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穏やかな死
どうやらもう僕はもう限界らしい。
「今夜が峠です」
何年もお世話になってるせんせーの声。
聞こえると長く生きられないって覚悟は昔からしてたけども…自分でも驚くくらいにショックを受けた。
せめて聞こえないところで言ってくれないかなぁ…
まぁ言われなくてもそんな事自分がいちばんわかってるけどね
1か月前に病院の庭を散歩してた時に倒れてから、体が思うように動かなくなった。
一日に意識がはっきりしてる時間も徐々に少なくなっていった。
生まれつき体が弱かった僕はほとんどベットの上で過ごしてきた。
窓の外から時折見える同じくらいの子がはしゃいで遊んで、大声を出して…
そんなふうに普通に遊んでいるのがとても羨ましかった。
あーあ、来世は健康で元気にあそびまわれる体で生まれて来れますように…
ぼんやりと眠るように僕の死は穏やかに訪れた。