夜逃げ事件
今日は朝から冒険者っぽい人がパラパラやってくる。どうやら熊の皮の人が冒険者ギルドで宣伝してくれたようだ。
嬉しいけど、キーラとのまったりお茶タイムが消えた。
使い込まれた鉄の剣に盾、旅先で見つけた鉱石など冒険者ギルドで値段のつかなかったものを引き取った。このままでは中古武器屋になってしまう!
カランカラン
そんなとき、新しいお客がやってきた。
丸顔の頭のてっぺんが薄い商人風の人だ。
「夜逃げされたので店にあるものを引き取って欲しい。今から見に来れるかい?」
キーラを店番にして、コゼットが見に行くことにした。
場所は店から歩いて3分くらいの道具屋だった。
商人風の人はトーマスと言い、店舗を貸していた大家だった。他に権利を持ってそうな人に先駆けて売ってしまいたいらしい。いいのかな?
ついては適切な値付けをお願いすると言われた。
困った。。適切な価格なんて分かる訳がない。
困ったから、叫ぶことにした。
「神様ー!」
すると、回りの時間が止まりまばゆい光とともに神様が現れた。
「先日会ったばかりで久しぶり感がないですね」
会いたかったのかな?嫌味かな?毎回発言がビミョーだ。
「夜逃げした人の物を勝手に買い取っていいか分からないんです。あと、それをいくらで買っていいのかも」
上目遣いで涙目で訴える。本当に困ってるんです。
「大丈夫です、承りました。それで最後のお願いはなんですか?」
前回はあと1つとか言ってたのに、最後のお願いとか言われた。神様は意地悪だ。
「ピンチになったら、大声で叫ぶので3つのお願いを聞いてもらえませんか?」
"大声で"を付け加えてみた。
「・・・出来れば次に呼ばれるのは少し先になると嬉しいですね」
そう言うと、神様は消えた。
すると、ふと部屋のなかの商品を見ると商品名や鑑定価格、本物・偽物の表記が見える。凄い!
これは助かる、神様ありがとう。
買い取っていいかはどうなんだろうと思ったら、頭のなかで若い男性のような声が聞こえた。
【大丈夫です。ルール上問題ありません】
え!分からない時は質問したら答えてくれるのかな?自分に聞いたつもりが返事があった。
【大丈夫です。いつでも聞いてください】
もう最高だよ。最初から頂戴よ、もう!
部屋にあるものを一つずつ確認して、質問する。
全部足して、半値にして荷物を運ぶ人の費用引いたらいくら?
【大丈夫です。金貨5枚です】
金貨1枚が前の世界の感覚では10万円くらいだから
50万円だね。
「金貨5枚でどうでしょう?」
トーマスさんは厳しい顔をしている。
「安いな。もう少しなんとかならないかい?」
論理的でない交渉には答えようがない。
「値段は変えれませんが、今日中に部屋を空っぽにしますがどうですか?」
「それは助かるよ。お嬢ちゃんは交渉上手だね」
契約成立だ。書面に内容を書いてサインを貰った。
売れそうなものは分類して、亜空に仕舞った。
ゴミは、ゴミとして分類して亜空に仕舞った。
凄く便利だけど、応援を頼めば良かった。
一人は大変だった。腰が痛い。。
作業が完了したので、トーマスさんに確認してもらってサインを貰った。また利用したいと言って貰えた。
とりあえず、店に戻って報告を済ませたら、凄く眠くなった。今日はもう何もする気が起きないくらい疲れたのだった。




