我が家
私は今、キングエスクバードの大通りを久しぶりに歩いている。大勢の人を引き連れて。
なんでみんなついてくるんだろう?
みんなついてくるが、気にせずそのまま懐かしの我が家へ向かう。まだ昼間なのでお店側の扉を開くことにした。
カランカラン
「ただいまー!」
あれ?見たことない人が座っている。家を間違えちゃったか?てへ!
確かめようと引き返しかけたら、背中から抱きつかれた。
「あなたの家はここしかありませんよ、おかえりなさい」
キーラの声だ。懐かしい優しい声だった。
なんか帰ってきた実感がした。
少し話して、仕事の邪魔にならないように2階の応接室のソファでゴロゴロしている。
急に帰って来ても仕事は無い。無いように回して貰っていたのだ。仕方がないと自分にいい聞かせてサボっている。
廊下から騒がしい音がした。
ルーカスとアルバート、ウェイドの3人だ。
「ただいま〜」
コゼットはソファに寝たまま、軽く手を振る。
「帰るなら、前もって連絡くださいよ」
アルバート君、無茶は言わんで下さい。
「競走会の話、後で聞いてください」
ルーカス君、よくぞ無茶振りに耐えた。
「勇者様・・・」
ウェイド君、お変わり無いようで何より。
みんな忙しいようですぐに仕事に戻っていった。
後は、トーマスだ。
地下に降りていくけど見当たらない。
地下1階の倉庫には、いない。香辛料が見えた!
地下2階の木材ブースには、いない。
地下3階のガラスには、いない。
地下4階の糸ブースには、いない。
地下5階の樹脂ブースには、いた!
なんかあれだけ空いてたスペースがパンパンになってた。
「おーい!トーマス、みんなただいま」
コゼットが入口から手を振る。
「嬢ちゃん、彼氏は出来たか?」
「私に釣り合う男はいなかったわ」
カッコよく決まった!
「世界を巡ってもダメだったか」
トーマスさん、ため息ついてますよ。なんて事言うんだ、帰って来たばかりだけど、いじけて家出しちゃうぞ。
みんな変わってなくてホッとした。
変わったところは、ぼちぼち追いかけよう。
やっぱり我が家が1番だ!




