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復活

 昨日のフクツノヒナタのデビュー戦は胸熱だった!

 ぶっちぎりの勝利で周りの度肝を抜いた。最高の気分だ。


 「今日もキーラに止められないうちにグランレッド村へいくぞ!」

 行きたくて仕方がない気持ちが声に出てしまう。

 ああ、LOVE陶芸。


 城外に出たところで炎を呼ぶ。いつもならすぐに来てくれるのに今日は来ない、あれ?

 そういや、複数の人を乗せてくれているって最初に言われた気がする。


 グランレッド村には行ったことがあるから転移で行けるからいいけど。また大丈夫な時に乗せて貰おう。


 ◆


 炎が来ない。。

 前に呼んだのは1週間前のフクツノヒナタのデビュー戦の勝利を喜んだ翌日だったはずだ。


 そういや、炎は普段どこにいるんだろう?

 確か、冒険者ギルドのジェイクに話をして炎に乗れるようになったはずだ。聞いてみよう。


 冒険者ギルドは相変わらず賑やかだ。多くの人で混雑している。


 「勇者様が来たぞ。これでもう大丈夫だ」

 ん?何か期待の眼差しを感じるがそっとしておこう。私はジェイクに用事があるのだ。


 2階へ上がり、ギルド長室へ急ぐ。ドアが空いていたのでなかを見るとジェイクがいた。


 「お、いいところに来た。そっちに行ってコーヒー貰おうと思ってたんだ」


 おいおい、確かに最近コーヒーのニーズ把握のために買取店の顧客に出してるが、同じ人に何度も出す想定はしていない。


 「用事の無い人は来ないでくださいね。忙しいですから」


 「釣れない事を言うなよ。最近、炎を使ったか?姿を見てないだろ?」


 ん?何か知ってそうだ。


 「ええ、1週間前くらいから呼んでも来ないの。何か知ってる?」


 「ああ、知ってるぞ。最近、主要な街道に黒い鳥が出て商隊を襲ってるって聞いてるだろ?」


 いや、うちは特殊で基本街中で完結するから商隊を派遣することは無いんだよな。


 「それで?それが炎と何か関係するの?」


 「闇落ちしたようだ、ひでえことしやがる。あれじゃもう討伐するしか対処方法が無い」


 無理だよ、誰があの可愛い炎を殺せるの?私?それでか!下で騒いでたのは。


 「なんでそんなことになるの?犯人は分かってるの?」


 「証拠は無いが、嬢ちゃんが相手にしてる奴くらいしか思い浮かばねえけどな」


 イレーヌってこと?沸々と怒りが込み上げてくる。


 「炎がいる場所は分かってるの?」


 「王都を出て東に街道を進むといるはずだ。派手に暴れてやがるからな」


 もう我慢できない。絶対やっつけてやる!

 

 冒険者ギルドの馬で王都を出て、東の街道をまっすぐ進む。しばらくするとジェイクが言ってたとおり、黒い鳥がこっちに向かって威嚇してくる。本当に炎なのか?


 馬から降りて収納袋から正義の剣を取り出す。

 戦う前にまだできることはある。破邪の光を放ち、正気に戻すのだ。


 剣に集中して上空に向けて光を解き放つ。


 光が黒い鳥を包み、一瞬白い鳥に戻るがまた強制的に黒い鳥に戻ってしまった。


 「笑笑!無理よムリ。この間からその光にやられてるから時間をかけて濃いのを特別に注入してあげたのよ。大変だったんだから」


 イレーヌだ。どこから出てきたんだ?金色の長い髪に気の強そうな同い年くらいの感じ。嫌だけど見覚えがある。


 コゼットは真っ直ぐ最速でイレーヌに迫る。斬りかかるも魔法の杖のようなロッドで受け止められる。


 武器がロッドなら近接戦をゴリ押しするに限る。連続してどんどん斬りかかる。

 すると上空から黒い炎がこちらに向かって飛んできた。イレーヌと距離を取らざるを得ない。


 「危なかったわ、死ぬかと思った。あなたの相手はあの子よ、ちゃんと殺してあげるのよ。それともお優しいコゼットちゃんが殺されてあげるのかな?」


 腹立つわ、絶対解決方法を見つけてなんとかするんだから!


 コゼットは上空からの黒い炎に防戦一方になる。隙を見て上空に剣撃を飛ばして攻撃するが避けられてしまう。


 一方、イレーヌは魔法陣を描いて攻撃する姿勢を示しているので、キャンセルするよう邪魔をする。これ以上の敵はいらない。


 まずは炎からなんとかするか。


 黒い炎を一部被弾してコゼットはうずくまる。追撃をしようと炎が短距離レンジに入ったのを見て、コゼットは氷の槍を放つ。


 キングホーンの角を取り込んだおかげで放てるようになった魔法攻撃だ。


 想定していない攻撃をモロに受けた炎を追撃の氷魔法で氷漬けにする。


 「アイシクルプリズン」


 炎を氷魔法で拘束出来た!


 次はイレーヌだ。間をおかずイレーヌに駆け寄り、正義の剣で斬る少し前に、破邪の光を不意打ちで放つ。


 少なからずダメージはあったようで、少し怯んでくれただけで十分だった。


 コゼットは正義の剣でイレーヌを八つ裂きに切り裂く。二度と私の前に現れないように。


 イレーヌの絶叫が途絶えるのを確認して、念を押して跡形もなく処分した。これで絶対大丈夫だ。


 イレーヌが死んで炎が正気に戻ることを期待したが元には戻っていない。


 もうコゼットには最後のギャンブルしか残されていなかった。


 「痛くてごめんね」


 コゼットは炎の心臓を正義の剣で貫いた。確実に殺した感触がある。しばらくして炎はまったく動かなくなった。


 「蘇生の魔法よ!本来の姿で帰ってきてお願い」


 コゼットから放たれた金色の魔法が炎を包み込む。

 光が収束していき炎の体も消えていく。

 光が消えるとすべてが消えてなくなった。


 ダメだったか。。


 すると、消えたと思ったところから火が大きく広がっていく。 


 炎が出現した!


 良かった無事生き帰ってくれた。しかも正気に戻ってる証拠に体が白い。


 もう2度と会えないかもと思ったよ。

 本当に良かった。しばらく炎と抱き合っていた。


 満足したコゼットは炎と分かれた。


 イレーヌはやっとの思いで消した。2度とこんなことは起きて欲しくないとコゼットは強く思ったのであった。

 

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