グレント公爵の提案
あらすじ:私リズ!色々あって気を失ってしまったけど復活したわ!
「リズ!大丈夫か!?」
「え、ええ、大丈夫よ。お祖父様。…と、タイラー様も…私をここに運んでくださり、ありがとうございます。」
「い、いえ!それより!体調は大丈夫ですか?」
「ええ、少し寝不足でしたので…今後は夜更かしに気を付けますわ。」
「…ふむ。」
グレント公爵は髭を触りながら考える。
「リズ。」
「どうしました?お祖父様。」
「私は君が倒れた原因に少し心当たりがある。」
「えっ…」
「リズ、君には前世の記憶があるな?」
グレント公爵はリズを見る。
(うーむ…分かりやすい。顔に「何故分かったんですの!?」と書いてある。…恐らくリュミーも知っているな。)
グレント公爵は話を続ける。
「リズ、もしこの話に心当たりがあるなら話をしよう。…もちろん、君の体調が回復したらね。」
「お祖父様…ええ、分かりましたわ。」
「リュミーも連れてくると良い。君の事情は把握しているだろう。」
「お祖父様、もう一人連れてきてもよろしいですか?」
「ああ、良いよ。…早馬を出そう。」
「それには及びませんわ。多分、明日には到着するので。」
「えっ?」
リズはタイラーに話し掛ける。
「タイラー様、せっかくのお出かけがこのようになってしまい、申し訳ありません。」
「い、いえっ!そんな!私こそ、配慮が足りずに申し訳ありません!」
「良いんです。…今回のリベンジはまた後日にいたしましょう?」
「えっ!?…はい、次回はもっと楽しませてみせます。」
「ふふっ、楽しみにしていますわ。」
その後、タイラーは寮へ帰っていった…
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翌日、リズの予想通り彼らはグレント公爵邸にやって来た。
「リズ!大丈夫か!?」
リズの両親ときょうだい全員がリズがいる部屋に駆け込む。
リズは笑いながら家族に話し掛ける。
「大丈夫よ。ちょっと寝不足だっただけ。」
「そ、それなら良かったわ…これからはちゃんと睡眠時間を取るのよ?」
エリーゼにそう言われたリズは「分かりましたわ。」と返事をしたあと、ケンドリックに話し掛ける。
「お父様、この後、リュミーと一緒にお祖父様の部屋にお話をしに行きますの。…着いてきてもらえますか?」
「ああ、良いよ。」
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ケンドリックは内心焦っていた。グレント公爵の意図が読めないからだ。
(リズが私を呼んだと言うことは、恐らく前世の関係だろう。リュミーにも話はしているみたいだし…しかし、そう考えると公爵はリズの前世について知っていることになる…まさか公爵も転生者なのか…?)
ケンドリックは疑問を持ちながら、リズ、リュミーとともにグレント公爵の部屋に向かった。
部屋に入ると、グレント公爵の隣にタイラーがいた。
「タイラーくん…何故?」
「私が呼んだのだ。彼にもこの話を聞く権利がある。」
その言葉を聞き、少し疑問に思いながらも3人はグレント公爵の対面に座る。
「こういう場合だと、まず雑談から入るのだろうが…私はそう言うのが得意ではなくてね…単刀直入に聞くよ。リズ、君には前世の記憶があるね?それも『違う世界』の。そして、それをケンドリックとリュミーは知っているね?」
「ええ、そうですわ。もう一人、私の同級生に話しはしていますが、話した内容はリュミーとほぼ同じですわ。…そして、私の事情を一番知っているのはお父様です。」
「…ケンドリック、それは本当か?」
「間違いありません。」
平然と答える2人だが、内心はかなり焦っていた。
(き、緊張しますわ…!何故お祖父様は急にこの話を聞いたのかしら…?まさか…!私、何かやらかしました!?)
(なんか…やましいことは何もないのに、罪人になった気分だ…)
2人の様子を察してか、グレント公爵は笑いながら話し掛ける。
「く、ふふふ…何罪を犯したような顔をしているんだ…!確認をしたかっただけだよ!そんなに緊張しなくて良いだろう!」
「お祖父様!緊張するに決まってますわ!見てください!リュミーがこんなに震えてますわ!」
「いやーすまんすまん、少し雰囲気を作りたかったんだ。これからする話はあんまり軽い話ではないからね。」
グレント公爵は息を吐いて、話し始める。
「私の曾祖父と、祖父の話だ。」
次へ続く!
次回はグレント公爵がたくさん話します。




