トイレ争奪戦【東方二次創作】
夏の夜、博麗神社で宴があった。
本殿の脇には巫女の暮らす母屋があり、酒瓶や皿を持った少女たちが出入りしていた。
今宵は集まりが良く、母屋に収まらない人妖が、砂の上にござを敷いて酒を酌み交わしている。
にぎわいから少し離れて、母屋の隣では、霧雨魔理沙が立っていた。大きな黒い帽子をかぶり、黒い服に白いエプロンを着けた、いかにも魔法使いの格好をした少女。
靴の先で土くれをいじり、そわそわと落ち着かない様子である。宴会の面々が建屋から外まで列をつくっていて、魔理沙は最後尾で自分の番を待っているのだ。
視線の先は、厠であった。
*
霧雨魔理沙は、一向に進まない列を眺めていた。遅すぎる。喉元まで不満がこみ上げてきた。
博麗の巫女から、あんたは酒に弱いし飲み方を判ってない、あまり急いで飲むなと忠告されたけれど。鬼や天狗が隣にいると、水のような速さで飲んでしまう。
幸いにも吐き気はなく、目も回っていない。宴の前に薬草を煎じて飲んだ甲斐があったが、それと尿意は別問題である。何故ここまで混んでいるのか。
──巫女のせいだ、と思う。
博麗神社の厠は、母屋の隣に建っている。
厠の建屋に入って右奥に個室がひとつ。左側には壁掛け式の朝顔が四つ並んでいた。男女の区別はない。手洗い場は厠の外にあった。
例えば、里の自警団の寄り合いなら、朝顔がこれだけあれば充分だろう。
ただ、神社に集まるのは少女ばかりなのだ。朝顔は立って用を足すものだから、誰も使わず、ひとつしかない個室に列を作ることになる。厠が足りていない。
以前にも、厠について不満を言ったことがある。もし参拝客でにぎわうようになったら、今の厠では足りないし、改築して数を増やしたらどうか、と。
霊夢は聞く耳を持たず、参拝客はそんなに来ないし、里から獣道を歩いてやって来る女の客は滅多にいないといった。自分で使うには個室が一つあれば足りている。文句があるなら、あんたが改築代を払いなさい。
一応、裏手にも古い厠があるが、そっちは長いこと封鎖されたままだ。汲み取り式で手入れされておらず、霊夢も放置している。
命蓮寺を訪ねたときは、厠が男女で分かれていて、個室の数も足りていた。財宝を集めるご利益があるし、住職が里の人を招いて法話をしているから、設備もきっちりしているんだろう。博麗神社とは大違いである。
*
魔理沙の後ろに、鴉天狗が舞い降りて並んだ。
射命丸文。黒髪に山伏の頭襟を着け、写真機を片手に幻想郷を飛び回っている。
先ほどまで、宴を回って皆に酒を注ぎ、自分も飲みながら調子よく相槌を打っていた。酔って口が軽くなった少女たちから話を聞いて、後で新聞の記事にする。たちが悪い。
すでに一升ほど空けているようだが、やはり妖怪なのか、酔い潰れる様子はない。
「混んでますねえ」
文はそう言いながら、魔理沙の後ろ、列の最後尾に立った。
順番待ちの間に、懐から手帳を出してきてペンを走らせる。何かを書きつけてから手帳を閉じ、今度は写真機を夜空に向けていた。上弦の月が白く浮いている。
魔理沙は帽子を整えて、指先でふと首筋に触れた。蚊に刺されたらしく、肌がふくれている。
気がついた途端にかゆくなってきて、指先でぽりぽりと掻いた。
心当たりはある。この列に並ぶ前、幽々子と妖夢に声をかけられて、ござに座って酒を呑んだとき、耳元で羽音を聞いたのだ。亡霊の少女と半霊の従者、人間の自分では、蚊がこっちに寄りつくのかもしれない。不公平だ。
