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最後の願い?


 普段、夢なんて見ないのに、オールバックに黒いタキシードを着た40代の男性が優しい声で話しかけてくる。久しぶりに見た気がする。


 「放置プレイとは高度な技を覚えましたね」

 訂正します。優しくはありませんでした。


 「忙しかったんです。大変だったんですよ」


 「自分で何とか出来るのは成長した証ですね。素晴らしいことです」


 「ここまで意見が合わなかったこともありましたが、私たちはなんだかんだ協力してやってきました。今なら意見も合うのではないでしょうか」

 そうかな?


 「さあ、最後の3つの願いをお聞きしましょう」

 また最もらしいことを言ってるよ。


 「一つ目ですが、先日私は自分自身がとても無力なことを痛感しました。破邪の力が足りず、欠けがえの無い大事な友を失うところでした。例え、魔王であろうと魔の力を払える力が欲しいです」


 「魔王は極端だとして、今の力を数倍に高めることは可能です。最大限出来うる力を付与いたしましょう」


 「二つ目ですが、最近は新しい技術による製品研究がここに来た時と比べると進んでいません。理由は色々あります。場所、人、技術、時間、原材料など不足するものが多くあり、まだまだ改善の余地があります。

 そこで、ちまちま改善するのではなく、ドンと大きく一度に改善することはできませんでしょうか?」


 「急激な環境の変化を人為的に起こすことが望ましいとは思えません。一方、緩やかすぎる成長はこの世界に停滞をもたらします。あなたの言い分は分かりました。特別に知者のメガネと万能のグローブを授けます。これで大半の課題は解決するでしょう」


 「それでは名残惜しいですが最後の願いを言って下さい。全力で叶えるよう取り組みましょう」


 「2つの願いを叶えていただきありがとうございました。新しい力を有効に活用してこの世界にこれからも貢献して行きたいです」


 「三つ目ですが、今までピンチの度に急な依頼にも関わらず助けていただきありがとうございました。

いつ願いを言われるか待ってる方の身になるとすごいストレスだったんじゃないかと反省しています。

 そこでこれからは3ヶ月に1回今回のように夢に出て来ていただき3つの願いをしっかりと叶えていただきたいのです。如何でしょうか?」


 「あなたからいつ依頼があるか心配していたのは事実です。理解して貰って私も嬉しい。しかし、3つの願いは必要でしょうか。いや、そんなことは無いでしょう。考え直しませんか?」


 「致しません」


 「・・・残念です。コゼットのあほーっ」

 涙を流して神様が去っていった。。

 あとちょっとでいい人が完成したのに残念だ。


 3ヶ月後よろー!


 


 


 

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