パラレルワールド ８
むかしむかしあるところに、マッチョと脱獄囚がおりました。
マッチョは山へ芝刈りに
脱獄囚は川へガチンコ漁法へ行きました。
脱獄囚が川でガチンコ漁法をしていると、川上から大きな桃がシェケナベイベー！シェケナベイベー！と流れてきました。
脱獄囚が大きな桃を持ち帰り、中を割ってみると中から 元気な男の子が出て来ました。
マッチョと脱獄囚は子どもを桃太郎と名付けて、大切に育てました。
男の子は元気に育ち大きくなると鬼退治へと出かけました。
脱獄囚は桃太郎に山吹色のお菓子を持たせ、マッチョは鋭い切れ味の刀を持たせました。
桃太郎が鬼ヶ島へ向かって歩いていると、前からキツネうどんが歩いてきました。
「桃太郎さん 御腰に着けた山吹色のお菓子 一つ私に下さいな。かわりに一緒に鬼退治へと行きましょう」
桃太郎はキツネうどんに山吹色のお菓子を一つ差し出し、キツネうどんをお供に加えました。
桃太郎とキツネうどんが鬼ヶ島へ向かっていると、前からキジが飛んできました。
「桃太郎さん 御腰に着けた山吹色のお菓子 一つ私に下さいな。かわりに一緒に鬼退治へと行きましょう」
桃太郎はキジに山吹色のお菓子を一つ差し出し、キジをお供に加えました。
桃太郎とキツネうどんとキジが鬼ヶ島へ向かっていると、前からイグアナがやってきました。
「桃太郎さん 御腰に着けた山吹色のお菓子 一つ私に下さいな。かわりに一緒に鬼退治へと行きましょう」
桃太郎はイグアナに山吹色のお菓子を一つ差し出し、イグアナをお供に加えました。
小さなセグウェイで海を渡り、鬼ヶ島へと辿り着いた桃太郎と三匹のお供達。桃太郎は鬼達を次々と懲らしめていきます。
鬼達は反省し、村人達から巻き上げたお金を返し、桃太郎はお供達とマッチョと脱獄囚が待つ家まで帰りましたとさ―――
