瑛美と紗貴(6)
あらすじ:私紗貴!急に瑛美が血を吐いたから問いただしているよ!
「で、いつから?」
「え、えーっと…」
紗貴の質問に、瑛美は口ごもる。
(どうしよう…正直に言った方が良いのかな…)
瑛美は意を決して口を開いた。
「さっ、さっきだよ?わー、急に血が出てびっくり!」
「瑛美?」
「ごめんなさい、1ヶ月前からです。」
「ええ…」
紗貴は呆れたような顔で瑛美を見る。
紗貴は瑛美に尋ねる。
「それで?お医者さんは何て?」
「…」
「瑛美?」
「…え、えーっと…」
「ちょっと待って、そんなにヤバイの?」
「い、いや…まだ大丈夫だよ。命に別状はないし、日常生活もまだ送れるみたい。」
「よ、良かった…ん?まだ?」
紗貴の言葉を聞いて、瑛美はばつが悪そうな顔をした。
「えーっと…治療法が見付かってないらしくて…このままだと結構マズい…かも?」
「…」
「…」
「は?」
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「さ、紗貴~…大丈夫?」
「いや、「大丈夫?」はこっちのセリフだよ!」
「まあ、そうだよね。お母さん泣いてたし。」
「そりゃ泣くよ!私だって正直ヤバイよ!っていうか何でそんな…」
「血を吐いたときにある程度覚悟はしてたからね。」
「は?」
「年々体力…っていうか、生きる活力?みたいなのが少しずつ減ってきていたんだよね。すぐ、ってわけではないけれど、あと数年したら…ってね。だから、話を聞いた時は「あ、思ってたより猶予あるな」って思っちゃった。」
「…」
「紗貴?」
「…グスッ」
「えっ!?泣いてるの!?」
「泣くでしょ!バカ!」
紗貴はポロポロと涙をこぼしながら瑛美に詰め寄る。
「さ、紗貴…」
紗貴は少し怯えた様子の瑛美をじっと見つめ…
ギュッ…
と、抱き締めた。
「紗貴…?」
「嫌だよ。私は瑛美がいなくなるなんて、耐えられないから。…だから…」
紗貴は瑛美から少し離れ、肩を掴む。その目にはまだ涙が溢れている。
「だから…約束。生きる事を諦めないでね。」
「…うん。約束。」
2人は再び抱き合った。目には涙が浮かんでいるが、溢れんばかりの笑顔で…
瑛美が紗貴に話し掛ける。
「紗貴。私はまだ大丈夫だよ。だって、まだ楽しみなことがいっぱいあるんだもん。例えば…」
瑛美は少し考え、再び話し始める。
「紗貴と一緒に高校を卒業して、大人になって一緒にお酒を飲んだり、お出掛けしたり!…あ!今やってる乙女ゲームもちゃんとエンディングまで見たいし!それに…」
「それに?」
「…ううん。これは、秘密!」
「えーっ。言ってよ!」
「ダーメ。…何年か後だったら、教えてあげる。」
「…わかった。」
紗貴はそう言うと、気が抜けたように床に座り込んだ。
「いやー…情報量多すぎ!今日は疲れた!寝よ!」
「うん!…あ!」
「えっ!?急にどうしたの?瑛美。」
「もう一つあった!生きる理由!」
「何々?どんな理由?」
「今日から健斗くんと付き合うことになったんだけどね?」
「ふんふん…ん?」
「やっぱり恋人同士になったからさ、色んな所に行ったり…イチャイチャしたり…」
「…」
「本当に健斗くんは大切な人だから…悲しませたくないなって…思っちゃったり…」
「…待って。」
「あ!あと…」
「いや、ほんと、ちょっと待って。お願い。」
「?…どうしたの?紗貴?」
「いや、あの…うん。急な爆弾発言に頭が混乱してる。」
「?」
「いや、うん…とりあえず今日は寝よっか。健斗は明日シバくとして。」
「えっ?う…うん。おやすみ…」
「おやすみ、瑛美。」
「…」
「…」
「…」
「…いや付き合ってるって何!?」
「んー…?どうしたの?紗貴…」
「どーしたもこーしたもないでしょうがあああああ!!!」
「きゅ、急にどうしちゃったの!?恐いよ!?」
「恐いのはあんたの爆弾発言だよ!急にドデカイ情報何個も入れないでよ!」
「え、えーっと…ごめんね?」
「い、良いけどさ…ふー…」
紗貴は心を落ち着かせたあと、瑛美を見て話し出す。
「とりあえず、明日ちゃんと聞くから。健斗も一緒に。」
次へ続く!
衝撃発言が過ぎるよ!私もびっくりだよ!?




