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転生令嬢がゆるゆる頑張る話  作者: 和和
第一章 転生令嬢、エリーゼ
2/15

グレント公爵の話

あらすじ:(わたくし)エリーゼ!急に前世を思い出したけど、この世界は特に乙女ゲーや小説の世界でもないし、現代知識なんて活かせる気がしないので普通に生きていくわ!!!オーッホッホッホ!!!!!

父であるグレント公爵が待つ執務室に着いたエリーゼは、息を整え扉を叩いた。

「お父様、エリーゼです。」

「入りなさい。」

執務室に入るエリーゼ。正面には金髪翠眼に髪色と同じ髭を蓄えたナイスミドル…もとい、グレント公爵が席についていた。

(改めてみると、スーパーサ○ヤ人カラーのブ○ーフ博士よね…)

と、エリーゼが思考しているとき、公爵は話しかける。

「突然呼び出してすまないね。準備も大変だったろう。」

「問題ありませんわ。うちの侍女は優秀ですもの。」

「私も実感しているよ。私の娘は今日も可愛らしい。」

「お父様に褒められて光栄ですわ。」

優しく微笑みあう2人。

(本当に、なぜ今さら前世の記憶を思い出したのかしら…)

再び思考するエリーゼをよそに、グレント公爵が口を開く。

「呼び出したのは他でもない。エリーゼ、君に婚約の話が来「お断りしますわ。」…最後まで言わせてよ…」

「だって話を聞く必要はありませんもの。私はまだまだ独身を謳歌しますわ。」

「でもエリーゼも良い年だし…」

「お父様もルーチェ(侍女)も良い年良い年って…私はまだ15歳ですわ!!」

もう(・・)15歳だよ、エリーゼ。普通はすでに婚約者との仲を深めている時期だ。君が全力で拒否するから公爵権限でなんとか引き伸ばしたけど…さすがに国王陛下(兄上)に直接言われたらもうどうしようもないよ。」

「…因みに相手は誰ですの?…別に引き受けたわけではありませんけど!」

「相手選びは私も頑張ったよ。エリーゼは王妃になるつもりはないと幼い頃から言っていたからね…この方だよ。」

グレント公爵が取り出したのは1枚の姿絵。この国では珍しい黒目黒髪の青年が描かれている。

(絵で見る限りだと顔は良いわね…)

エリーゼは姿絵をじっくり観察する。もしかすると前世と関係があるかもしれないからだ。

(…ダメね、全然わからないわ。もっと乙女ゲーを遊びまくったり小説を読み漁ったりしなさいよ前世の私!)

グレント公爵が姿絵の青年について話をする。

「彼は隣国であるトレンス王国の第3王子、ケンドリック殿下だ。エリーゼと同じ15歳で、今年ブリーク国立学園高等部に通う予定だ。」

「私と同じ学園ではないですか!なぜ他国の王族がこの国の学園に?」

「後学のためだそうだ。彼自身、公爵として第1王子を支える予定みたいでね、領地経営のノウハウを私に教えてもらいたいそうなんだ。」

「事情はわかりましたわ。でも、なぜそれが私の婚約に?」

「殿下もあまり結婚に興味が無いらしくてね…ちょうど良さそうな令嬢がエリーゼしかいなかったんだ。」

「お父様、さすがに正直すぎませんの?」

「下手に嘘をつくよりかは良いだろう?」

「それはそうですが…余り物のような扱いは嫌ですわ。」

(とはいえ…ケンドリック殿下の相手が私しかいないということは、裏を返せば私の相手としてもケンドリック殿下以上はいないということ…)

エリーゼは少し考えた後、父に告げる。

「お父様、私この婚約について、前向きに考えようと思うの。」

「ほ、本当か!?それは非じょ「ただし!!!」ど、どうした?」

「いくら互いの国のためとは言っても、顔も知らない方との結婚は私はしたくありませんわ!」

「あ、ああ、それは当然だ。勿論、顔合わせの予定はあるよ。」

「いいえ!それでは足りませんわ!私は好ましい相手と結婚がしたいのです!」

「か、彼はとても誠実な男性だよ…」

「いくらお父様といえども人からの意見は信用が出来ません!ですので!!!3年間の猶予をいただきたいのです!」

「3年間?ということは高等部の間かい?」

「ええ、私はこの3年でケンドリック殿下の人となりを見極めようと思います!」

転生要素がド○ゴンボールしかねぇ!

色々考えていたらそこそこ続きそうな予感…

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