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ドラゴンキラー

 お店始まっての大盛況だ。ドラゴンキラーの噂が冒険者ギルドに広がったようだ。本物見たさと、アルバートによる勇者リアムの話を聞きたさにたくさんの冒険者で店内は賑わっている。なんかむさ苦しい。


 しかも、ドラゴンキラーが結界を張っているのか弾かれて店に入れない人がたまにいる。何しにきたんだよあの人たちは。この剣、高機能すぎでしょ!


 カランカラン


 ドワーフのトーマスさんだ。


 「よう!何ごとだ、嬢ちゃん」

 キーラが説明したら、トーマスはドラゴンキラーの元に飛んでいった。さすがドワーフ興味があるのだろう。


 「凄いな、ありゃ」

 トーマスが興奮して戻ってきた。


 「ところで、これはどうだ!」

 トーマスが着ている半袖のベストを見せつけるように回っている。首元にファンがついていて、魔石のカケラから氷魔法が出る仕組みのようだ。


 「涼しそうでいいですね」

 コゼットはアイデアを形にしたトーマスの技術は凄いと思った。


 「ああ、そうなんだ。これで作業が少し楽になった気がするよ」

 トーマスは嬉しそうだ。


 「俺と嬢ちゃんと服飾デザイナーのランディで特許出しといた」

 何もしていないのに申し訳ない。別の形で何か返そう。何気に知らない人とコラボしてるし。


 「そうそう木材の再利用事業の件、聞いたぜ。

 俺も力になれないか?」


 「ちょうど頼もうと思ってたんです。よろしくお願いします」

 来てくれてちょうど良かった。頼みたかったのだ。


 ◆


 撤去された家の木材を再利用出来ないか検討するため、街の外の草原まで来た。街中では出来ないので仕方ない。

 宮廷魔導士のリアムさんとドワーフのトーマスさん、アシュリーさん、私の4名だ。


 「それでは、先日の撤去した家を出してください」

 コゼットはリアムに家を出現させる場所を指定する。


 リアムは黒色の魔法陣を描いていく。


 「アピアー」


 呪文を唱えると薄い黒色の膜がコゼットの指定した場所に広がり、潰れた建物だったものが出現した。


 「壊れてるな、こりゃ」

 トーマスが失敗みたいな感想を言っいる。


 「そのまま、家を出すのは難しそうじゃ」


 「解体する手間が省けて逆に助かります」

 コゼットは前向きに捉えた。但し、ここから木材だけを仕分けするのは大変そうだった。


 「ここから木材だけを魔法で分類することは出来ますか?」

 コゼットはリアムに便利な魔法があるといいなと願う。


 リアムは頷くと黒色の魔法陣を描く。


 「木材よ動け、ムーブ」


 瓦礫の山に薄い黒色の膜がかかると、ガタガタ揺れて木材だけが少し離れた空き地に集まった。成功だ!


 「トーマスさん、ここからなんですが2つ考えています」


・いまある木を希望の形にカットしてそのまま使う

・木材を一度細かくしたものを圧縮して再整形する


 「問題は後の方法だな。やってみないと分からない」

 トーマスは完成系のイメージは共有できたみたいなので考えてくれるそうだ。腕組みしてぶつぶつ言っている。


 最初のステップをクリアできた気がする。

 なんかいい調子だ!

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