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狂人  作者: p-man
嘆き
4/9

テポドン

如何に私が凡愚であろうと、若さというものの価値は他と変わらない。

顔つきも痴れ者と蝋燭の賜物。

凡庸でありながらも不細工ではない。

そこに薬とアルコオルが加われば、童貞をも容易く喪失するに至った。

恐らく知恵が足らない雌どもを私達は手玉に取り、どんな不細工でも共通する女の柔らかさは、私達のリビドーを激しく揺さぶった。


脳に電気でも流されたかと疑う程の衝撃。

接吻とはこれ程までに悦に浸れるものなのかと、そのぼんやりした脳で感じた今日この頃。


馬鹿女どもを家路につかせ、私は友と一緒に感慨に耽っていた。

まさか友の隆起した陰茎を拝見出来るとは思わなんだが、見てしまったものは仕方がない。

これで彼との縁は切っても切り離せないものとなっただろう。


法的に言えば猥褻物陳列罪。

乱交と呼ばれるシャンバラは日本国では犯罪である。

さすればAVは何なのか?

そんなことは考えるまでもない。

あれは治外法権である。

何故ならば政治家も警察も雄なのだから。


「凡ゆるモノの頂点だな」

「これほどまでに性行為が有意義だとは思わなんだ」


電気も付けずに二人してウヰスキーをチビチビとやっていた。

トワイスアツプ。

最近知り合ったハルシオンを売ってくれる屑が教えてくれた飲み方だ。

一対一の割合でウヰスキーと水をグラスに注ぐだけ。

これがまた加水することによってウヰスキー自体の華やかな香りが増すとのこと。


阿保も休み休み言わねばなるまい。

角瓶に何を求めているのか。

あんなものは炭酸で割ってこそ飲める代物であるが、いかんせん悦を味わった私達の腐った脳味噌は、雰囲気だけで角瓶が山崎にでもなる。


この排他的な退廃的な酸っぱい蜜柑のような青春は、私達の感性を震度七で揺らす。


こんな所業が学校、親、近隣住民に知られれば明日から大手を振って通りを歩けないだろう。

だが、知ったことではない。

それが尾崎的であり、銀蠅的ではない証明である。


人間失格なる物を読んだことがある。


遥かに馬のクソよりもタチが悪い代物だ。


あんな物が文学と呼ばれるのならば、私達のこの所業は芸術を軽く凌駕している。


日本人とは何の役にも立たない愚民の集まりである。

あのような代物を評価するくせに、芸能人の薬物中毒には目の色を変えて叩きまくる。


なんと悍ましい。

嗚呼、気色が悪い。


脳足りんの日本人は、民意でしか物事を測れない。

まだ北朝鮮のキチガイの方がマシである。


あのミサイルのおかげで生計が成り立つ者もいるのだ。

凡愚の日本人よりいくらか個人的生産性が高いではないか。


私は自分の愚かさなど微塵も感じないまま、ただただ自分をこうした国家に怨みを募らせていた。

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