僕に落ちていく女の子の中に、、、!?
僕はホストクラブでNO.1の男だ、、、!!!
今までの僕の人生で、女の子にモテなかった事が1度もないほど。
僕は、常に女性に何不自由しない人生を歩んでいるんだ、、、!
毎日、違う女の子を連れて歩いてるもんだから、、、?
よく女の子と二人でいると、こう言われるんだよ!
『おっ! 今日も、また違う女の子なんだねぇ~!』
『まあね! 今日の子も可愛いでしょ?』
僕と一緒にいる女の子は、僕に怒るどころか、、、?
僕と一緒にいることが、ステータスなんだよ!
だから! その女の子も、こんな事を僕に言ったのかな、、、?
『先の人、才貴の知り合いの人、、、? 私を見て、可愛いって、、、!
言ってたよね、、、?』
『そうだね! 僕から見ても、君はかわいいよ。』
『・・・もぉ~才貴たら~! 恥ずかしいじゃん!!!』
『別に恥ずかしがることじゃないじゃないか~本当の事なんだから、、、!』
*
・・・僕がそう言うと、、、?
女の子はイチコロに僕に確実にオチるよ。
『君は、僕なしじゃ生きていけないんじゃない、、、!?』
オーバー過ぎるこの言葉も、、、ジョーダンにならないぐらい本気で
女の子たちは、受け止めてしまうようだね、、、!
【あぁ! それと僕はみんなに、“才貴” と呼ばれている!】
僕の働く、ホストクラブでの源氏名なんだけど、、、?
仕事じゃない時でも、、、この名前でみんなに呼ばれるから、、、!
本当の名前は、誰にも言ってないんだよ、、、!
▽
ある日、、、。
何時ものように、店で僕をいつも指名する女の子と一緒に楽しく飲んでいると?
そこに、、、!?
初めてこの店に来た女の子が店に入って来て...。
僕は、切りがいいところで一緒に飲んでた女の子を1人置いて、、、。
その初めてきた女の子のところに座ったんだ。
『ねえねえ? 君、このお店初めてだよね、、、?』
『えぇ! 私、ホストクラブに来るのが初めてなの、、、!』
『ふーん、そうなんだ~じゃ~もっともっと君を楽しませないとね!』
『わーあ! 嬉しい!!!』
『ココのお店が初めての女の子は、1時間とドリンク代で3500円だよ!』
『えぇ!? 凄く、安いんだねぇ~』
『じゃ~また来てくれる?』
『・・・そうだな~楽しかったら? また、来るかも!?』
『まあ~それでもいいよ~!』
*
彼女は、1時間この店にいてドリンク1杯だけ飲んで、帰ってしまったんだ!
『じゃあ~また、来てくれるよね、、、?』
『うふふ。』
・・・彼女は、少し笑って店を出て行ったんだ。
今まで、僕が【来てくれるよね?】と言うと、、、?
どんな女の子も、来なかった子なんかいないんだよ、、、!
あんな、曖昧な答え方して帰るなんて、、、!
・・・まさか!? 想像もしていなかったんだ、、、!
▼
僕は、あの日から、、、。
あの女の子の事が気になって仕方がないんだ、、、!
僕を指名したくても、その女の子のいる席に座る事させ出来ないぐらい!
僕を指名する女性が多いというのに、、、!!!
あの子は、あれから1度も店に来る事はなかったんだ、、、!
まさか!? 僕にオチない女性がいるとは、、、?
思ってもみなかった事だ、、、!!!
*
僕は、仕事がない昼間や休みの時は、、、?
街で偶然、あの子に会わないかとウロウロするようになったし、、、!
どうしても、もう1度あの子に会いたくて仕方がないんだ、、、!
この気持ちが、何なのかは分からないけど、、、?
会って! 何かを確認したいのかもしれない、、、!!!
・・・その【何か】を確かめる事が出来るかさえも分からないのにね、、、。
▽
そして、、、あの子と会って、、、半年後。
見つけたんだ! やっとあの子を、、、。
髪も伸びていて、雰囲気も少し変わっていたのだけど、、、?
僕は、あの子だと直ぐにわかったんだ、、、!
ある店の、カフェの店員さんで働いていたんだよ、、、!
僕は、直ぐに注文をしてあの子を呼んだんだ、、、!
『ご注文ですか、、、?』
『あの、、、僕の事、覚えてる、、、?』
『えぇ!?』
『以前、僕の働くホストクラブに来たよね! 才貴だよ! 僕はあのお店の
NO.1でさ~まあ、そんな事はどうでもいいんだけど、、、? また来てほし
かったのに、どうして、来てくれないの、、、?』
『スミマセン! 誰かと勘違いしてると思います、、、。』
『いや? 僕は間違ってないよ! 女の子の顔は1度見れば覚えてるから、、、!』
『じゃ、、、話を変えます! 私、また行くって言いましたか、、、?』
『い.いや? 言ってないけど、、、?』
『だから、行かないだけですよ! それと、2度と私、そんなお店には行きません
から、、、!』
『えぇ!?』
『あんまり必要以上に付きまとうようでしたら、、、? 店長に言いますけど
いいですか、、、?』
『分かった! 分かった!』
『・・・才貴さん! どうしちゃったんすッか、、、?
『・・・えぇ!? 別に、、、。』
『あんな才貴さんの顔、はじめて見ましたよ!』
『・・・ひょっとして? あの女の子の事が、好きなんすッか、、、?』
『・・・・・・』
*
僕はこの時、やっとわかったんだ、、、!
なんで! あの子に、こんなにも拘っていたのか、、、?
【僕は、あの子の事が大好きだからだ、、、!】
・・・こんな簡単な事が、僕には分からなかったんだよ、、、!
※
そして、次の日、、、。
僕は、5年間いたホストクラブを辞めたんだ、、、!
はじめて、、、僕が女の子にオチたんだよ、、、!
だから、僕はこの子に振り向いてほしい、、、!
僕は、初めてこの気持ちを大事にしたいと想えたから、、、。
最後までお読みいただきありがとうございます。