瑛美と紗貴(2)
あらすじ:私紗貴!瑛美ちゃんがお泊まりに来てくれたよ!お母さんと何か話してたけど、なんだったんだろう…?まあ、いっか!楽しみ!
「瑛美ちゃん!一緒に寝よ!」
「う、うん!」
紗貴と瑛美は同じベッドで寝ようとしている。
先ほどまで色んなゲームで遊んでいたが、紗貴があまりにも楽しみすぎて、夜更かしに突入しようとしていたところを紗貴の母に見つかり、今に至る。
「…寝れない!」
紗貴はテンションが上がりすぎているためか、なかなか寝付けない様子だ。
そんな紗貴を見て、瑛美はクスクスと笑い、紗貴に話す。
「紗貴ちゃん、私も寝れないの。…今日が、すごく楽しくて…寝るのが勿体無くなっちゃったんだ…!」
「瑛美ちゃん…」
紗貴は瑛美に向かって話す。
「瑛美ちゃん、また遊ぼうね。」
「うん…」
「…また、お泊まりもしようね。」
「…うん!」
「約束だよ!」
そうして2人は指切りをした後、瞼が落ちるまでおしゃべりをしていくのであった…
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翌朝、瑛美の母が慌てて紗貴の家に来た。
「突然お泊まりだなんて…本当に申し訳ありませんでした!」
「いいえ、良いんですよ。うちの子も楽しかったみたいですし。」
「まったく…瑛美!紗貴ちゃんのお母様を困らせたらダメでしょ!」
「ごめんなさい…」
瑛美の母が瑛美に叱っている様子を見て、幸美は話し掛ける。
「瑛美ちゃんのお母様、少しお話をしてもよろしいでしょうか?」
「え、ええ…」
幸美は瑛美の母に向かって話し始める。
「実は…瑛美ちゃん、一度家に帰ろうとしていたんです。」
「えっ!…で…では、どうして…」
「私も詳しい事情はわかりませんが、家に帰ったと思っていた瑛美ちゃんが、急に我が家に戻ってきたんです。…瑛美ちゃんのお母様…今から、少しキツいことを言います。」
幸美は一息いれて、再び話し始める。
「貴方は、瑛美ちゃんにとって外で遊ぶことがどれほど大変かご存知ですか?部屋の遊びを知らないから、外で遊ばざるを得ない状況で、それでも遊べなくて…瑛美ちゃん、教室の隅で泣いていたそうです。」
幸美の言葉を聞いて、瑛美の母は驚愕の表情をした。
「そんな…だって、そんなこと…家で…」
瑛美が、母に話し掛ける。
「お母さん…私、お母さんと一緒にお外で遊んでみたい。」
「瑛美…?」
「お父さんもお母さんも忙しいから、なかなか言い出せなかったけど…私、外で遊ぶのが辛いの。でも…どれくらい辛いかなんて、言葉で言えないから...一緒に遊んだらわかってくれるかもって…言い出せなくてごめんなさい...」
「瑛美!」
瑛美の母は瑛美を抱き締めた。
「ごめん…ごめんね…!あなたが元気になるようにって…お医者さんを探したり、治療費を確保するために働いていたけど…一番大切だった…あなたに全く向き合えていなかった…!ごめんね…!」
「お母さん…」
「そうと決まれば!早速遊びに行きましょう!そして、お部屋で出来る遊びも探しに行きましょう?」
「…うん!」
瑛美が母と笑い合っていると、家の中からドタドタと音が聞こえた。
「お母さん!私たちも行こうよ!」
「紗貴はゲームが欲しいだけだろ!母さん、俺が付き添うよ。見守れる人が必要でしょ?」
「お兄ちゃんだってゲームが欲しいだけじゃん!しかも見守るって…大人じゃないんだから!」
「中学生は大人料金ですう~。」
「あんたたち!朝からうるさい!…すみません…」
「い、いえ…」
紗貴と健斗の小競り合いを見て、瑛美の母はぽかんと口を開けている。
その後、瑛美の母は紗貴と健斗に話し掛ける。
「紗貴ちゃんと…健斗くん?2人も一緒に行きましょう?それで…その…」
「「?」」
「ゲ、ゲームっていうの…教えて欲しいの…」
「「えっ」」
紗貴と健斗は顔を見合わせる。
紗貴が瑛美の母に向かって話す。
「任せて!瑛美ちゃんも、瑛美ちゃんのお母さんも、一緒に楽しめるのを教えてあげる!」
次へ続く!
瑛美ちゃんのお母さんは、所謂ゲーム機を知らない箱入り娘です。(存在は知ってる。)
お父さんは普通に知っていますが、自分も妻も遊ばないので、特に必要はないと思って買ってませんでした。
…そんな家庭ってあるのかな…?わかんない。
ということで、今年の更新はこれで最後です。
来年もよろしくお願いいたします。




