表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/187

救出


 お昼はオムレツとスープだった。この宿屋のなかは平和である。そういや、お米はまだ見たことがないな。


 「勇者様が捕らえられました。お逃げ下さい」

 宿屋に若者が飛び込んできた。


 宿屋の主人に当分店を閉めるよう伝えて若者について行くと、地下道から城外に出た。


 「ご無事で何よりです」

 さっきの農民たちだった。


 「代表のクリフです。先程は助けていただきありがとうございました。私たちはここから北にあるサボン村の者です」


 改めて事情を聞くが事前に知ってた情報の通りだった。さてどうするか。


 どう考えても手が足りない。デメちゃん救出作戦しかないか。


 「勇者様の居場所は分かる?」


 「仲間の情報では地下牢に入れられていると思われます」


 「夜にこっそり忍び込むしかないかな?」


 「忍び込むなら、牢番の交代の時間である夕方がよろしいかと。夕食を出したりバタバタする時間ですし、明るさもまだあります」


 なるほど、理に叶っている。相談した結果、3人で侵入することになった。


 少し仮眠をとって夕方に備えることにした。


 ◆


 3人で来た道を戻る。

 城内は昨日と何も変わらず落ち着いていた。


 人目につきにくい道を選んで、とある店に入った。

 城内の下級役人・囚人向けに食事を提供する商会である。


 クリフたちはこの商会に農作物を卸していて、農作業のオフシーズンには出稼ぎで作業員もしている。


 作業員を変わって貰って城内に紛れ込むことにした。この商会の作業服である白いつなぎを服の上から着る。

 

 地下牢は湿っぽい嫌な匂いのする場所だった。

 食事を配りながらデメちゃんを探すがなかなか見当たらない。


 しばらく探すが見当たらないので、同行者に相談すると、もう一階降りた場所に拷問用の隠し独房があると言う。


 いた!拘束されている。


 「大丈夫ですか?」

 コゼットがデメトリアスに声をかける。


 「骨が折れてて動けない」

 よく見ると酷い傷だらけだった。掠れた声が返ってきた、よく生きてる。


 コゼットが賢者の指輪で治療すると、みるみるうちに外見にあった傷が治っていく。


 「これで大丈夫だよね」

 コゼットは正義の剣で邪魔な障害物を切り裂いて中に入っていく。


 「凄いな、あんた」

 デメトリアスは自由になった身体をほぐして状態を確認している。


 「装備はどこにあるか分かる?」


 「大丈夫だ、呼べば来る」

 そう言うと、片手剣と鎧に盾が飛んで来た。

 勇者っぽいじゃないの!


 「黒幕に心当たりはあるかしら?」

 コゼットはデメトリアスが正気か探りながら質問する。


 「マクスウェル宰相だ、間違いない」

 

 コゼットたちはデメトリアスの仲間を牢屋から開放していく。邪魔する奴はすべて排除した。


 外庭まで戻ってきたときに上空から声が聞こえた。


 「地下からのネズミは排除いたしましょう」

 


 

 

 


 

 


 


 


 


 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