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僕に落ちていく女の子の中に、、、!?

作者: 七瀬





僕はホストクラブでNO.1の男だ、、、!!!

今までの僕の人生で、女の子にモテなかった事が1度もないほど。

僕は、常に女性に何不自由しない人生を歩んでいるんだ、、、!



毎日、違う女の子を連れて歩いてるもんだから、、、?

よく女の子と二人でいると、こう言われるんだよ!


『おっ! 今日も、また違う女の子なんだねぇ~!』

『まあね! 今日の子も可愛いでしょ?』



僕と一緒にいる女の子は、僕に怒るどころか、、、?

僕と一緒にいることが、ステータスなんだよ!


だから! その女の子も、こんな事を僕に言ったのかな、、、?



『先の人、才貴の知り合いの人、、、? 私を見て、可愛いって、、、! 

言ってたよね、、、?』

『そうだね! 僕から見ても、君はかわいいよ。』

『・・・もぉ~才貴たら~! 恥ずかしいじゃん!!!』

『別に恥ずかしがることじゃないじゃないか~本当の事なんだから、、、!』




・・・僕がそう言うと、、、?

女の子はイチコロに僕に確実にオチるよ。


『君は、僕なしじゃ生きていけないんじゃない、、、!?』


オーバー過ぎるこの言葉も、、、ジョーダンにならないぐらい本気で

女の子たちは、受け止めてしまうようだね、、、!



【あぁ! それと僕はみんなに、“才貴” と呼ばれている!】

僕の働く、ホストクラブでの源氏名なんだけど、、、?


仕事じゃない時でも、、、この名前でみんなに呼ばれるから、、、!

本当の名前は、誰にも言ってないんだよ、、、!




ある日、、、。

何時ものように、店で僕をいつも指名する女の子と一緒に楽しく飲んでいると?



そこに、、、!?

初めてこの店に来た女の子が店に入って来て...。

僕は、切りがいいところで一緒に飲んでた女の子を1人置いて、、、。


その初めてきた女の子のところに座ったんだ。


『ねえねえ? 君、このお店初めてだよね、、、?』

『えぇ! 私、ホストクラブに来るのが初めてなの、、、!』

『ふーん、そうなんだ~じゃ~もっともっと君を楽しませないとね!』

『わーあ! 嬉しい!!!』

『ココのお店が初めての女の子は、1時間とドリンク代で3500円だよ!』

『えぇ!? 凄く、安いんだねぇ~』

『じゃ~また来てくれる?』

『・・・そうだな~楽しかったら? また、来るかも!?』

『まあ~それでもいいよ~!』





彼女は、1時間この店にいてドリンク1杯だけ飲んで、帰ってしまったんだ!


『じゃあ~また、来てくれるよね、、、?』

『うふふ。』




・・・彼女は、少し笑って店を出て行ったんだ。


今まで、僕が【来てくれるよね?】と言うと、、、?

どんな女の子も、来なかった子なんかいないんだよ、、、!


あんな、曖昧な答え方して帰るなんて、、、! 

・・・まさか!? 想像もしていなかったんだ、、、!



僕は、あの日から、、、。

あの女の子の事が気になって仕方がないんだ、、、!


僕を指名したくても、その女の子のいる席に座る事させ出来ないぐらい!

僕を指名する女性が多いというのに、、、!!!


あの子は、あれから1度も店に来る事はなかったんだ、、、!



まさか!? 僕にオチない女性がいるとは、、、?

思ってもみなかった事だ、、、!!!





僕は、仕事がない昼間や休みの時は、、、?

街で偶然、あの子に会わないかとウロウロするようになったし、、、!


どうしても、もう1度あの子に会いたくて仕方がないんだ、、、!

この気持ちが、何なのかは分からないけど、、、?


会って! 何かを確認したいのかもしれない、、、!!!


・・・その【何か】を確かめる事が出来るかさえも分からないのにね、、、。



そして、、、あの子と会って、、、半年後。

見つけたんだ! やっとあの子を、、、。


髪も伸びていて、雰囲気も少し変わっていたのだけど、、、?

僕は、あの子だと直ぐにわかったんだ、、、!


ある店の、カフェの店員さんで働いていたんだよ、、、!


僕は、直ぐに注文をしてあの子を呼んだんだ、、、!


『ご注文ですか、、、?』

『あの、、、僕の事、覚えてる、、、?』

『えぇ!?』

『以前、僕の働くホストクラブに来たよね! 才貴だよ! 僕はあのお店の

NO.1でさ~まあ、そんな事はどうでもいいんだけど、、、? また来てほし

かったのに、どうして、来てくれないの、、、?』

『スミマセン! 誰かと勘違いしてると思います、、、。』

『いや? 僕は間違ってないよ! 女の子の顔は1度見れば覚えてるから、、、!』

『じゃ、、、話を変えます! 私、また行くって言いましたか、、、?』

『い.いや? 言ってないけど、、、?』

『だから、行かないだけですよ! それと、2度と私、そんなお店には行きません

から、、、!』

『えぇ!?』

『あんまり必要以上に付きまとうようでしたら、、、? 店長に言いますけど

いいですか、、、?』

『分かった! 分かった!』

『・・・才貴さん! どうしちゃったんすッか、、、?

『・・・えぇ!? 別に、、、。』

『あんな才貴さんの顔、はじめて見ましたよ!』

『・・・ひょっとして? あの女の子の事が、好きなんすッか、、、?』

『・・・・・・』





僕はこの時、やっとわかったんだ、、、!

なんで! あの子に、こんなにも拘っていたのか、、、?


【僕は、あの子の事が大好きだからだ、、、!】


・・・こんな簡単な事が、僕には分からなかったんだよ、、、!




そして、次の日、、、。

僕は、5年間いたホストクラブを辞めたんだ、、、!


はじめて、、、僕が女の子にオチたんだよ、、、!


だから、僕はこの子に振り向いてほしい、、、!

僕は、初めてこの気持ちを大事にしたいと想えたから、、、。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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