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グランレッド村

 コゼットは地下の窓枠と配管の製造ラインが無事整理できたと聞いて安心した。

 4階は窓枠、5階は配管専用となりアシュリーさんの要望を満たせた。



 今日は、昨日の試作品を持ってキングストン王国南部のグラン村に来ている。

 焼き場で師匠と今回入手した土について話をしている。


 「焼き上がりをみないと分からないが、あの朱色の土はいいな」


 「やっぱりそう思いますか。その隣にあった褐赤色のもいいと思うのでどっちかが上手く行ってくれると嬉しいんですけどね」

 ここから半日素焼きをしていく。


 「この段階でこのレベルが出来るなら合格だな」

 素焼きが完了した器を見た師匠からOKが貰えたので、次のステップの塗りと本焼きに進んでいく。


 「エスクバードには陶芸の設備が無いだろう?弟子を貸してやるから作って貰え」

 師匠はグラン村の他にも新しく息のかかった拠点が前から欲しくてキングストン内で探してたみたい。

 そんな時にグラン村と違う新しい色である朱色の土に出会って、協力を申し出てくれた。

 いや、弟子が可愛いからか?


 ◆


 最終的に朱色の皿の合格を師匠から貰えた!


 今日は土が取れる場所に工房を作る下見に兄弟子のジェリーさんと来ている。


 「いい土だな。よく見つけられたな」


 「グラン村と似た環境を空から探してたら、偶然見つけられました」


 「この朱色を師匠は気に入ってたけど、俺はもう1つの褐赤色が気になっててな」


 「分かります。私もどっちかが上手くいけばと思ってました」

 兄弟子も同じ風に感じてくれたなら嬉しい。


 「褐赤色の土の場所も見たいんだが、ここから近いのか?」


 「歩きだと30分くらいですかね。行ってみます?」

 さっと炎で現地に移動する。


 「なんだこれ、すっげえたくさん粘土があるな。色も複雑なのがあって面白そうな場所だな」

 兄弟子の助言でここに拠点を作ることにした。場所も開けてて工房を作るには便利なんだそうだ。

 近くに町もあるので生活にも不自由しないだろう。


 ◆


 今日は工房の開所式だ。立派な工房が出来上がった。

 グラン村でもエース級の1人であるジェリーさん自ら10人くらいを引き連れて移住してきた。


 「今日から世話になる。いつでも来てくれ」

 ジェリーさんありがとう!やりたくなったら飛んできます。


 「ジェリー村長!村の名前は何にしますか?」

 コゼットは村の名前がまだ無いのでジェリーに決めてもらおうと思ったのだ。


 「ここを発見したのはコゼットじゃないか、村の名前いいの頼むぞ」

 え!プレッシャーが半端ない。。


 「グランレッドはどうですか?グラン村と赤色を合わせた造語です。安易ですかね?」


 「いいじゃないか、グランレッド!この名前を広められるように俺たちはこれから頑張っていくよ」

 気に入って貰えてよかった。安直だって怒られるかと思ったよ。


 「ところでお前、自由に移動できるんだから新しい工房なんていらなかったんじゃ無いのか?」

 いるんです!自分の好きな時に好きな作品が作れる場所って欲しいじゃ無いですか?


 自分が名付けた村だ。私もこれから大事にしていこう。

 師匠ありがとうございました!


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