手足を眺めて虫刺されを探していると、後ろから博麗の巫女が現れて、こっちに文句を言った。だいぶ酒が入っているようで、いつもよりも声が大きい。
「なんでこんなに混んでるの」
「一個しかないからだ」
「あー?」
霊夢は首を振って、勝手なことを言った。
「女が多すぎるからよ。全く、女ばっかりだとろくなことがない。厠は混むし、流れ弾は飛ぶし……。この前だって天井に穴を開けた馬鹿がいたわ。男はそんな変なことしないわよ」
「まあ、男のひとは飛びませんからね」
文がそう答える。
魔理沙は列に並んだまま、霊夢に手首を振って、自分の後ろを指した。
「トイレに行くなら、つべこべ言わずに並んだほうがいいぜ」
博麗の巫女はこっちに向かって歩いてくる。黙って並ぶのかと思ったら、文を見上げて足を止めた。
「あんたは天狗でしょ。山でしなさい」
数秒の沈黙。今にも喧嘩になるのでは、と思ったが。
文は「なるほど」と言って、一本歯の靴で地面を蹴り、暗い山のほうへ飛んでいった。後ろ姿が夜空に溶ける。
──本当に行ったな。
飛び立ったときの風で帽子が飛ばないように、片手で押さえながら思う。文は元々後ろにいたから、一人抜けても待ち時間が減らないのが残念だった。
霊夢は列の面々を見渡すと、手で押しのけて前のほうに向かった。
「どいて。ここは私の神社だから、厠も私の物よ」
「ぶうぅ」
並んでいた妖怪のブーイングに「持ち主が使って当然じゃない」と返し、列の一番前に陣取り、個室に入って鍵をかけた。身勝手にも程がある。
前に並んでいる者の体越しに、個室の扉が見える。魔理沙は扉を睨みつけながら待っていた。
少し経って扉が開き、酔っ払いの巫女が出てきたのだが。
まばたきをした間に、紅魔館のメイド長、十六夜咲夜が続けて出てきた。
「……どういう事だよ」
魔理沙は自分の目を疑った。霊夢が横入りをして出てくるのはまだ判る。そこから咲夜が出てくるのはどういうことなのか。奇術を見せられた気分であった。列の前のほうからも、戸惑う声が上がっている。
少し考えて、魔理沙はひとつの答えを出した。
──時を止めて割り込んだ。
霊夢が扉を開けて出てきたタイミングで、咲夜が時を止めて入れ替わり、用を済ませてから時間停止を解いて出てきたのだ。
「抜かしたな!」
「あら」
咲夜は悪びれる様子なく「解くのが早かったかしら」と言った。厠の建屋を出ていってから能力を解けば、誰にも気づかれず用が済んだだろう、と。
「詰めが甘かったのは反省しますが。時を止めましたから、迷惑はかけていませんわ。はた迷惑な巫女とは違ってね」
「おんなじだ」
こっちが我慢してるのに、時を止めて抜け駆けするとは許しがたい。トイレの順番も守らずに何が瀟洒だ。尻を蚊に刺されるが良い。
*
手首に止まった蚊を払いながら、魔理沙は裏の厠のことを思い出した。
神社の裏手、森に半分隠れるように、木の小屋がある。汲み取り式の便所で、天井も壁も板張りになっていた。今は閂が掛けられ、封印の札が一枚貼ってある。
あそこを使えないのには理由があった。
お化け蜘蛛が居るのだ。
ただの虫ではない。一抱えある大蜘蛛である。
扉を開けたらあれが天井に張り付いていて、たくさんの目がこっちを捉えたときは、文字通りに腰を抜かした。手足の力が戻ってから、縁側に走っていき、霊夢に「馬鹿でかい蜘蛛がいる」と訴えた。
霊夢は重い腰を上げ、扉の外から封印の札を貼って、これで出てこないから安心しなさいと言った。どうせ誰も使わないから、と。
