言っても柚子島以外誰も信じてくれなかったというのもあったし、小学生時にはそれで軽くイジメられてもいたから。

少し俺はうつむいて黙ってしまったが、柚子島は黒猫さんと話している。

ほんとに柚子島はすごいと思う。


「どうして魔法を撃つのに精霊が必要なんですか?」

「魔法を撃つには、契約している精霊に魔力を渡すにゃ。すると精霊はその魔力をもとに現実に干渉するための下準備として魔方陣を作るにゃ。そしてその魔方陣に魔力を流す時に事実改変のキーワードとして『詠唱』をするにゃ。そこで初めて魔法が撃てるのにゃ。」

「じゃあ精霊と契約してないと魔法は使えないんですか?」

「そういうわけでも無いにゃ。魔力を持っているならそれを剣や体に纏わせれば、それだけで切れ味が上がったり身体能力が上がったりするにゃ。他にも魔力を霧状にして体の外に出したり、球状の塊にして相手に投げつけたり出来るにゃ。まあ威力は心もとないけどにゃ。」

「さっき言ってた『魔力なしで~』っていうのはそういう事なんですね。」

「そうにゃ。どんなに弱くても『魔』を扱える存在にゃのは変わらないのにゃ。それに魔力を使わずに勝ったショウは凄いのにゃ。」

「そんな事ないですって」

「あ~将照れてる~」

「う、うるせよ」


黒猫さんと柚子島が話してたのに突然褒められたから少し照れてしまった。

柚子島はいちいち茶化さないでいい。

顔を真っ赤にしていると、ドンッと黒い長髪の誰かに肩がぶつかってしまった。


「すいません」


すぐに謝ってしまったのは日本人故の事だと思う。

振り返ってみるとそこにはさっきまでと変わらずに人でごった返しているが黒い髪の毛の人は見つけられなかった。


「どうかした?」


視線を戻すと柚子島が心配そうにこっちを見ていたので、


「なんでもない…と思う。」


と曖昧な回答をして、大丈夫だと付け加えて歩き出す。



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・


「ウフフフフフ」


少女は微笑む。


「やっと見つけた♪」


頬を朱色にし、


「運命の人」


人波に消えていく。

まるで前世からの恋人にようやく会えたように、、、


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・



「そういえばまだ魔力について大切なことを話して無かったにゃ」

「大切なこと?」


おれが聞き返す。


「そうにゃ。魔力量と魔力濃度にゃ」

「はぁ、それが大切なんですか?」

「この二つによって使役できる妖精のランクと使える魔法のレベルが決まるにゃ」

「結構大事な話だな」

「もちろんにゃ。まず魔力量はその名の通り魔力の量にゃ。これが多ければ沢山魔法を使えるし、少なければ少ししか使えないにゃ。魔力量が100の人と80の人が同じ魔法を使えば100の人の方が多く使えるにゃ。」

「魔力量って増やせないのか?」

「良い質問だにゃ。魔力量は先天的な物と後天的な物があるにゃ。先天的な物って言うのは、例えば同じ量の食べ物を食べたときどれくらい太るかみたいな感じで個人差があるにゃ。後天的な物は、事故のショックで魔力量が減ったり、逆に修行して絶対量が増えたりにゃどがあげられるにゃ。」

「なるほどぉ。なら魔力濃度ってのはなんだ?」

「魔力濃度はそのまんま魔力の濃さにゃ。」

「魔力の濃さぁ?」

「魔力濃度が高ければより強い魔法が撃てるのにゃ。例えるなら魔力そのものは塩水で塩水の量が魔力量。塩の濃度が魔力濃度にゃ」

「成程、つまりその塩水を飲んだ時の量としょっぱさってわけか。」

「まぁあながち間違えては無いにゃ。」


黒猫さんが呆れながら答える。


「着いたのにゃ」

「うおぉ」

「凄い」


いつの間にか大きな堀に掛かった吊り橋の前にいた。

どうやら相当話し込んでいたらしい

まるで『the城』と言わんばかりの城の前に立っていた。







             

学校が大変です。

数Ⅲわけわかんねぇ。


2013年 5/5 編集

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