第十三話 エッチなアンデッドのエッチなおっぱい 前編
窓を閉め、カーテンを閉め、通気は確保しつつ防音魔術をかけたレアルのカフェ。
丸いテーブルが幾つも置かれ、1つ6席の椅子が囲う。1グループ1テーブルが基本ながら、今夜は必然の空席が見られない。全ての椅子がきっちり埋まり、酒と料理を手にだらしない笑顔。
――――視線の先は、給仕するアンデッド娘達の身体。
トップオープンでおっぱい丸出しで、ゆったりたぷんと揺れる谷間へ小銭を押し込む。指に柔らかな乳房を感じ、首から吊るす籠に深く投下。チャリンの音がそこかしこで鳴り、偏りはあるがかなり稼いでいる。
3回目の開催でこれなら、次回はもっと期待できるかな?
「いやぁ、おっぱい鑑賞ディナー会ってすごい人気だねっ」
「信じられる? これで相席無いんだよ? それと毎回女性客が結構いることに驚き」
「ほら、治癒魔術科が身体改変魔術を施術項目に加えたから。どんな体型にしたいか、このディナー会で参考にするよう勧めてるんだって」
「彼氏と一緒に来て、彼氏好みのおっぱい見つけたら成長か? 野郎に尽くして貢いで突っ込まれて、孕まされて捨てられてって未来が見えるぜ」
「わざと聞こえるように言わないのっ」
「それはそれとして、結構な量のアンデッドを入荷できたんだね? 近場でそんな噂はなかったけど?」
「今夜の為に大急ぎで集めたんだよ。時空魔術科の転移マーカーに死霊術科全員振り分けて、僕もそこら中走り回ったんだからっ」
カウンターでワイングラスを傾けて、泡昇る辛口の果実酒を含む。
頬から上がワッ!と熱くなる、ブドウの刺激が舌から頭に。果実の風味は残っているのに、甘みは弱く辛いアルコール。残る後味にフォークを持って、本日のメインを刺して一巻き。
薄く切り分けられたローストビーフ。
断面に肉汁の茶とワインソースの黒が滴り、ホースラディッシュのすりおろしを端に僅かに。口に入れれば濃厚なコクが広がって、ツンと来る辛さと纏まる味わい。そしてワインの後味が混ざり包み込み、一皿の料理はテーブル大に広がった。
――――後頭部に『ぱふっ』の麗しい感触。
籠一杯になったアンデッド娘がQカップ谷間を開き、溜まった小銭をジャラジャラ山に。
「Qカップ2杯目っと」
「この谷間入金の売り上げで、仕入れたアンデッドのおっぱい分布決めるんだよな? やっぱりでっけぇの多いのか?」
「まばらではあるけど、特別大きいのと特別小さいのが人気かな? あとは、エリンみたいに絶妙な膨らみかけ。小さいと普通の中間で、むしろここから大きくなるって確信がエロさと雌感を強調するサイズ」
「褒められてんだか貶されてんだかわかんねぇなっ」
「褒めてるんだよ? 僕はこのくらいの超乳おっぱいが好きだけど、エリンの膨らみかけっぱいも好きだから。でも専用のエッチアンデッド作るのに、どっちにしようかすっごく悩むっ」
「ぅ……そ、そうか……っ」
『ヒューヒューッ! レズはレズとしてサラも喰っちまえよ、エリンっ!』
「うっせぇっ! お前の妹喰うぞ、ニスバッグッ!」
ジョッキの麦泡を掲げた男に、籠の小銭を1枚投げつけるエリン。
小柄でも強力なドワーフの投擲を、軽く片手で受けて返投。縦に弧を描いて赤髪の頭上へ、ポトンと落ちて乗って落ちない。
さすが、現役のA級冒険者。
こういういかがわしいイベントに来るより、生身の女のケツを追いかけた方が絶対モテるよ?
『悪ぃなっ、妹は先週結婚したばっかでよっ!』
「んなにぃいっ!? あのKカップに種付けしてんのどこのどいつだっ!?」
「エリンだっておっきいのが好きなんじゃない…………で、今のところ、AAロリが2杯、Aロリ0杯、B1杯にCからFは0。GがもうちょっとでHIJKは1、L以上は2杯ずつね」
「いやまぁ、仕方ないと思うよ? 今回の超乳枠、今まで見た中で最高クラスだから。このまま店員として雇いたいくらい」
「南のグラエズ帝国竜狩り騎士団で、武勇と美貌を誇った3姉妹だって。亜竜の群れにやられてて、身体再生に苦労したよ。一匹一匹腹捌いて、腕とか脚とか見つけて繋ぎ合わせて……」
「接合跡が滅茶苦茶エロい。纏めて売ってよ、サラ」
「購入希望が多数でね。公平に今度オークションするよ」
3姉妹の長姉から籠を受け取り、新しい籠を持たせて給仕に戻らせる。
身長180cm以上ですらっとした筋肉質、PPQの超乳に妊娠安心の大きな尻。
ブロンドの髪を腰まで伸ばして、ポニテにしようか首後ろ結びか少し迷った。結局は結ばずあるがまま流し、おっぱいに乗って隠したり暴いたり乗ったり覆ったり。谷間どころか乳房を尻をしっかり揉まれて、その重量と柔らかさで仕入れ代金を既に稼ぎ切っている。
…………物理的に、傷モノにも関わらず。
3体とも、腕や足や胴、首にまで接合跡が生々しい。
「長身超乳……うぅぅぅん…………」