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転生令嬢がゆるゆる頑張る話  作者: 和和
第二章 転生令嬢、リズ
12/29

エリーゼの記憶

あらすじ:私リズ!どうやらお母様とルーチェがお話をするみたい!気になるわね…

「それで奥様、ご用はなんでしょう?」


「ルーチェ!待ってたわ!先ずは座ってちょうだい。」


「…承知しました。」


ルーチェは座るのを少しためらったが、今さらだと思い、席に着いた。エリーゼが公爵夫人になっても、この関係はあまり変わらないのである。


「改めまして…どのようなお話なのでしょう?もしかして、とうの昔に忘れ去られた前世の記憶の話ですか?」


「そうよ!思い出したの!この世界のことも、前世でどのように命を落としたのかも!」


「…前半はともかく、後半は聞きたくないのですが。」


「良いから聞きなさい!…実はこの世界、前世で友人が遊んでいた乙女ゲームの世界なのよ!」


「オトメゲエム…?つまり、私達は奥様の前世の世界では物語の登場人物であるということでしょうか?」


「そうよ!それで、あなたは主人公にアドバイスをする役なの!」


「…!ちょっと待ってください。その物語の主人公って…!」


「私の娘よ!!!」


「…やはり…!私がアドバイスをするとすれば、リズお嬢様か私の娘ですから。」


ルーチェはふうと一息つき、口を開く。


「それで、その物語はどのようなお話なのですか?…!まさか、『ラブラブ学園 にゅージェネレーション♪』みたいに婚約者がいる方にアプローチをかけて略奪する話ではないですよね!?」


「待ってちょうだい!あれ新作出てたの!?…じゃなくて!略奪はしないわよ!…基本的には。」


「基本的にはってどう言うことですか!」


「ちょ、ちょっと!落ち着いてちょうだい!」


エリーゼはルーチェを落ち着かせる。ルーチェも興奮していたのを自覚していたので、深呼吸をした。


落ち着いたルーチェが話を再開させる。


「…失礼しました。それで、『基本的に』とはどう言うことでしょう?」


「この物語は少し特殊でね…主人公(リズ)の行動次第で結末が変わるの。」


エリーゼはかいつまんで話す。ルーチェは転生をしていないので乙女ゲームという概念を知らないからだ。


ルーチェは納得したように話す。


「なるほど…つまり、お嬢様が良い行動をすれば物語は良い結末に、逆に悪い行動をすれば悪い結末になるということですね。」


「そうなのよ。更に、行動によって恋をする相手が変わったりするの。」


「それはなかなか…興味深いですね。」


ルーチェは少し思考した後、エリーゼに疑問を投げ掛ける。


「それで…私達はお嬢様が良い結末を迎えるためにどのように動けばよいのでしょうか?」


エリーゼはルーチェの言葉に、うーんと唸ったあと、答える。


「それがねぇ…正直なところ、あまりやることがないのよね…そもそも主人公の母()の情報はその物語の中ではほとんどないし、ルーチェも少しアドバイスをするだけで、ほとんど行動しないのよね…」


「つまり、ほとんどお嬢様次第ということですか。」


「そうね。とはいえ、普通に学園生活を送っていれば悪い結末になることはないとは思うけどね。」


「【普通】…ですか…」


「なによ、私の娘が普通じゃないみたいな言い方して。」


「隣国の王子殿下にパイを投げつける公爵令嬢は普通ではないと思います。」


「困ったわね、反論できないわ。」


2人は悩んだ…悩んで…悩んで…ルーチェが閃く。


「奥様、旦那様の力を借りましょう。」


「ケンドリックの?」


「ええ、奥様は旦那様も転生をしてきたとお思いですよね。」


「そうね。私の見立てではほぼ確実にそうだと思うわ。」


「でしたら、その物語について詳しい可能性があります。2人で悩むよりかは楽になるかと。」


「そうね!さすがルーチェよ!頼りになるわ!」


「いいえ。…それでは奥様、今から向かいましょう。この時間ですと、まだ執務中だと思われます。」


「そうね!行きましょう!待ってなさい!ケンドリック!!!」



2人はケンドリックの執務室に向かうのであった…



次へ続く!

エリーゼがついに前世を思い出しました!

次回の話し合いでリズの運命は変わるのか…

お楽しみに!

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