それ以来、魔理沙は裏手の厠には近寄っていない。お化け蜘蛛のことも考えないようにしていたが、何度か夢に出てきてうなされた。蜘蛛に追い回され、糸でぐるぐる巻きにされる夢である。
お化け蜘蛛を見たのは昼のことだった。あれは妖怪の類だから、昼より夜のほうが強いだろう。前に見てから時が経ったから、もっと大きくなっているかもしれない。
汲み取り式なのは仕方がないし、暗いのも、まあ、八卦炉のとろ火を明かりにすればいいのだけど。あんな怖ろしい蜘蛛がいるのでは、厠として使い物にならない。
だいたい、博麗の巫女も怠けている。妖怪退治を生業にするなら、境内にお化け蜘蛛がいると知ったら、中を確かめてすぐに退治するべきだろう。扉の外から札を貼って済ませるとは、職務怠慢ではないか。
──そこまで考えたところで、伊吹萃香がふらりと現れた。
小さい体に長い角の鬼。
腰に瓢箪をさげて、いつもの千鳥足で魔理沙の傍らをゆく。
「ちょっと失礼」
またか、と思う。
相手が人間でも妖怪でも、これ以上の割り込みは許せない。こいつは見た目の割に怪力で、腕比べになったら分が悪いのだけど。鬼だからって割り込まれてはたまらない。
「おい」
先へと向かう鬼に、後ろから片手を伸ばす。萃香を追いかけようとして、魔理沙は信じがたいものを見た。
萃香は個室待ちの列に入らず、左手の壁に向かった。朝顔のひとつを前に、スカートの裾を持ち上げてつま先立ちをする。水音が聞こえた。
「……え?」
豪放な水音であった。こっちまでつられて洩らしそうだ。
用を済ませた萃香が振り返る。腰に紫の瓢箪を提げ、丸や三角の分銅がぶらぶらと揺れていた。
「なあ、萃香、お前──」
「ん」
「お前、そっちだったのか」
開いた手の先で、腰のほうを指す。
「んにゃ。ふたなりという物だ」
萃香はそれだけ言うと、機嫌良く外に出ていった。
*
──どういうこと。
とりあえず列に戻ると、個室から知らない兎が出てきた。永遠亭の妖怪兎だろう。
次の客が入ろうとするのを引き止めて、兎は「紙が切れました」と言った。
列の面々がざわつき出し、魔理沙も苛立って足踏みをした。この兎に罪はないが、あまり長くは待てそうにない。
「予備はもうなくて。どうしよう……。神主さんに訊いてきます」
そういって、脱兎のごとく外に走っていった。博麗神社に神主は居ない。見た目は十代の少女でも、生まれて日が浅いのかもしれない。
そこで、嫌なことに気がついた。
紙の場所なら巫女に訊くことになるが、あいつは酒が入ると空を飛び回る。一人で飛ぶこともあれば、妖怪と弾幕を撃ち合うこともある。さっきの兎には、巫女を捕まえて紙を貰ってくるのはハードモードだろう。助けてやりたくても、自分も列を離れる余裕はなかった。
動きが止まった列に、肩を揺らしながら並んでいると、山のほうから何かが飛んできた。影は次第に近づいて、鴉天狗の輪郭をとり、列の傍らで着地した。
「おや。まだ並んでたんですか」
「早かったな。その辺で済ませたのか」
そんなことしません、と文は答えた。
「守矢神社の厠を借りてきました。空いてましたし、山に行ってきて正解でしたね」
山の中腹にある守矢神社で厠を借りてきたという。山まで往復するほうが早いとは、この神社はどうなってるのか。
だいぶ酔いが回っていて、思考と言葉の境が溶けていた。考えたことがそのまま口からこぼれ出す。
「今さっき紙が切れたんだよ。そんなに早く戻れるなら、守矢で紙を一巻き取ってきたらよかったんだ。気が利かないな」
「泥棒稼業は専門外でして」
文はそう言って、飛び去ってしまった。厠の列は一向に進まない。
