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転生令嬢がゆるゆる頑張る話  作者: 和和
第二章 転生令嬢、リズ
35/37

瑛美と紗貴(4)

あらすじ:私紗貴!健斗に勧められたゲームをやっていくよ!…けど、なんかヤバそう…

紗貴、瑛美、健斗の3人は紗貴の部屋で『どりーみんっ♪スクールラヴァーズ♪』をプレイしていたが…


「…ねえこれ分岐多くない!?」


紗貴の叫びに2人は同意する。


「1つのルートはそこまで時間はかからないけど…ルートが多い上に判定もシビアだな。」


「攻略対象の好感度だけじゃなくて、自分の能力値や周りのキャラの好感度も考えないといけないのは…中々骨が折れるわね…」


「どれだけ時間かかるのこれーっ!…ねえ健斗!攻略対象って5人だっけ?」


「パッケージには5人が描かれているな。多分隠しキャラはいるだろうが…」


「要らないよ!ねえ見て!健斗!瑛美!」


2人は紗貴に促され、画面を見ると驚愕した。


「ええ…0%…」


「確かノーマルエンドを2つ攻略したわよね…」


2人が見たのはルート攻略割合。全ルートを攻略すれば100%、半分を攻略すれば50%と表示されるが…


「0ってことは…まだ100分の1にも達していないのよね…」


瑛美の言葉に、健斗は返す。


「いや…下手すりゃ200分の1にも達していないかもしれないぞ…」


「これあと200回以上やるの!?」


健斗の言葉を聞いて、紗貴は絶望した…様に見えたが…


「ふふ…ふふふふ…」


突然笑いだした紗貴を見て、2人は驚く。


驚く2人を尻目に、紗貴は1人で話し始める。


「良いじゃん…やってやろうじゃん!何年掛けてでも完全クリアしてやろうじゃん…!健斗!瑛美!全部じゃなくて良いけど、出来る限り手伝って!」


「お、おう…」


「分かった…けど…」


「ありがとう!…ふふふ…愉しくなってきた…ふふふふふ…」


こうして紗貴は、このゲームにハマり、数年間戦っていくのであった…



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



ーーー4年後、ある高校ーーー


「瑛美!瑛美ーっ!」


「紗貴!?どうしたの急に!」


「…恋、しちゃったかも…」


「…はあ!?」


驚く瑛美を尻目に、紗貴は語り始める。


「そう、あれはヤビェヒのクソガキを完全攻略した後の事…」


「あいつ完全攻略したんだ…すごいわね…」


「そう!すごいでしょ!マジでしんどかった!もう2度としない!…ってそれより!」


そう言って紗貴はスマホの画面を瑛美に見せる。


「え…紗貴、このキャラって…」


「そう!ワリッツァ弟!攻略可能になったの!」


「へえ…隠しキャラだったんだ…って、あなたまさか…」


「タイラー様!愛してる!」


「ああ、うん…」


紗貴は、遠い目をしている瑛美に話し掛ける。


「と、言うことで!しばらくタイラー様の攻略を頑張るから!」


そう言って紗貴は瑛美のいる教室から出ていった。


紗貴が走っていく様子を見て、瑛美は呟く。


「全く…もう少し落ち着きなさいよ…ふぅ…」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



ーーー紗貴の部屋ーーー


「瑛美は実家の近くの大学にするんだ。」


「うん。通学も楽だし、実家近くだとかかりつけのお医者さんもいるから…」


「そっか…ねえ瑛美、最近体調はどうなの?」


「…正直言うとね、中学の時よりあまり良くないかも…中学の時は結構回復したとは思ったんだけどね。」


「そうなんだ…だったら仕方ないね。…あー、同じ大学通いたかったなー…」


「紗貴だって近くの大学でしょ。」


「そうだけどー…ぶぅー…」


「全く…まだ受かってないんだから、そんなに悲観しないの。ほら、今日は勉強だよ。」


「はーい…」


「それに、同じ大学に通いたかったら、志望校一緒にすれば良いじゃない。」


「レベルが高すぎるよー。学力が足りないよー。」


「全くもう…ふふっ」


「?どうしたの、瑛美?」


「ううん、何でもない。」


「?」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~


家に帰ったあと、瑛美は1人部屋で考える。


(もしかしたら…もうすぐかもしれない…)


「ケホッ…ケホッ!…げ。」


瑛美は咳を手で抑え込んだ。



瑛美の手には、少量の血が付いていた。




次へ続く!

日常会話を書くのは結構好きです。


うん…好きなんです…

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