王妃様2
なんでこんなことになってるんだろう?
いま、私は服を脱がされて裸になっている。
14才の思春期真っ盛りである。
私にも恥じらいはある。誰か助けて!
コゼットは王妃様との久々のお茶会に来ていたはずだった。それなのに、玄関で拉致されたのだ。
メイドたちに!
この世界は15才で成人である。王妃様の計らいでドレス姿に換装中である。化粧やドレス、礼儀作法などをこれからみっちり教えて頂くことになっている。
希望はしていないが、王妃様に言われて断われる人はいない。。
今日はせっかくの機会だから、少し早いけど試しにドレス姿になるようサプライズでお言葉があったらしい。そして今に至る。
メイドの皆様の頑張りでドレス姿になったのでお茶会スタートである。
王妃様はいつもお茶会には先に来ている。
話が楽しみだからと言ってくれるいい人である。
こっちの世界に来てから少し年数も過ぎたが見た目が全く変わらずお若い。桜色の腰まで長い髪に茶色の目をした、細い色白美人さんだ。今日の薄紫のドレス姿は私が男だったら惚れてしまうくらいだ。
「コゼットは1度もお茶会に誘ってくれないのね」
拗ねた王妃様もかわいい。
「以前も申し上げましたが、私は仕事場と同じ建物に住んでいますので王妃様をお誘いするのに相応しく無いのです」
新しく建てた和モダンな住居兼工場・事務所は完成して凄く評判が良かった。毎日が幸せであるが、王妃様が来るとなると準備が大変なので断らざるを得ない。
フロアはだいたいこんな感じである。
地下はもちろん例の人に泣きついた。
・3F 住居
・2F 会議室・炊事場
・1F 店舗
・B1 倉庫
・B2 木材工場
・B3 ガラス工場
・B4-5 空き
「コゼットはそう言うけど、"凄く話題になってるのに見たことないの?"って毎回遠回しにバカにされる身にもなって欲しいわ」
誰だ王妃様にそんなこと言ってるのは!ドラゴンキラーで叩き切ってあげる。
「所詮、庶民のうさぎ小屋です。お忘れください」
「いいえ、ダメよ。今から行きたいくらいなのに我慢してるんですから。そうね、3日後コゼットが居なくても行きますから」
なんてこった!大変だ、もう止められない。
「ところでもうすぐ成人ね。盛大に式を上げますからね」
無茶振りパート2である。ため息を我慢する。
「恥ずかしい話ですが、以前もお伝えしたとおり、商会を申請する際に年齢を偽っておりまして、今更年齢のことは言えない状況でして」
「じゃ、コゼットは誰からも成人を祝って貰えないの?そんな寂しい思いはさせないわ」
ダメだ、通じない。どうしよう、麻酔針を飛ばす時計とか落ちてないかな。
「家でこっそり祝って貰うようにしますから。お心遣いありがとうございます」
これで大丈夫だろう、完璧だ。
「コゼットがそう言うなら我慢するわ。それでいつなの日にちは?予定入れないとダメね」
ん?来るのかな?3日後に1回で終わらすのも難しいな。仕方ない、ありがたくお受けしよう。
その後、事業の話になった。
木材の再利用は順調で、先日ガラスの再利用も稼働を開始した。その次の候補はあるが検討中である。
店舗での買取や出張してまとめて出る不用品の買取も浸透してきたようで利用も増えている。
王妃様も一緒に新しい事業を考えたそうだ。
無理のない範囲でお願いします。
あと、お見合いの話も出た。丁重にお断りした。
とりあえず、次は3日後が決まっているのでお見合い話で突っ込まれることなく解放していただいた。
みんな困るだろうな。帰るのが気が重い。
準備の大変さに気が滅入るのであった。




