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転生令嬢がゆるゆる頑張る話  作者: 和和
第二章 転生令嬢、リズ
36/37

瑛美と紗貴(5)

あらすじ:私紗貴!タイラー様に一目惚れしたから頑張って攻略していくよ!

今日も今日とて、紗貴と瑛美は『どりーみんっ♪スクールラヴァーズ♪』の攻略を進めていた…


ーーー紗貴の部屋ーーー


紗貴は、張り切った様子で話し始める。


「さあ!今日もタイラー様を攻略するよ!」


「まだ終わってなかったんだ…」


驚いた様子で話す瑛美を見て、紗貴は話を続ける。


「あともう少しなんだけどね。結構難易度高くって…でも!ビジュが好み過ぎて何回でも攻略できちゃう!」


「ああ、うん…良かったわね。…で?全体ではあとどれくらい?」


「半分くらいかな?昨日見たら49%だったし。」


「…4年で半分…」


「長いよねー。」


「長いどころの話じゃないわよ!1日2時間だとして、3000時間くらいしてるじゃない!」


「うーん…流石に他のキャラに手を出さないといけないよね…」


「そうね。タイラールートがどれくらい難しいかはわからないけど、このままだと一生終わらないわ。」


「うーん…別の攻略対象と平行して進めていくかな。じゃあ…ユールィーにしようかな?」


「隣の大陸にある国の王子よね。」


「そう!隠しキャラ!ラッセルを完全攻略したら出てきたんだよね。ちょっと雰囲気が日本っぽいから楽しそう!」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



ーーー1時間後ーーー


「ふー…ちょっと休憩!」


紗貴はそう言うと、軽く目を擦り、伸びをした。


瑛美は紗貴の攻略具合を見て、少し驚きながら話す。


「もうこんなにルートを攻略したんだ…結構スムーズにいったね。」


「うん!日本人っぽく作られているから、感性が近いのかも!…まあ、攻略が楽な分ルートの数が多そうなんだけどね…」


紗貴は攻略割合を見て溜め息を付く。攻略割合は50%に到達している。


「まあ、気長に進めていくしかなさそうね。…あ、そろそろ遅くなるから帰るわね…ッホ!ゴッホゴッホ!ゲホッ!」


「えっ!?瑛美!大丈夫!?」


「だ…だいじょ…ぶ…!ゴホッ!喉がつっかえただけだから…ゴホッゴホッ!」


「いや、大丈夫じゃ無さそうだけど!?って…」


紗貴は咳を押さえる瑛美の手を見て驚愕した。


「えっ…!?瑛美…血!?」


「…!ふんっ!…鼻血よ!!!」


「今鼻に指を突っ込まなかった!?」


「突っ込んでないわ!気のせいよ!」


そう言う瑛美の鼻からは血が流れている。


紗貴は鼻血を垂れ流している瑛美に話し掛ける。


「瑛美、口から血が出てるよ。」


「えっ!?さっき拭いたはず…!はっ!」


慌てる瑛美を見て、紗貴は呆れたように言う。


「瑛美って勉強は出来るし、普段はしっかりしてるけど…たまにバカだよね。」


「バ…!バカって何よ!ゲホッゴッホッ!…あっやべっ!…ねえ紗貴?」


「はい、ティッシュ。」


「あ、ありがとう…」


口と鼻から血を垂れ流している瑛美は、紗貴からもらったティッシュを使って口に付いた血を拭い、鼻に栓をした。


「紗貴…」


「何?」


「…鼻が痛い。」


「自業自得でしょ。」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「とりあえず、私のお母さんに頼んで、今日は泊まってもらうようにしたから。瑛美のお母さんにも連絡するように伝えたからね。」


「あ、ありがとう…ごめんね?床、汚しちゃって…」


「良いの。これくらいだったらすぐ落ちるし…さて。」


紗貴は瑛美を見る。瑛美は肩をビクッと震わせる。


紗貴は瑛美の様子を見て、溜め息を付きながら話し掛ける。


「まずはご飯を食べて、お風呂に入って、寝る準備!話はそれからね。」


「はい…」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~


紗貴の部屋で紗貴と瑛美は正座で対面している。


瑛美がおずおずと話し出す。


「あ、あの…ご飯やらパジャマやら…ありがとうございます…」


「どういたしまして。よくあることだしね。お互いに。」


「そ、そうだね…」


「…」


「…」


沈黙が走る。


「あ、あの…」


そう瑛美が言う前に、紗貴は瑛美に尋ねた。


「いつからなの?」



次へ続く!

続きを書くのが恐いです。


…書きますけど!完結させたいし!

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