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ロッカ1


 コゼットは、要塞のなかをまっすぐ突き進んでいる。目の前にある2階へつながる階段を目指して。


 「ここの作りはすごく簡単なのね」


 コゼットは外観から受ける印象とのギャップを感じていた。1階は、左右に大きな部屋があって恐らく魔物がいたのだと思う。真ん中の通路の奥に階段がある。ただそれだけなのだ。


 階段に沿って急な階段を2階に上がる。不思議と気配がしない。部屋の作りは同じで誰もいない。


 恐る恐る3階へ進む。外から見た感じだと最上階のはずだ。


 「うわーーっ、無理無理」

 コゼットは3階を見た瞬間に帰りたくなった。


 左右の部屋満杯に虫系の魔物がいろんな種類いて、共食いなのか戦っている。気持ち悪い。。


 正面には、椅子に座った男がこっちを観察するように見ていた。


 「お前たちはバカなのか?」


 第一声がこれである。黒い髪を後ろに束ねた美形の男がコゼットに尋ねてくる。


 「は?あんた何もの?」

 コゼットは虫を忘れてイラッとする。


 「わざわざ敵の前まで来て、警戒も碌にせずに寝るなど信じられるか?作戦かと思って用心した自分が恥ずかしいわ」


 図星を突かれた。痛いところだが、こちらも情報も無しに攻められない。


 「うるさいわね。そうよ作戦よ、作戦」

 ここは強がるの1択しか無い。


 「魔王様に仕える3傑が1人、ソードブレイカーのロッカだ。勇者リアムを待っていたのに小物が掛かったな」


 「それは自分の目で確かめるがいいわ」


 コゼットはまっすぐ突き進んで正義の剣を振る。

 なんか悪者っぽいコメントになった。


 ガキーーン


 禍々しい魔剣のような漆黒の両手剣で軽々と受け取められた。


 何度か打ち合うが隙が見つからない。


 仕方ないので、火の魔法を目眩しにロッカの背後に転移して足を切り落とそうとしたら、止められて吹き飛ばされた。


 「それはさっき下で見たぞ。初見だとヤバイなその攻撃」


 初めてこの攻撃を止められた。この人強い!


 「ところで自分の剣のことは分かっているのか?」

 ん?剣を見ると欠けているではないか!ノー!!


 気にしてられない!


 その後、打ち合うがヒビがその都度酷くなっていく。打ち込むのがもはや恐怖だ。


 「残念だがここまでだな」


 ロッカの一振りに剣を合わせると弾け飛んだように一瞬見えた。


 すると、なぜか白金に輝く片手剣が中から出てきた。鑑定眼で見ると"破邪の剣"になっている。


 「何だと!なんだその気持ち悪い剣は?」


 人のかわいい剣を気持ち悪い呼ばわりするとは何事だ!押されてたけど、ここから反撃開始だ!

 


 


 

 


 

 


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