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勇者対勇者


 外が騒がしくて目が覚めた。

 衛兵と一般の人が揉めているのが部屋の窓から遠目に見える。


 とりあえず、お腹空いたから宿屋で朝食を取ろう。

 なんかヴェクス王国って日本人好みの食事を出してくれるし、人当たりはいいし、サービスは充実していてすっかり気にいってしまった。


 食事後にコーヒーを飲んで寛いでいると、勇者デメトリアスが騒動の鎮圧に動いたと聞こえた。

 冗談だよね?相手は一般の人たちに見えたけど。

 衛兵を成敗するの?ちょっと気になる。


 よその国なのでお節介はやめた方がいいのだけど、好奇心が勝った。


 コゼットは城門の方にゆっくり歩く。

 アンクレットの力で声を拾う。


 「このままでは餓死してしまう」

 「堤防があの程度の雨で決壊したのは国の責任だ」

 「非常食をもっと開放しろ」

 「行方不明者の救出にもっと真剣になれ」


 昨日の話か。農民が救済を願い出ている感じか。

 あ、確かにデメトリアスが見える。


 「これ以上、ヴェクス王国に向かっての誹謗中傷はゆるさん!」

 え?勇者って弱者の味方じゃないの?


 コゼットは走り出す。まさか素人に手は出さないよね。


 デメトリアスが農民を斬ったのが見えた。やばい。


 2人目を斬ろうとしたところで、コゼットは割って入った。間に合った!


 「相手は武器を持ってませんよ」

 デメトリアスの剣をコゼットは正義の剣で受け止める。


 「ほう、女のくせに楯突くのか?貴様如きが」

 なんかデメちゃん怒ってるけど、私の実力知りませんよね。


 剣を撃ち合う。レベルは高いがそんなに強く感じない。作戦か?


 攻めるパターンを変えて、炎の魔法を放ち牽制しながら斬りつけて来るけどぜんぜん怖さを感じない。


 本当に勇者リアムのお知り合い?


 「後ろの人たち、とりあえず逃げた方がいいよ。生きててなんぼだからね」

 コゼットは立ち止まってる人たちに注意喚起した。


 こいつ何か変だよね?動きが洗練されていない。

 【操られてる可能性を提案します】


 よし、じゃあ剣に力を入れて破邪の宝玉の力を引き出してみる。


 白銀の眩しい光がデメトリアスを包む。

 すると、急に力が抜けたのか前に倒れた。


 当たりだった?こわ!


 衛兵もどうしていいか分からないようだ。

 「大丈夫だと思うけど、救護室にお願い」

 コゼットは衛兵に指示を出す。


 念のため、衛兵全体にも破邪の光を放つと倒れるわ、倒れるわ。ここは魔族の城か?


 ヴェクス王国へのいい印象が音を立てて崩れていく。


 まともだった衛兵に自分の考えとやったことを伝えて、何かあった際の連絡先として宿屋を教えた。


 後になって、宿屋を教えたのは失敗だったかと思って後悔した。突然攻めて来られてもやだな。


 宿屋に前金で迷惑料を払っておこう!


 

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