*
魔法使いの脳内で、ぷつりと何かが切れた。厠の扉を睨んでいた視線が、どこか遠いところへ向かう。
──簡単なことだ。
裏の厠に行って、蜘蛛を退治すれば良い。なんでこれまで気づかなかったのか、とすら思う。
私はこれまで神や鬼や幽霊と撃ち合ってきたのだ、蜘蛛など怖くもない。
そもそも、閉じ込めてほったらかしているから、中が気になって恐怖が膨れあがるのだ。糸でぐるぐる巻きにされ、牙を突き立てられるような夢を見たが、本当に糸を吐くのか、牙があるのかも判らない。
ただ姿を見ただけで、勝手に恐れおののき、体験してないことを夢に見て跳ね起きる。
どれも私の脳が生み出した幻だ。幻に怯えて厠に行けず、洩らしでもしたら、それこそ本末転倒だろう。
裏の厠に直行して、封印の札を剥がし、扉を開けて火力を叩き込めば怖がる暇もない。今から五分もあれば済むし、ここで迷っている時間が惜しい。
魔理沙は列を抜け出して、裏手の森へと走り出した。灯篭の火が妙に眩しく、輪郭が滲んで見えていた。
*
それと同じ頃。
一匹の兎が、宴の中をうろついていた。宴の参加者のなかで、見た目が怖くなさそうな者を探す。角が生えた子は恐ろしいし、刀を差している子にも近寄りがたい。
彼女は元々、竹林を四つ足で駆ける兎であった。人の姿になってからは永遠亭で内勤をしていて、外での宴会は今夜が初めてだった。
宴会に行く前、てゐは自分に、無事を祈るといった。
みんな血の気が多いから、変なことをして背中を撃たれたり、刀で斬られたりしないように祈っておこう、と。ただの脅しなら良いのだけど、全くの嘘とも思えない。
結局、脅すだけ脅しててゐは来てくれなかった。
少し遅れて神社に着き、飲食する前に用を足しておこうと列に並び、自分の番で紙が切れたのだ。順番待ちの間も、紅白の巫女が列に割り入ってきたり、スカートを履いた鬼が朝顔を使ったりしていたが、どこまでが普通なのかよくわからなかった。
皆を待たせているから、早く神主を探して紙をもらいたいけど、神主らしき人は見当たらない。慌てて走ってきたことを後悔していた。神主でなくても、誰か神社のことを知っている人がいれば。
敷かれたござの間を彷徨っていると、天狗の新聞記者に声をかけられた。
「そこの兎さん、どうされましたか」
このひとは知っている。屋敷の掃除をしていたとき、診療所のほうに取材に来たことがあった。
厠の紙が切れてしまい、紙を補充してもらうために神主を探している、と伝える。
鴉天狗は笑みを浮かべて「ちょうどよかった」と言った。
「私も向かうところで。神主はここに居ませんが、巫女ならすぐ捕まえてきます」
鴉天狗は地を蹴って飛び立ち、兎耳の毛先が風に揺れた。
*
飛び立って数秒で、夜空を舞う紅白の巫女を見つけた。
地上の騒ぎも知らないようで、小唄を歌いながらふわふわと高度を上げている。
「あややや、霊夢さん。探してましたよ」
「どうしたのー?」
「今、大丈夫ですか」
霊夢の正面に回り、背中に腕を回して引き寄せると、霊夢は驚いて目を白黒させた。
「ちょっと、あんた──」
言い終える前に、両手をこっちの肩に回させ、片手を背に添える。
自分が上になったまま、一直線に降下した。霊夢は呼吸も忘れて空を仰いでいる。加速度で酔いも醒めるかもしれない。
降下しながら姿勢を直し、両足を地面についてから、巫女をふわりと下ろして地上に立たせた。
「厠の紙が切れました。皆さん並んでますので、お早目に補充をお願いします」
「何かと思ったら。紙なら物置にあるわ」
