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転生令嬢がゆるゆる頑張る話  作者: 和和
第二章 転生令嬢、リズ
34/37

瑛美と紗貴(3)

あらすじ:私紗貴!今から、瑛美ちゃんと瑛美ちゃんのお母さん、ついでにお兄ちゃんと一緒にゲームを買いに行くよ!

ーーーゲームショップーーー


「ねえねえ!これとかどう?楽しいよ!」


「紗貴の趣味ばっかりじゃねーか。もっと初心者が手軽に遊べるやつを選べよ。これとか。」


「それだってお兄ちゃんの趣味じゃん!ねえ瑛美ちゃん!どれが良い?」


「あ、あの…」


戸惑う瑛美に、瑛美の母、(さくら)が話し掛ける。


「瑛美、ゆっくりで良いわ。あなたが思っていることを教えて?」


桜の問いかけに、瑛美は答える。


「あ、あのね…!どっちも…って、ダメ…かな?」


瑛美の話を聞いた3人は顔を見合わせる。


3人の顔に笑みがこぼれる。


3人の反応を見て困惑する瑛美に、桜は話し掛けた。


「良いよ。2つとも買っちゃおっか!…ねえ紗貴ちゃん、健斗くん…良ければこの後、これの遊び方を教えて欲しいの。」


「良いよ!ね?お兄ちゃん?」


「うん、俺達に任せて。」


「ありがとう。2人とも。…ねえ、瑛美?」


「?どうしたの、お母さん…」


「…お母さん、これからは瑛美が楽しめるものを、いっぱい見つけるからね!」


「…うん!」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



ーーー数年後、ある中学校ーーー


「ねえねえ瑛美!こんなゲーム見つけたんだ!2人でやろうよ!」


「紗貴!…何それ?えーと…『どりーみんっ♪スクールラヴァーズ♪』?ねえこれって…」


「そう!恋愛シミュレーションゲーム!いわゆる乙女ゲームってやつだね!」


「…あなたがそのゲームをやるの?本当に?」


「分かる…!分かるよ瑛美…!遊ぶゲームといえばアクションゲームばっかりの私がこんな可愛い感じのゲームをやるのは信じられないって…!」


「うん、信じられない。どうしたの急に?風邪?何か変なものでも食べた?それともドッペルゲンガー?本当に意味がわからない。どうしちゃったのあなた?」


「そこまで言うこと無くない!?…コホン。理由があるのだよ。瑛美くん。」


「理由って?」


「このゲーム、どうやらやり込み要素がハンパないらしいの。クリア自体は一部のルートを除けば簡単らしいけど、そのルートの数がとんでもなく多いんだって。…ねえ瑛美。全部、見たくない?」


「…」


「…瑛美?」


「…あり…かも…」


「でしょ!実はこれ、健斗が勧めてきたの。『瑛美ちゃん、恋愛系の漫画や小説をよく読むからこういう系のゲームとか楽しめるんじゃない?』って!」


「健斗くんが…!そ、そうなんだ…ふーん…」


「…瑛美って分かりやすいよね。」


「な、何が…!」


「何でもなーい。じゃ、放課後に私の家でね!」


「わ、わかった…」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



放課後、瑛美は紗貴の家の前に来ていた。


呼び鈴を鳴らすと、「はーい」と声が聞こえ、扉が開いた。


「瑛美ちゃん、いらっしゃい。」


声の主は紗貴…ではなく、その兄の健斗。瑛美にとっては初恋の相手だ。


【あの日】以降、紗貴の家で遊ぶことが多くなった瑛美は、紗貴()をからかいながらも優しく面倒を見てくれる健斗に心が惹かれていったのだ。


紗貴(あいつ)は2階で準備してるよ。今日は俺も見ようと思って…お茶を用意したら紗貴の部屋に行くから、瑛美ちゃんは先に行っておいて。」


「えっ!健斗くんも!?」


健斗の話に瑛美が驚いていると、健斗は少し気恥ずかしそうに話し出した。


「いや…2人が楽しめるようにって選んだは良いんだけど…前みたいなことがあったらあれだしさ…」


「ああ…あの可愛いキャラのパーティーゲームに見せかけたホラーゲーム…」


「そう!だから、ちょっと確認したくて…」


「良いよ。私、紗貴の部屋で待ってるね。」


「わかった!ありがとう。」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



ーーー紗貴の部屋ーーー


「あれ?健斗も見るの?」


「確認したくてさ。【あれ】があったし。」


「ああ…なるほど。瑛美!準備できたよ!」


「ありがとう、紗貴!ちょっと楽しみ!」


「だよね!それじゃあ、ゲーム!スタート!」




次へ続く!

遂にゲーム開始です!

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