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転生令嬢がゆるゆる頑張る話  作者: 和和
第二章 転生令嬢、リズ
13/29

エリーゼとケンドリックの話し合い

あらすじ:私リズ!お父様とお母様、あとルーチェがなにやら話をしているわね…気になるわ…

それより、私はいつ登場するのかしら?一応主役なのだけれども...

「ケンドリック!!!お邪魔するわね!!!」


「奥様、いくら旦那様が相手でも、許可を得てから入ってください。」


「それもそうね!ねえケンドリック!入って良いかしら!!」


「もう入ってます。」


エリーゼとルーチェのやり取りを見て、ケンドリックは優しく微笑みながら語りかける。


「2人とも、何の用だい?」


「ケンドリック!単刀直入に言うわね!あなたは『日本』と言う国をご存知かしら?」


ケンドリックは目を見開いた。そして2人に尋ねる。


「なるほど...どっち(・・・)だい?まあ、おおかた予想はつくけどね。」


「察しが良くて助かるわ!私よ!!!」


「ああ…やっぱり…」


「やっぱりってどう言うことよ!」


2人が会話していると、ルーチェが割って入る。


「旦那様、奥様が前世を思い出されたのは高等部に入学される直前(・・)です。」


「えっ」


「つまり、そういうこと(・・・・・・)です。」


「どう言うことなのよ!」


エリーゼが叫ぶ。それにルーチェが答える。


「奥様、旦那様は奥様の性格が、前世の記憶の影響でこのようになってしまったと考えておられたのです。」


「あらそうなの?残念だったわね!これは元々よ!!!」


「まあ、正直それはどうでも良いんだ。私は君のそういう所に惚れたからね。」


「ケ、ケンドリックったら…もうっ!」


「はい、イチャイチャはそのくらいにして、話を続けましょう。」


ルーチェがイチャイチャを察知し、話を逸らす。


ルーチェは話を続ける。


「それで、旦那様はこの世界(・・・・)をご存知なのですか?」


「ああ、とはいえあまり詳しくはないけどね。」


「それでは、お嬢様が平穏無事に卒業するためにはどのようにすれば良いのでしょう?」


「まあ、そこだよね。…うーん…」


ケンドリックは少し考え、口を開く。


「まずは、ストーリーの理解だね。簡単に言うと、主人公の【リズ】が己を磨いて結婚相手を探す話なんだけど…正直、普通に卒業するだけなら何も問題ないんだよね。ただ…」


「バッドエンド…よね?」


エリーゼの言葉にケンドリックは頷く。


ケンドリックは続ける。


「この物語にはバッドエンドが隠されている。このエンドに到達する確率は非常に低いが、潰せるものは潰しておきたい。」


「私はバッドエンドの内容は知らないのよね。友達がバッドエンドだけ先に見ちゃったから。」


「じゃあ私が知っている限りの内容を話すよ。…あまり気分が良いものではないけどね。」


ケンドリックは少し溜めて、再び口を開く。


「まずは駆け落ちパターンだね。相手の素行が悪すぎるがゆえに周囲から反対され、その結果駆け落ちをしてしまう…その後は分からないけど、間違いなく楽な生活ではないよね。」


エリーゼとルーチェは少し不安な表情を浮かべる。


「続いては、相手が傷つく、もしくは命を落としてしまうパターン。原因は色々だね…病気や戦争、事故に政治的な争いもある。…そしてあと2つがリズの身に困難が訪れるパターンだ…」


ケンドリックは少し間を置いて話し始める。


「1つ目は追放、だね。悪意を持った女生徒に無実の罪を着せられてしまい、他国へ追放されてしまう。この話だと、3か国の王が命じたせいで、私達も手が出せなかったんだ…」


「そして次が...命を落としてしまうパターンだ…病気か政治的な争いが原因になっているんだ…」


2人の顔はすっかり青ざめている。ケンドリックは優しく微笑みながら語りかける。


「でもね、命を落としてしまう展開はもう来ないよ。」


「「えっ!?」」


2人が同時に驚きの声を上げる。ケンドリックは再び口を開く。


「物語の中でリズがかかった病気は、もう既に特効薬が沢山作られている。それと、政治的な争いの原因となった貴族はもうどこにもいない(・・・・・・・)からね。」


2人は安堵の表情を浮かべた。


「でも…どうやって?」


エリーゼが尋ねる。


「あー…それはね、グレント公爵のお陰だよ。」


「お父様の!?」


「ああ、私は公爵に話を持ちかけたんだ。君の祖国は学問が発達しているからね。もしかすると我が国にはない知識があるかもしれないと思ったんだ。…それが良かった。」


ケンドリックは話を続ける。


「ちょうどブリーク王国がその病気について研究をしている最中だったんだ。大陸の北側で流行りだしていたらしいからね。私は我が国の国王陛下(兄上)だけでなく、周辺国の王族に協力を依頼した。グレント公爵も依頼の際は同席してくれたよ。とても心強かった。」


「私のお父様ってすごい人だったのね…」


「領地運営をしつつ、様々な国を回るだなんて中々出来ないよ。ある意味模範にならない公爵だね。」


ケンドリックは楽しそうに笑う。


すると、ルーチェが疑問を投げかける。


「もう1つの問題はどのように対処されたのでしょう?」


「ああ、それはね…この流行り病にも関係があるんだ。」


「どういうこと?」


エリーゼが尋ねる。


「そもそも、物語で流行り病が蔓延した原因は情報が無さすぎたからだ。突然の流行り病なんて、どれだけ医療が発展していても対処のしようがないからね。」


「つまり…情報を操作、もしくは止めた者がいる。ということですね。」


「その通りだよ、ルーチェ。」


エリーゼも納得したように話に入る。


「リズのお相手になるかもしれない男が、その貴族と関わりがあるのね!」


「ああ、北の隣国、ボックシール帝国の公爵、ワリッツァ公爵こそ、その流行り病と政治的な争いの原因となった貴族だ。…とはいえ、リズのお相手候補…タイラー・ラ・ワリッツァ公爵令息はいたって真面目な青年だ。…ああ、今はタイラー・ラ・イーヒルト公爵令息だけどね。」


ケンドリックは不敵に笑った。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「…とまあ、私が関われる範囲でリズ危険な目に会う事態は潰したが、あとはリズの頑張り次第だね。エリーゼも対処してくれたんだろう?ありがとう。」


エリーゼはポカンとしている。


「えっちょっと待って、気付いてなかったの?」




次へ続く!

さて、エリーゼは何をしたのでしょうか…?

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