来なさい、と霊夢は歩き出した。文も付いていく。
社務所に入ってすぐ、玄関脇に木の引き戸があった。戸を開けると掃除用具が入っていて、トイレットペーパーの袋もすぐ見つかった。霊夢が袋を取り出したとき。
──裏手から地響きがした。
戸の枠が軋む音がする。霊夢は片手に紙を持ったまま、片手を壁について視線を巡らせた。
「何?」
「地震……じゃないですね」
地震というよりは、重機で作業をするときの物音に似ている。土蜘蛛の作業員は夜のほうが元気だから、山では夜に工事をすることもあるのだが、この近辺で工事は聞いていない。
少し置いて、どおん、ともう一度音が響いた。
「ちょっと見に行ってくる」
博麗の巫女は文にトイレットペーパーを押し付けると、踵を返して、社務所を出ていった。
「私も──後で行きます」
後半はただの呟きになった。
本来なら、自分も今すぐそっちに行きたい。新聞記者として、騒ぎや事件の気配があれば、現場を押さえて写真を撮るところだ。トイレットペーパーに頓着していられないが、厠のほうも急ぎだろう。さっさと紙を届けてから現場に直行しよう。
*
社務所横の厠に人妖が集っていた。どこに行ったのか、霧雨魔理沙の姿はすでにない。
文はトイレットペーパーを掲げて、紙を持ってきましたと告げた。
個室に入って紙を付けると、それまで待っていた面々が揉め始めた。列が崩れかかっていたところに紙を補充したから、自分が先だという者が押し寄せて、個室の前で押し合っている。
「はいはい、皆さん静かに一列に並んでください! ご協力おねがいします! 暴れない!」
個室の横に立っていた鴉天狗は、列の誘導をする羽目になり、裏手に行くのはもう少し後になった。
*
時間は少し戻って、裏手の森。
霧雨魔理沙は古い建屋の前に立っていた。もはや一刻の猶予もない。
扉越しにも、禍々しいものが潜んでいる気配がする。それがなんだというのか。蜘蛛のくせに厠を占領するほうがおかしいのだ。
右手にミニ八卦炉を握って魔力を注ぎながら、左手で封印の札をむしり取り、閂を外した。
扉を開けたのが先か、内側から開いたのが先か。
薄く開けた扉の向こうで、大蜘蛛の目が鈍く光っていた。かさりと動く音を聞いた気がする。相手が動くより前に、魔理沙は金色に光る炉を構えて。
マスタースパーク──視界を埋め尽くす光の奔流をぶっ放した。
夜の森を閃光が貫く。
「やったか?」
土煙がおさまった後、魔理沙が目にしたのは、倒壊した厠であった。
──ああ、そうなるよな。
極太のレーザーは蜘蛛を消し飛ばし、板張りの古い小屋を見る影もなく壊していた。壁も屋根も原型を留めず、便槽の穴を覆うように瓦礫が重なり、もはや厠としては使えない。古い板張りの小屋でレーザーを撃ったら当然の結果である。
魔理沙は瓦礫に背を向けて、森の奥へと走り出した。マスタースパークの余波で木が倒れたが、幸いにも直撃することはなく、背後に地響きを聞くだけだった。
魔法使いは、夜の森で当初の用を済ませた。
*
「何よこれ!?」
現場に駆け付けた霊夢は、無残に吹き飛んだ厠と、へし折れた樹木、その奥でしゃがみ込んでいる魔理沙を目撃した。何かに襲われて怪我でもしたのかと近寄ったら、魔理沙は片手を振って、来ないでくれという。
用を足している最中であった。
その後、鴉天狗がカメラを構えて飛んできたのだが、魔理沙はすでに服を元に戻して立っていた。不幸中の幸いで、新聞記者は瓦礫と倒木だけを撮っていき、巫女も魔理沙の用足しについては黙っていた。




