エリーゼ【瑛美】の手紙
あらすじ:私リズ!まさかお母様が転生者だったなんて…!しかも、私の前世の親友だった瑛美だと言うから驚きよ!…それにしても、手紙の内容ってなんなのかしら…?
エリーゼの宣言から3日後、手紙が完成したという知らせがタイラーの元に届いた。
(私が行っても良いのかな…?)
そう思いながら、タイラーはグレント公爵邸の応接間へと入っていった。
「タイラー君、よく来たわね!」
エリーゼがタイラーに話しかける。部屋には既にグレント公爵、ケンドリック、リズ…そして侍女のルーチェとリュミーがソファーに腰かけていた。
タイラーがソファーに座ると、ケンドリックが部屋の中にいる人々へ話し始めた。
「まず始めに…今回の話しは基本的に他言無用だ。まあ、他人に言ったからって何かあるわけではないけれど…到底信じられるような話ではないからね。」
「あ、あの…お父様。」
「どうしたんだい?リズ。」
「ひ、1人だけ、話をしたい人がいるんだけど…」
「ああ、以前うちに来ていた子だね。あの子は良いよ。リズが転生していることも知っているし。…ただ、他の子には出来るだけ言わないようにね。」
「わ、分かりましたわ…」
「あ、それともう一つ。私は手紙の内容を知らないから、憶測でしかないけど…この手紙は…リズの…【紗貴】の後悔を晴らしてくれると思っているよ。」
ケンドリックとリズの話が終わると、エリーゼが張り切りながら話し始めた。
「じゃあ、早速読み上げたいけど…先に言っておくわね。今回は手紙を2つ用意したわ!」
「な、何故だい?エリーゼ。」
ケンドリックが疑問を投げ掛けると、エリーゼがふふんと笑い、話し始める。
「【健斗】の分と【紗貴】の分!【健斗】には口頭で話したけど、実はもっと話したいことがあったのよね!…だから、手紙にしてみました。」
「な、なるほど…」
ケンドリックが納得していると、今度はリズがエリーゼに話しかける。
「あ、あの…お母様…!」
「どうしたの?リズ。」
「お母様は…本当に…【瑛美】、なの?」
「ええ!そうよ!証明は必要かしら?」
「いや、別に…「良いわ!証明してあげる!」…話を聞いて…」
「そうね…私の部屋の押入れの下の方にある棚の上から2段目「止めて!わかった!わかったから!!!」あらそう?」
赤面するリズを見て、ケンドリックは何かを思い出した。
「ああ!あの夢小説!」
「何で【健斗】が知ってんの!【瑛美】にしか話してないのに!」
「?…あ!そうか!リズはまだゲームをクリアした時までしか記憶がないんだよね!【瑛美】の部屋を片付けるときに見つけたんだよ。いやー…あれはスゴかった…」
「止めてえええ!!!」
リズの声が部屋に響き渡った。
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ルーチェとリュミーがリズを落ち着かせると、リズはエリーゼに話しかけた。
「と、取り敢えず…お母様の…【瑛美】の手紙を聞きましょう?お母様!読んでくれるんですよね?」
「え、ええ…では、まずは【健斗】宛の手紙から。」
「私宛から?」
「ええ、ちゃんと、順番通りに話さないとね。」
エリーゼはそう言うと、ひと息ついて、ゆっくりと口を開いた。
「では、話すわね。…【健斗】へ…」
次へ続く!
次回、瑛美から健斗への手紙です。




