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huntingーハンティングー  作者: Lotus
【STAGE1】
7/13

【STAGE2】ゲームは終わらない


6/18 AM7:00


ピピッピピッピピッカチッ




「んあーぁ」


俺は大きなあくびと共に目を覚ました。

朝日がカーテンの隙間から差し込みなんて清々しい朝なんだ。

久々にゆっくりと眠れた気がする。


寝ている間は幸せだ。

この現実から逃げることが出来る。

目を覚ませばまた思い悩まなければいけない。


俺はまだ半分寝ぼけているボーッとした状態でスマホ画面を覗いた。


すぐに「hunting」を開いた。

この画面を見ると一気に現実へと引き戻される。


何気なく見ていた画面に俺の目を引くものがあった。


「あれ?昨日見た時は気付かなかったな。」


それはニックネーム下に書いてある【STAGE】が1から2へ変わっているものだった。


俺の脳裏に一瞬だが、このゲームをダウンロードした時のが過ぎった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

STAGEは1から5まで

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そうだ。確かにそうゲーム説明には書かれていた!

ってことは、このゲームはまだ終わりじゃない...。


朝からどん底に落とされた気分だった。


はぁ。と大きくため息をついた俺はふと「スキル」が気になった。


「洞察眼?」


スキル内容が変わっていたこと気が付いたのだ。

俺のスキルは「観察眼」だった筈だ。


「訳が分からないな。どっちみち、どうやったら発動する能力なんだ?」


また1つ疑問が生まれてしまった。


そうこうしているうちに時間は待ってくれない。

もう家を出ないと遅刻してしまう時間だ。

俺は慌てて家を出ると学校へ向かった。


学校ではいつもと変わらない日常を過ごすことが出来た。

友人のタクトとくだらない話をして、授業を受けて、昼を食べて...

その「つまらない」と思っていた日常が幸せだったんだなと感じた。


その日の夜、俺は自宅にて家族で食卓を囲みながら夕飯を食べていた。

すると、また急激な眠気に襲われた。


「あぁ、今夜なのか...」


そう考えながら俺の意識が薄れゆく中、

ピピッ

タイマーを設定していた腕時計のアラーム音が微かに聞こえた...。


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