瑛美と紗貴(5)
あらすじ:私紗貴!タイラー様に一目惚れしたから頑張って攻略していくよ!
今日も今日とて、紗貴と瑛美は『どりーみんっ♪スクールラヴァーズ♪』の攻略を進めていた…
ーーー紗貴の部屋ーーー
紗貴は、張り切った様子で話し始める。
「さあ!今日もタイラー様を攻略するよ!」
「まだ終わってなかったんだ…」
驚いた様子で話す瑛美を見て、紗貴は話を続ける。
「あともう少しなんだけどね。結構難易度高くって…でも!ビジュが好み過ぎて何回でも攻略できちゃう!」
「ああ、うん…良かったわね。…で?全体ではあとどれくらい?」
「半分くらいかな?昨日見たら49%だったし。」
「…4年で半分…」
「長いよねー。」
「長いどころの話じゃないわよ!1日2時間だとして、3000時間くらいしてるじゃない!」
「うーん…流石に他のキャラに手を出さないといけないよね…」
「そうね。タイラールートがどれくらい難しいかはわからないけど、このままだと一生終わらないわ。」
「うーん…別の攻略対象と平行して進めていくかな。じゃあ…ユールィーにしようかな?」
「隣の大陸にある国の王子よね。」
「そう!隠しキャラ!ラッセルを完全攻略したら出てきたんだよね。ちょっと雰囲気が日本っぽいから楽しそう!」
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ーーー1時間後ーーー
「ふー…ちょっと休憩!」
紗貴はそう言うと、軽く目を擦り、伸びをした。
瑛美は紗貴の攻略具合を見て、少し驚きながら話す。
「もうこんなにルートを攻略したんだ…結構スムーズにいったね。」
「うん!日本人っぽく作られているから、感性が近いのかも!…まあ、攻略が楽な分ルートの数が多そうなんだけどね…」
紗貴は攻略割合を見て溜め息を付く。攻略割合は50%に到達している。
「まあ、気長に進めていくしかなさそうね。…あ、そろそろ遅くなるから帰るわね…ッホ!ゴッホゴッホ!ゲホッ!」
「えっ!?瑛美!大丈夫!?」
「だ…だいじょ…ぶ…!ゴホッ!喉がつっかえただけだから…ゴホッゴホッ!」
「いや、大丈夫じゃ無さそうだけど!?って…」
紗貴は咳を押さえる瑛美の手を見て驚愕した。
「えっ…!?瑛美…血!?」
「…!ふんっ!…鼻血よ!!!」
「今鼻に指を突っ込まなかった!?」
「突っ込んでないわ!気のせいよ!」
そう言う瑛美の鼻からは血が流れている。
紗貴は鼻血を垂れ流している瑛美に話し掛ける。
「瑛美、口から血が出てるよ。」
「えっ!?さっき拭いたはず…!はっ!」
慌てる瑛美を見て、紗貴は呆れたように言う。
「瑛美って勉強は出来るし、普段はしっかりしてるけど…たまにバカだよね。」
「バ…!バカって何よ!ゲホッゴッホッ!…あっやべっ!…ねえ紗貴?」
「はい、ティッシュ。」
「あ、ありがとう…」
口と鼻から血を垂れ流している瑛美は、紗貴からもらったティッシュを使って口に付いた血を拭い、鼻に栓をした。
「紗貴…」
「何?」
「…鼻が痛い。」
「自業自得でしょ。」
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「とりあえず、私のお母さんに頼んで、今日は泊まってもらうようにしたから。瑛美のお母さんにも連絡するように伝えたからね。」
「あ、ありがとう…ごめんね?床、汚しちゃって…」
「良いの。これくらいだったらすぐ落ちるし…さて。」
紗貴は瑛美を見る。瑛美は肩をビクッと震わせる。
紗貴は瑛美の様子を見て、溜め息を付きながら話し掛ける。
「まずはご飯を食べて、お風呂に入って、寝る準備!話はそれからね。」
「はい…」
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紗貴の部屋で紗貴と瑛美は正座で対面している。
瑛美がおずおずと話し出す。
「あ、あの…ご飯やらパジャマやら…ありがとうございます…」
「どういたしまして。よくあることだしね。お互いに。」
「そ、そうだね…」
「…」
「…」
沈黙が走る。
「あ、あの…」
そう瑛美が言う前に、紗貴は瑛美に尋ねた。
「いつからなの?」
次へ続く!
続きを書くのが恐いです。
…書きますけど!完結させたいし!




