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転生令嬢がゆるゆる頑張る話  作者: 和和
第二章 転生令嬢、リズ
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瑛美と紗貴(9)

あらすじ:私紗貴!瑛美と主治医の正井先生がお話をするみたい…

瑛美が入院してから2日目、診察室に瑛美と主治医の正井はいた。


瑛美は真剣な表情で正井を見る。正井は書類をトントンと揃えている。その表情は少し暗い。


正井は書類を机に置き、瑛美に向かってゆっくりと話し始める。


「瑛美ちゃん、君の余命は長くてあと2年だ。」


「あら、思ってたより長いのね。」


「えっ」


あまりにもあっけらかんと返す瑛美を見て、正井は驚きの表情を浮かべた。


「私、1年も無いと思っていたの。」


「…瑛美ちゃん。」


正井は少し悲しげな表情を見せた…が、気を取り直して再び瑛美に向かって話し始める。


「瑛美ちゃん、君の病気は世界でもほとんど例を見ないものだ。はっきり言って完治は厳しい。」


「小学校の時から聞いてるから流石に覚えているわよ。」


「そうだね…でもね。」


正井は真剣な眼で瑛美を見つめ、告げる。


「恐らく…どれだけ手を尽くしても3~4年まで伸ばすのが限界かもしれない…けど、僕は諦めないよ。君が長く、幸せに生きられるように…!だから、瑛美ちゃんも諦めないでいてほしい…!」


正井の言葉を聞いて、瑛美は少し俯きながらぽつりぽつりと話し始めた。


「先生…ごめんなさい。さっきのは強がり。私、少し気が弱くなっていたかも知れない。」


「気が弱くなるのは当然だよ。僕が同じ立場なら冷静になんてとてもなれないからね。」


「…そうなの?」


「ああ、聞いた瞬間に何も頭に入らなくなるよ。だから、例え強がりでも…前を向こうとする瑛美ちゃんは強い子だ。」


「…そう。だったら嬉しい。先生、私頑張るね。」


「うん。2人で…いや、君を支えてくれる両親や紗貴ちゃん、健斗くん達と一緒に頑張ろう。」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



診察室での話が終わり、2人は病室で話をしている。


「私…今一番恐いことがあるのよね。」


瑛美は溜め息をつきながら話し出す。


「え?それは何だい?」


「…この事実を…紗貴に告げること…!」


「あ、うん。それは確かに恐いね。」


「絶対に泣きながら怒るわよ…!」


「怒るだろうねぇ。『なんでもっと早く言わないのよ!』って。しかも今日は健斗くんも来るんでしょ?カオスになりそうだねぇ…頑張れ!」


「先生…一緒にいてよね。」


「まあ、説明をしなくちゃいけないから当然いるけど…その後は流石にどうしようもないよ。」


「先生は主治医なんだから頑張ってよ!」


「仲裁は主治医の仕事じゃ無いなあ…」


「ぶー…」


2人が軽口を叩きあっていたその時、扉が開かれた。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「…ズッ…グスッ…」


「…ふー…」


「あ、あの…2人とも?」


瑛美はアワアワとしながら2人を見る。紗貴は先ほどから瑛美にしがみついて離れないし、健斗はずっと頭を抱えている。


(いやー…凄かった…)


正井は先ほどまでの光景を回想した。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「瑛美!大丈夫!?本当に心配したんだからね!」


「え、ええ…大丈夫よ…」


「ああ、良かった。無理しないでよね!」


「…肝に命じておくわ。」


瑛美の言葉に、紗貴はほっとした表情を浮かべる。


ふと、紗貴は後ろにいる健斗に話しかけた。


「…ねえ健斗。さっきから何で黙ってるの?」


「…瑛美。なにか隠しているだろ。」


「えっ!?」


瑛美は健斗の言葉に驚愕した。


「ど、どうして…?」


「瑛美は嘘やごまかしが苦手だからな。」


「…」


瑛美は沈黙している。


その時、正井が2人に話しかけた。


「健斗くん、紗貴ちゃん。僕が説明しよう。」


正井は2人を座らせ、説明を始める。


「…瑛美ちゃんの病気がじわじわと進行している。僕の治療で何とかしたいところだけれども、それでも…長くてあと3、4年だ。」


「ええっ!?」


「…嘘…だろ…?あんなに元気そうなのに…?」


「本当だよ。…君たち2人には、これまでと…これからの話をしよう。」




次へ続く!

次は…どうなるのか…

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