瑛美と紗貴(4)
あらすじ:私紗貴!健斗に勧められたゲームをやっていくよ!…けど、なんかヤバそう…
紗貴、瑛美、健斗の3人は紗貴の部屋で『どりーみんっ♪スクールラヴァーズ♪』をプレイしていたが…
「…ねえこれ分岐多くない!?」
紗貴の叫びに2人は同意する。
「1つのルートはそこまで時間はかからないけど…ルートが多い上に判定もシビアだな。」
「攻略対象の好感度だけじゃなくて、自分の能力値や周りのキャラの好感度も考えないといけないのは…中々骨が折れるわね…」
「どれだけ時間かかるのこれーっ!…ねえ健斗!攻略対象って5人だっけ?」
「パッケージには5人が描かれているな。多分隠しキャラはいるだろうが…」
「要らないよ!ねえ見て!健斗!瑛美!」
2人は紗貴に促され、画面を見ると驚愕した。
「ええ…0%…」
「確かノーマルエンドを2つ攻略したわよね…」
2人が見たのはルート攻略割合。全ルートを攻略すれば100%、半分を攻略すれば50%と表示されるが…
「0ってことは…まだ100分の1にも達していないのよね…」
瑛美の言葉に、健斗は返す。
「いや…下手すりゃ200分の1にも達していないかもしれないぞ…」
「これあと200回以上やるの!?」
健斗の言葉を聞いて、紗貴は絶望した…様に見えたが…
「ふふ…ふふふふ…」
突然笑いだした紗貴を見て、2人は驚く。
驚く2人を尻目に、紗貴は1人で話し始める。
「良いじゃん…やってやろうじゃん!何年掛けてでも完全クリアしてやろうじゃん…!健斗!瑛美!全部じゃなくて良いけど、出来る限り手伝って!」
「お、おう…」
「分かった…けど…」
「ありがとう!…ふふふ…愉しくなってきた…ふふふふふ…」
こうして紗貴は、このゲームにハマり、数年間戦っていくのであった…
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ーーー4年後、ある高校ーーー
「瑛美!瑛美ーっ!」
「紗貴!?どうしたの急に!」
「…恋、しちゃったかも…」
「…はあ!?」
驚く瑛美を尻目に、紗貴は語り始める。
「そう、あれはヤビェヒのクソガキを完全攻略した後の事…」
「あいつ完全攻略したんだ…すごいわね…」
「そう!すごいでしょ!マジでしんどかった!もう2度としない!…ってそれより!」
そう言って紗貴はスマホの画面を瑛美に見せる。
「え…紗貴、このキャラって…」
「そう!ワリッツァ弟!攻略可能になったの!」
「へえ…隠しキャラだったんだ…って、あなたまさか…」
「タイラー様!愛してる!」
「ああ、うん…」
紗貴は、遠い目をしている瑛美に話し掛ける。
「と、言うことで!しばらくタイラー様の攻略を頑張るから!」
そう言って紗貴は瑛美のいる教室から出ていった。
紗貴が走っていく様子を見て、瑛美は呟く。
「全く…もう少し落ち着きなさいよ…ふぅ…」
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ーーー紗貴の部屋ーーー
「瑛美は実家の近くの大学にするんだ。」
「うん。通学も楽だし、実家近くだとかかりつけのお医者さんもいるから…」
「そっか…ねえ瑛美、最近体調はどうなの?」
「…正直言うとね、中学の時よりあまり良くないかも…中学の時は結構回復したとは思ったんだけどね。」
「そうなんだ…だったら仕方ないね。…あー、同じ大学通いたかったなー…」
「紗貴だって近くの大学でしょ。」
「そうだけどー…ぶぅー…」
「全く…まだ受かってないんだから、そんなに悲観しないの。ほら、今日は勉強だよ。」
「はーい…」
「それに、同じ大学に通いたかったら、志望校一緒にすれば良いじゃない。」
「レベルが高すぎるよー。学力が足りないよー。」
「全くもう…ふふっ」
「?どうしたの、瑛美?」
「ううん、何でもない。」
「?」
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家に帰ったあと、瑛美は1人部屋で考える。
(もしかしたら…もうすぐかもしれない…)
「ケホッ…ケホッ!…げ。」
瑛美は咳を手で抑え込んだ。
瑛美の手には、少量の血が付いていた。
次へ続く!
日常会話を書くのは結構好きです。
うん…好きなんです…




